オープンソースで自作系の3,000円スマートウォッチ「PineTime」が面白い【組込RTOSを入れる】

Raspberry Piに似たコンセプトのワンボードコンピューターをリリースしているPINE64は、オープンソースでコミュニティドリブンな団体です。

同団体は、直営オンラインストアであるPINE Storeで、Linuxが稼働する様々なコンピュータを販売しています。

↓でご紹介した、LinuxスマホのPinePhoneや、Linux 2-in-1 PCのPineTabなどです。

Raspberry Piに似たコンセプトのワンボードコンピューターをリリースしているPINE64は、オープンソースでコミュニティドリブンな団...
150ドル(約16,000円)という低価格で購入できるLinuxスマホこと「PinePhone」。 モバイル利用に最適化された、Pos...

今回ご紹介するのはウォッチ「PineTime」です。

一見↓のように一般的なスマートウォッチのように見えますが、そこはPine製というだけあって、他のスマートウォッチとはひと味もふた味も違います。

まずパッケージが↓のようになっており、「自分で作れや」ということになっています。素晴らしいことです。

現在は一般消費者ではなく、開発者向けのリリースとなっており、こちらのオンラインストアで24.99ドル(約2,600円)で購入することができます。

内容物は下記の通り。

Pineらしくオープンソースのソフトウェアを稼働させることを前提にしています。

ファームウェアは、たとえばFreeRTOSやZephyrなどの組み込み系リアルタイムOSを入れます。

スペックは下記の通り。

  • サイズ:37.5mm x 40mm x 11mm
  • 重量:38g
  • ディスプレイ1.3インチ(240×240)IPS タッチ対応
  • SoC:NORDIC Semiconductor nRF52832
  • CPU:ARM Cortex-M4F
  • RAM:512KB
  • ストレージ:64KB
  • Bluetooth:5
  • バッテリー容量:170-180mAh
  • 充電:2pin 5V/0.5A
  • その他:加速度センサ、心拍センサ、バイブレータ

ユーザーの自発的な面白展開が期待されているだけあり、さっそくシンガポールのユーザーがリモートでPineTimeにファームウェアを焼ける仕組みを公開しています。

↓の絵にざっくり説明されているように、Telegramのグループからネット経由で、シンガポールにあるこのユーザーのベッドルームに置かれたPineTimeにファームウェアを焼くことが出来ます。

皆さんは、メッセンジャー(チャット)アプリは何を使っていますか? 市場シェアから考えると、LINEが一番多いでしょうし、WhatsAp...

たとえばhttps://…/firmware.binというファームウェアを焼きたければ、↓のようにコマンドを送るようです。

/flash 0x0 https://…/firmware.bin

↓にリアルタイムにその様子がライブ配信されます。

Remote PineTime

詳しくはGitHubのこちらのページをご覧下さい。

ひと味違うスマートウォッチを楽しみたい方は、ぜひチェックしてみてください!

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