LinuxやMac上でWindowsソフトウェアを動かすwineは有名ですが、wineは「Wine Is Not an Emulator」の略であるという説があることからも分かるようにエミュレータではなく互換レイヤーです。
つまりCPUの挙動をエミュレートするのでなく、カーネルのプロセスを再現し、DLLの代替品を提供しています。そのため、動くアプリが限定されたりしますが、一般的なエミュレータのような大きな速度低下がないというメリットもあります。
さて、エンジニアによって、このwineをエミュレータと組み合わせたwebサービス「Boxedwine」が公開されました。
webブラウザ上でWindowsアプリを動作させることができます。楽しい!
Boxedwineは、カーネルとx86 CPUをエミュレートすることで、32ビット版のwineを動作させられます。
たとえば↓はピンボール。ラグラグですが、ちゃんと動いています。
今でもシリーズが続いているAGE of EMPIRESの初代も動かせました。↓
ただ、快適プレイにはほど遠いです。とはいえ、そもそもブラウザでネイティブなWindowsアプリが動いていること自体に感動が止まりません。
また、↓のAbiWordというワープロソフトは、結構普通に動作します。
ファイル操作はできませんし、タイピングのラグはあるものの、おおむね普通に動作していて面白いです。
こちらのデモサイトを見れば、上記以外にもいくつかのWindowsアプリをブラウザ上で動かせます。
BoxedwineのソースコードはこちらのGitHubにあります。また、いくつかのドキュメントがこちらの公式サイトに公開されています。
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