格安タブレットを大量生産しているVankyoから、新型の10.1インチタブレット「Vankyo MatrixPad S21」が発売されましたのでレビュー。
MatrixPadシリーズは最小7インチのS7から、最上位スペックのS30までたくさんの種類があります。それぞれのスペックやレビューは↓にまとめています。
さて、今回の新機種S21ですが、既存モデルのS20の後継機的なポジションと思われます。
ただ不思議なことに、ナンバリングは上がっているのですが、スペックは微妙に下がっています笑
はじめ「なんで?」って思っていたのですが、使っているとその理由がなんとなく分かってきましたので、そのあたりの考察も含めてお伝えします。
価格は、アマゾンで↓から税込15,999円。今ですと4,000円OFFが適用できて、税込11,999円になります。
開封の儀
もはやタブレットのレビューをしすぎていて儀って感じでもありませんが。
まず同梱物ですが、本体のほか、USB充電器、USBケーブル、マニュアル、ピンになります。ピンは、iPhoneなどと同じです。リセットスイッチを押すために使います。
スペックを、S20と並べて見てみます。
S21(今回) | S20 | |
CPU | Cortex A55 オクタコア | Cortex A55 オクタコア |
GPU | IMG8322 | IMG8322 |
OS | Android 9.0 Pie | Android 9.0 Pie |
ディスプレイ | 10.1インチ | 10.1インチ |
解像度 | 1280×800 | 1280×800 |
RAM | 2GB | 3GB |
ストレージ | 32GB | 64GB |
外部ストレージ | microSD | microSD |
カメラ | リア8MP/フロント2MP | リア8MP/フロント5MP |
バッテリー容量 | 5,000mAh | 6,000mAh |
ネットワーク | Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac | Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth ver. | 5.0 | 5.0 |
黄色くなっているところがS21になって変わった部分です。
ご覧の通り、RAMが3GBから2GBに、ストレージが64GBから32GBに、バッテリー容量が6,000mAhから5,000mAhへと、スペックダウンしています。(2020/10/8追記:当初S21はmicroSD非搭載と書いてありましたが搭載の誤りです。お詫びの上訂正します。)
その代わり、↓のS20よりも価格が2,500円ほど安くなっています。(ただし、記事執筆時点ではプライム会員限定セール中で、S20とS21の割引後価格が同一になっています。現在のプライム会員限定セール期間中、プライム会員の方であればS20を買った方がお得です。セール終了後は元通りにS21の方が安くなるでしょう)
つまり、「S20からスペックを落として更に安くした」のがS21ということになります。定価で1万円台半ばまで下がっています。このスペック差が実際にどの程度のエクスペリエンスの差になっているのかは後ほど見ていきますが、結論だけ言うとぶっちゃけほとんど変わりません。だからこそ、スペックダウンして価格を落としたS21を出したんだと思います。
モノの紹介に戻ります。
チャージャーは、MatrixPadシリーズおなじみの小さなUSB Type-Aポートタイプです。↓
マニュアルは日本語対応。日本向けサポートアドレスも案内されています。このあたりが他の格安タブレットに対するVankyoの強みの一つです。
タブレットにははじめ、↓のようにフィルムが貼られています。
個人的にはS21は、↓の背面デザインが好きです。あまり他では見かけないブルーの金属製です。手触りよく指紋もつきにくく、何より見た目が軽やかで○です。
背面下部には2カ所のスピーカー穴も見えます。
ポート類は必要最低限。まず↓のようにイヤホンジャック、音量ボタン、電源ボタン、小さい黒穴はマイクでなくリセットボタンです。
上記以外には↓の充電用USB Type-Cだけです。Type-Cなのは嬉しいポイント。本体の作りはとてもシンプルです。
↓のように上部をパカッと開いてmicroSDカードを入れます。
重量は、実測で600gでした。10インチタブレットの中では重めの部類です。
プリインアプリは、MatrixPadシリーズ恒例の必要最低限です。ストレージ容量も豊富でないため、無駄なアプリが入っていないのは助かります。(荒野行動とGeekbench 5は後から入れたもの)
ベンチマーク、使い勝手
Geekbench 5のスコアは、↓のようにシングルが143、マルチが711です。
↓のS20レビューで掲載した、S20のスコアとほとんど変わりません。
チップセットが同じですからね。
画面は、FullHDや2kと比べるともちろん違いがありますが、荒く見づらいと感じるようなレベルではありません。ブラウジング、電子書籍などの用途には必要十分だと感じます。
動画も同様です。YouTubeでは720pまでとなりますが、引っかかりや遅延もなく、ロード時間含めて視聴に問題はありません。
荒野行動を試してみても、たまに引っかかりがありますが、プレイ可能です。
ブラウジング・電子書籍・動画視聴・たまにゲームくらいでしたら、大きなストレスなく使うことができます。体感の動作速度は、S20と変わりません。
メモリ周りが省かれていますので、複数アプリでマルチタスクな使い方をすると違いが出てくるでしょうし、電子書籍や動画をたくさんダウンロードしようとすると不便な部分も出てくると思います。(microSDは使えますが)
ただ、タブレットではスマホほどのヘビーな使い方をしないという方が多いと思います。
基本はスマホ、たまに時間にゆとりがあるときにはタブレットでじっくり楽しむ、といった使い方では、メモリ周りが省かれていてもあまり不便は感じないことが多いかもしれません。
それなら安いS21の方がいいや、という判断になる方もいらっしゃるでしょう。
そういった選択肢として、S21が新しく投入されたのだと推測できます。
価格は、アマゾンで↓から税込15,999円。今ですと4,000円OFFが適用できて、税込11,999円になります。
ただ、プライム会員であれば、現在はプライム会員限定セールでS20が同価格となっていますので、S20の方が良いでしょう。セール終了までは。
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コメント
質問なのですが、MatrixPad S21はUSBホスト機能はありますか。変換アダプタを使ってHDMI出力したいと思っています。