ハードもソフトも極限までカスタマイズできるオープンソースなノートPCが登場

面白いクラウドファンディングがまもなくスタートします。

「MNT Reform」という変わった名前のノートパソコンです。

↓のように、見た目はもっさりしていますが、ハードもソフトも極限まで改造できるノートパソコンです。

「MNT Reform」はファームウェア、OS、ケースのデザインファイルがオープンソースなだけでなく、マザーボードやプロセッサモジュールを含めてすべての内部コンポーネントが交換可能になっています。

OSはもちろんLinuxを動かす想定です。

SoMはNitrogen8Mという製品を使っています。

Nitrogen8Mを採用した理由としては、完全な回路図をダウンロードして、すべてのコンポーネントが何をするのかを理解できる唯一のモジュールであるため、とのこと。

マザーボードと200ピンSO-DIMMコネクタでSoMと接続する形になっているため、丸ごと他のSoMに入れ替えてプロセッサやメモリを入れ替えることができます。

また、バッテリーセルは↓に見えるように、8本のLiFePO4(リン酸鉄リチウム)18650を使っています。

普通に1,000円しないくらいで売られているものなので、1本単位で入れ替えたりできます。

SoMとバッテリーだけではありません。

トラックボールが搭載されていますが、これも入れ替え可能。

もちろんキーボードも入れ替え可能です。

ちなみにトラックボール周囲にはボタンが5個並んでおり、ボール左右が左右クリック、下の3ボタンはスクロールロックなど、任意の機能を割り当てられます。

ケースのデザインファイルがオープンソースなので、自分で3Dプリンタで好きなデザインのケースを作ることもできます。

デフォルトの組み立て済み一式をオーダーした場合のスペックは下記の通りです。

  • ディスプレイ:12.5インチ(1920×1080)IPS
  • チップセット:NXP iMX 8M quad-core ARM Cortex-A53 processor with GC7000LIte graphics
  • RAM:4GB LPDDR4
  • ストレージ:M.2/SDカード (どちらからもブート可能)
  • インターフェース(左側面)
    • 充電ポート
    • 有線LANポート
    • 3.5mmイヤホンジャック
    • SDカードスロット
  • インターフェース(右側面)
    • HDMI
    • USB 3.0 Type A x3、

価格は決定していませんが、下記のようなパターンでオーダーできるようになりそうです。

  • Reform Laptop:組立済一式、ユーザーマニュアル、電源アダプタ、保護スリーブ
  • Reform Laptop Max:上記に加えて1TB SSDとWi-Fiカード
  • Reform DIY Kit:組み立てに必要な部品一式(組み立てられていない代わりに安価)
  • Caseless Reform DIY Kit:上記からケースがないもの。3Dプリンタでケースは自作したい人のため。さらに安価
  • Motherboard only:最も安いオプションで、マザボ、SoM、電源アダプタのみ

2020年2月には、こちらからクラウドファンディングのプレオーダーがスタートする予定です。

さらなる詳細はこちらにも記載があります。

おわり

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