1万円切りの新型Linux携帯ゲーム機「Anbernic RG35XX H」レビュー!

今回は、多数のLinuxやAndroid搭載携帯ゲーム機をリリースしているAnbernicから新たに登場した1万円切りの携帯ゲーム機「Anbernic RG35XX H」をレビューします。

現在、同社公式ストアのこちらのページで、9,599円で販売中。明日1月7日19時までは700円OFFでのセール価格となります。

↓のようにオーソドックスな横向きタイプの携帯ゲーム機。一般的な任天堂タイプのゲームパッドに、左右ジョイスティックがついています。

カラーはブラック、クリアホワイト、クリアパープルで、今回のレビュー品はクリアホワイトです。クリアと付いているものが透明ボディです。

↓のように片手でも余裕でホールドできるコンパクトさです。

それでは見ていきましょう!

外観とスペック

同梱物は↓のように、本体のほかスクリーンプロテクタ、充電用USB Type-C to Aケーブル、液晶クリーナ、マニュアルです。

マニュアルは英語と中国語。ですがボタン操作についての簡単な記載です。

また、数量限定かもしれませんが↓のポーチがついていました。

↓のように本体やケーブルがスッポリ入るコンパクトなケースです。

続いて本体を見ていきましょう。

↓のように、前面には十字キーとA/B/X/Y、2つのジョイスティック、START/SELECTボタン。

背面は↓のように滑り止めのみで特に何も付いていません。

上部には、↓のようにR1/R2/L1/L2のほか、ゲーム中にメニューを表示できるファンクションボタン、充電用USB Type-C、映像出力用のmini HDMI、OTG対応のUSB Type-C、3.5mmイヤホンジャック。

底面には、↓のように2スピーカー穴と2つのmicroSDカードスロットです。Linux(RetroArch)が入ったシステム用の16GBメディアが1枚入っています。

右側面には、↓のように電源ボタンとリセットボタン。

左側面には音量ボタンです。↓

スペックですが、SoCにはCortex-A53のクアッドコアであるH700、GPUにはG31 MP2、1GB LPDDR4 RAM。内蔵ストレージは無く、ストレージには16GB microSDを使っています。

ディスプレイは3.5インチ(640×480)で、本体には振動モーターを内蔵。

システムはLinuxで、携帯ゲーム機向けのUIとなっています。ほか、3,300mAhバッテリー、802.11 a/b/g/n/ac Wi-Fi、Bluetooth 4.2をサポート。公称駆動時間は8時間です。

5V/1.5Aに対応していない高出力チャージャーでは給電が開始されないのが残念ポイント。昨今は65w~100wくらいの高出力チャージャーも小型化してきてユーザーも増えてきているため、対応を希望したいところ。

充電はUSB Type-C経由で5V/1.5Aで、本体サイズは14.5×6.9×1.6cm、重量は実測で183gとなっています。

Wi-Fiを使ったマルチプレイや、Bluetooth やMini HDMIを介した外部ディスプレイ・コントローラーも利用可能。

充電ケーブルのほか、スクリーンプロテクタも同梱され、日本語を含めた複数言語対応。また、30種以上のエミュレータに対応しています。

実際の使い勝手

起動すると、RetroArchの簡易メニューが表示されます。

左右に選択していくと、エミュレーターを選択したり、設定画面を開いたりできます。とてもシンプル。後述するように、通常のRetroArchメニューも開けます。

エミュレーター一覧からは、↓のようにエミュレートできるハードが表示されます。

設定メニューからは、言語や輝度、ネットワーク設定ができるほか、

↓のようにIOテストやファームウェアの確認ができます。

なお、「RetroArch」を開くを選択すれば、本機のようなエミュレーター携帯ゲーム機向けに最適化されたRetroArchの通常メインメニューが開けます。

これにより、ネットワークプレイの設定など、より細かい設定やシステム情報の確認ができます。

なお、ゲーム中にFunctionボタンを押すと、↓のようにセーブや設定変更などが可能です。

とてもシンプルで使いやすい携帯ゲーム機

以上、新登場した「Anbernic RG35XX H」を見てきました。

過去にもAnbernicの携帯ゲーム機は大量にレビューしてきましたが、製品投入スピードが速いだけあって、同社マシンはソフトやハードの完成度が高めです。

本機も例外ではなく、RetroArchでエミュレータープレイをするという一点のために無駄を省いたシンプル設計で、動作も安定しています。

同社は、このほかにもAndroid搭載機やWindows搭載機もリリースしていますが、エミュレータープレイがメインであれば1万円切りの本機は良い選択肢になるでしょう。

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