ほぼ同じスペックだと、MacBookはWindowsノートより何円高いのか?【検証】

筆者はMacBookシリーズが好きで、これまで10台ほど購入しています。

もちろんWindows搭載のノートパソコンも好きで、これは20台以上購入してきました。

それぞれに良さがあるのですが、よく言われるように、MacBookはWindowsノートと比較して価格は高いです。

そこで、実際に同じスペックだと、MacBookシリーズはWindowsノートパソコンよりも具体的に何円高いのか? というのを調べてみました。

対象モデルとスペックの前提

まずMacBookは、最新の2019年モデルで、下記2機種を選択しました。

  • MacBook Air 13インチ
    • 1.6GHzデュアルコアプロセッサ(Turbo Boost使用時最大3.6GHz) 256GBストレージ
  • MacBook Pro 15インチ
    • 2.6GHz 6コアプロセッサ(Turbo Boost使用時最大4.5GHz) 256GBストレージ

どちらもAppleのサイト上で、カスタマイズしていないプレーンなオプションに出るモデルです。

これらに対し、CPUの種類、世代、シリーズ(Y/U)、コア・スレッド数、グラフィック、RAM容量、RAM規格、ストレージ容量、ストレージ規格、画面サイズ、本体サイズ、重量などがなるべく似通ったWindowsノートパソコンを比較対象としました。

もちろんパソコンの性能や使い勝手は、プラットフォームやアーキテクチャその他諸々の条件によって異なるため、全くの同一スペック比較というのは不可能です。

ただ、コスト構造の大部分を占めるパーツがなるべく似通ったものを対象とし、価格を比較しました。

また、価格についてはメーカー直販サイトでの執筆日時点での金額としています。直販サイトが存在しない場合はメーカーのページから誘導されるECサイトのものとしています。

検証1.MacBook Air 2019年モデル

まずはMacBook Airです。

この「13インチ薄型ノートパソコン」というのはノートPCの売れ筋ラインの一つであるため、非常に似通ったスペックのWindowsノートパソコンが大量に存在します。

そのうち、著名な下記をピックアップしました。

  • ThinkBook 13s(Lenovo)
  • MateBook 13(Huawei)
  • Inspiron 13 7000 プレミアム(DELL)
  • Surface Laptop 2(Microsoft)

スペックと価格を比較した表が下記です。

これを見ると、MacBook Air 13インチは、ほぼ同スペックのWindowsノートパソコンよりも2万5,000円〜7万5,000円高くなっています。

スペックの違いとして、まずCPUについては、Windowsパソコンに搭載のものはいずれもMacBook Airのものよりも高性能です。

最新のMacBook Airに搭載されたCPUは、2-in-1などに採用されるYシリーズのため、コア数・スレッド数も含め、標準ノートPC採用前提のUシリーズを搭載した上記Windowsパソコンよりも処理性能は劣ります。

ただ、画面解像度は最も高くなっています。

Windowsノートは、HuaweiやSurfaceを除けば、多くがFullHDです。

それ以外のスペックは、どれも非常に似通ったものです。

価格は、最も廉価なLenovoのThinkBook 13sがMacBook Airの約半額、最も高価なSurface Laptop 2でも、2万6千円以上安くなっています。

検証2.MacBook Pro 15インチ 2019年モデル

次に、クリエイターなどに人気のMacBook Proを見てみます。

大型の15インチを選択しました。

Windowsパソコンでいえば、「クリエイターPC」や「ゲーミングPC」というカテゴリが当てはまります。

ただ、高スペックなこのカテゴリは、13インチと比較すると競合モデルが圧倒的に少なく、Airほど似通ったもの同士の比較は難しいです。

今回は、下記2モデルを選択しました。

  • GF63 Think(msi)
  • Dell G3 15 プラチナ(DELL)

スペックと価格の比較が下記になります。

MacBook Proは10万円以上高くなっています。

そもそも第9世代のCore i7 CPUを搭載した15インチノートパソコンという時点で選択肢が少なく、RAMやストレージをあわせに行くと更に比較対象が限られてきました。

msiについては、256GB SSDだけでなく、1TB HDDも搭載しているという太っ腹です。

まとめ:こんなに高いのに売れているのがすごい

以上、MacBookの2モデルを、よく似たスペックのWindowsノートパソコンと比較してみました。

結果、Airは2.5万〜7.5万、Proの15インチは10万円以上高くなっていました。

こんなに高いのに売れているのは、すごいですね。

何となくで買っているユーザーも多いかもしれませんが、これだけ「コスパ」比較が正確にできる時代に、明らかにコスパは劣っているMacBook。

上記を見ると、MacBookはスペックのうち、ディスプレイの解像度を相当重視しているようです。

Macのいわゆる「Retina」ディスプレイは、Windowsノートの多くが採用しているFullHDと比較すると、ppiは高いですがパネルのコストは跳ね上がりますし、バッテリー駆動時間も大きく落ちます。

それでも、本体デザインと同じく見た目の多くを占める「画面の綺麗さ」に、Appleは並々ならぬこだわりを持っていることが分かります。

比較対象にはLet’s noteのパナソニックや東芝、VAIOなどの日系メーカーは入っていません。

理由として、一度真冬の時代を経て生き残った日系メーカーは、MacBookに「よく似た」ノートパソコンが少なく、もっと「尖った」特徴を備えたものが多かったため、スペックを寄せるのが難しかったためです。

たとえば重量がMacBookの半分しかないとか、バッテリー駆動時間が3倍長いなど、戦うステージを変えているのです。

それはそれで、ユニークで嬉しい気持ちになります。

そして、こうして書いていると、また新しいノートパソコンが欲しくなってきます笑

おわり


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コメント

  1. はたはた より:

    macOSイイですよね!