ASUSから、新たにAMD Ryzen Z1を搭載した新型のポータブルゲーミングPC「ASUS ROG Ally」（RC71L-Z1512）が登場しました。
従来のRyzen Z1 Extreme搭載機（RC71L-Z1E512）が8コア16スレッドだったのに対し、6コア12スレッドになって2万円下がった普及機です。
↓や家電量販店で予約受付中で、発売は9月21日（木）。
Extreme搭載の従来機が税込109,800円だったのに対して、今回のZ1搭載機は89,800円です。
後述するようにパフォーマンスは非常に高く、8万円台でこれだけのハイパフォーマンスなPCゲーム機がゲットできるというのは感動です。
Z1 Extreme版は予約開始後即購入し、↓でレビュー配信しました。
今回、Z1版をお借りしたので、Extreme版と比較する形でその実力を見ていきます！
ちなみに、Extreme版とZ1版は、今週2023年9月21日（木）～24日（日）に開催の「TOKYO GAME SHOW 2023」で、様々なタイトルでの比較体験も可能です。
スペック比較
外観や使い勝手については、冒頭にあるExtreme版とまったく同じですのでそちらまだ未チェックの方はご覧ください。
スペックですが、CPUが8コア16スレッドだったRyzen Z1 Extremeだったものが、6コア12スレッドのRyzen Z1になり、Radeon GPUが最大8.6TFlops FP32だったものが最大2.8TFlops FP32になっている他は同じです。
RAMは16GB LPDDR5、ストレージはPCIe4.0x4 NVMe SSD 512GB、ディスプレイは7インチ（1920×1080）タッチ対応、最大120Hzリフレッシュレート、Windows 11 Home、40Whバッテリーという構成です。
↓のようにジョイスティック部はLEDライティングします。
重量は実測で610gちょっと。重さも同じです。
さっそくパフォーマンス比較！
さて、気になるパフォーマンスを見ていきましょう。Extreme版は冒頭レビューでも掲載していますが、あらたにZ1版と並べて計測しました。（もちろん計測値はほぼ変わりません）
まず標準のTDP 15wであるパフォーマンスモードでFF14ベンチマークを回すと、「標準品質（ノートPC）」（1920×1080）設定で、Extreme版が↓の通り10,371です。
それに対して、今回新登場したZ1版は、同条件で↓の通り8,936でした。9掛けほどのスコアで、2万円安いとは思えないほどの、かなりの爆速です。
なお、TDP25wのTurboモードにすると、Z1版でもExtreme版の標準に近い9,676になりました。↓
FF14スコアでこれだけの高得点であれば、動かないゲームはほぼ無いです。
続いてはCrystal Disk Markの計測値です。
↓でお伝えしたように、Extreme版は大容量のものに換装してしまっていますので、参考程度で。
↓がZ1版で、Extreme版の換装前のスコアとほぼ同じです。
↓は参考までに、換装して書き込み速度が速くなり容量が増えたExtreme版です。
続いてCINEBENCH R23ですが、Extreme版は↓のようにマルチコアスコアが13,127pts、シングルコアが1,719ptsと相変わらず爆速。
Z1版は、↓のようにシングルコアは同じなのでほぼ変わらない1,688ptsに対し、コア数が違うのでマルチコアは7,180ptsとなっています。
大半のユーザーはZ1で十分満足かも
以上、新たに発売になるAMD Ryzen Z1版のROG Allyを、上位版であるExtreme版と比較しました。
見てきたとおり、Z1版も相当にハイパフォーマンスです。
正直、大半のユーザーはZ1版のパフォーマンスで十分となるかもしれません。
ただ、そこはゲーミング端末。ハイパフォーマンスを追い続けたいという嗜好の方が多い領域なので、2万円の差であればExtreme版が欲しい！というのも分かりますし、タイトルによってはZ1では力不足になるケースもあるでしょう。
いずれにせよ、8万円台でこれだけ高性能なゲーム用PCがゲットできるというのが、素晴らしすぎることです。
というわけで、ポータブルゲーミングPCをお探しの方は、ぜひチェックしてみてください！
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