今回は、多数の携帯ゲーム機をリリースしているAnbernicから新登場したセガサターン風デザインの新機種「Anbernic RG ARC-D」を提供いただいたのでレビューします。
兄弟機として「Anbernic RG ARC-S」もありますが、今回レビューの「Anbernic RG ARC-D」はAndroid 11とLinuxのデュアルブート、「Anbernic RG ARC-S」はLinuxを搭載しています。
Anbernic公式ストアのこちらのページで、「Anbernic RG ARC-D」が14,699円から13,499円に、「Anbernic RG ARC-S」が11,699円から10,499円に値引きされてセール中。これらとは別に、送料が1,699円かかります。
↓のように、ボタンの押し心地を含めて懐かしさ爆発な携帯ゲーム機です。
想定されている使い方はエミュレーターのプレイですが、AndroidやLinuxを搭載しているので、それぞれのプラットフォーム向けのゲームをプレイすることもできます。
ただし現在のAndroidはGoogle Playストアが入っていません。同社Android端末はアップデートでPlayストアが入ることが多いですが、Playストアのゲームをメインでプレイしたい方は注意しましょう。エミュレーターでのレトロゲームプレイや、Playストア以外のアプリストア利用、野良apk利用は問題ありません。
それでは、見ていきましょう!
外観とスペック
まず同梱物から。↓の通り本体のほか、保護フィルム、マニュアル、充電用USB Type-C to Aケーブルが入っています。
マニュアルは英語と中国語ですが、主にボタン操作について簡単な英語で書かれているだけなので、特に解読に問題はないでしょう。
このほか、↓のケースが同封されていました。
↓のように取っ手がついています。
本体は↓の通り。すごく”セガ”です。セガにゲーム機復活してほしいです。
スペックは、ディスプレイが4インチ(640×480)IPS、SoCが1.8GHzのCortex-A55 x4のRockchip RK3566、3,500mAhバッテリー、デュアルバンドWi-Fi(802.11 a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.2、デュアルステレオスピーカー、最大512GBのmicroSDとなっています。
今回レビューの「Anbernic RG ARC-D」は、ディスプレイがマルチタッチ対応、2GB LPDDR4 RAM、32GB eMMCストレージ+16GB microSDカード、Android 11/Linux。
兄弟機でAndroid非対応の「Anbernic RG ARC-S」はディスプレイはタッチ非対応、1GB LPDDR4 RAM、16GB microSD、Linux対応となっています。
本体上部には、USB Type-C x2、mini HDMI、Functionボタン、音量ボタン、電源ボタン↓。
本体底部には、↓のようにmicroSDカードスロットが2つと3.5mmイヤホンジャックがついています。はじめからmicroSDが1枚入っていて、そこにはLinux(RetroArch)と複数のエミュレーターが入っています。
重量は実測で243gでした。
RetroArchモード
起動すると、デフォルトでLinux(RetroArch)が立ち上がります。(デフォルト起動OSは設定で変えられます)
RetroArchなので、左右キーでメニューを選択するだけの簡単操作。
また、STARTボタンを押すとメインメニューが表示されます。UI設定から日本語を選択すれば、システムが日本語になります。
「Emulators」メニューを開くと、
↓のようにGBAやメガドライブ、PCエンジンなどのエミュレーターが選択できます。
APPSには、デフォルトでは設定アプリのみ入っています。後からアプリを追加したらここに入っていきます。
設定アプリでは、ファイルマネージャーやキー入力など、様々な項目の設定ができます。
「Ports」メニューを開くと、PortMaster v6.55が立ち上がります。
Androidモード
Androidを立ち上げるには、本体上部の”F”と書かれたファンクションボタンを押しながら起動するか、RetroArch上でデフォルト起動OSでLinuxをOFFにします。(LinuxをOFFにすると、ファンクションボタンを押しながら起動したらRetroArchが立ち上がり、普通に電源ONでAndroidになります)
Androidブートでは、↓のようにAndroidロゴが表示されます。
デフォルトのホームは↓の通り。アイコンもウィジェットもなく、とても簡素な構成のAndroid 11です。
デフォルトで入っているアプリは↓の通り。Androidの基本アプリと、各種エミュレーターです。
設定から日本語を追加すれば、システム全体が日本語になります。何の変哲も無い、いつものAndroid設定画面です。
タブレット情報を選ぶと、Android 11が入っていることが分かります。
Chromeが入っているのでサードパーティのアプリストアにアクセスしたり、apkをダウンロードしたりしてアプリを追加できます。
Google Playストアが使いたい人は、アップデートで配信されるのを待ちましょう。
ガワをセガ風にしたAnbernic端末
以上、Anbernicの新機種「Anbernic RG ARC-D」を見てきました。
Anbernicの携帯ゲーム機はこれまで多数レビューしてきましたが、新製品投入サイクルが早く、システムや筐体の完成度が安定しているのが特徴です。
今回も、初のセガ風筐体ということでデザインこそ新しいですが、中身はこれまでのAnbernic端末と同様です。そのため、特に迷うことなく使い始められるでしょう。
エミュレーターやゲームをバリバリプレイするのも良いですし、面白端末として持っておくのも良いかもしれません。
気になった方は、ぜひチェックしてみてください!
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