コンパクトな筐体に最新スペックを詰め込んだミニPC「GMK EVO-T1」が、64GBメモリと1TB SSDを搭載した構成で1,000ドル(約15.7万円)から販売開始されました。高性能なIntel Core Ultra 9プロセッサや多彩なポート構成に加え、AI処理性能にもフォーカスした設計が特徴です。
GMKからハイエンドミニPC「EVO-T1」が正式発売
GMKは、今年初めに発表していた小型PC「GMK EVO-T1」の販売を開始しました。価格は64GB RAM・1TB SSD構成で1,000ドルからとなっています。サイズは154×151×73.6mmとミニPCとしてはやや大きめですが、それでも一般的なデスクトップPCよりははるかにコンパクトな設計です。
本機の最大の特徴は、Intel Core Ultra 9 285H(16コア)を搭載している点で、統合型GPU「Intel Arc 140T」も内蔵されています。さらに、最大96GBのDDR5-5600メモリをサポートし、ストレージはPCIe 4.0 x4対応のM.2スロットを3基、さらに外部GPU等を接続可能なOCuLinkポートも備えています。
AI処理性能を強化、「AI PC」としての活用も視野に
Intel Core Ultraシリーズは、NPU(Neural Processing Unit)によるAI処理に対応しており、CPU・GPU・NPUを合わせた合計で最大99 TOPSのAIパフォーマンスを発揮できるとされています。MicrosoftのCopilot+ PCの基準(40 TOPS以上のNPU)には達しないものの、内蔵GPUが最大77 TOPSをカバーすることで、高度なAIタスクにも一定の対応が可能です。
また、出荷時には大規模言語モデル「DeepSeek-R1-32B」もプリインストールされており、エッジAIやローカルLLMの実行環境としても活用が期待されています。
高拡張性と多彩なポート類、ネットワーク性能も優秀
GMK EVO-T1は以下のような豊富なインターフェースを備えており、クリエイティブ用途やネットワーク処理にも対応可能です。
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OCuLinkポート(64Gbps)
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USB4 Type-C(フル機能対応)
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USB 3.2 Gen 2 Type-C(10Gbps、映像・電力・データ対応)
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USB 3.2 Gen 2 Type-A×3
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USB 2.0 Type-A×2
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HDMI 2.1、DisplayPort 1.4
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2.5GbEイーサネット×2(Realtek RTL8125BG)
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3.5mm音声ジャック(前面・背面)
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Wi-Fi 6(Intel AX200)、Bluetooth 5.2
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電源入力(19V/100Wまたは150W対応)
冷却機構にはベイパーチャンバーと2基のファンを採用し、負荷の高い作業時も安定したパフォーマンスを維持できる設計です。
価格・販売情報について
販売価格は構成により異なりますが、64GB RAMおよび1TB SSDを搭載したモデルで1,000ドル(約15.7万円)からとなっています。なお、価格は記事執筆時点のものであり、今後変更される可能性があります。
GMK EVO-T1の詳細や購入ページについては、公式サイトまたは一部海外ECサイトにて確認が可能です。購入を検討されている方は、電源仕様(最大150W)や日本向け電源変換の可否も合わせてチェックしておくとよいでしょう。
引用:Liliputing