今回は、先日↓でレビュー配信した世界最安折りたたみスマホ「Blackview HERO 10」と、ほぼ同価格の「ZTE Libero Flip」を比較したいと思います。
BlackviewはAliExpressで、Libero FlipはY!mobileでそれぞれ6万円台前半のほぼ同価格で購入可能な状態です。
※2024/5/20追記:Blackview HERO 10が発売になりました。AliExpressのこちらのページの「クーポン割引」クリックもしくはクーポンコード「HERO10JPB」適用で4,923円OFFとなり、差し引き6万円切りの59,240円ほどで購入可能です。(期間限定)そのため、価格はBlackview HERO 10が一段階安くなりました。
どちらが優れているか、いくつかの側面で比較していきます。
「Blackview HERO 10」は提供になります。
6.9インチ有機ELの折りたたみスマホとして、いずれも爆安です。
一般的には15万円ほどは覚悟しなければいけないフリップタイプの折りたたみスマホがこの価格でゲットできるというのは、やはり魅力的な選択肢。
というわけで比較スタートです!
スペック比較:Libero Flip勝利
まずスペックです。下記がそれぞれのスペック表で、黄色いセルが優れている方です。
これで見ると、やはりLibero FlipはSoC・防水・おサイフ・120Hzということで強いです。
一方でBlackview HERO10のほうも、メモリやカメラは上回っており、後述するようにディスプレイ表示品質はむしろ綺麗だったり、軽量だったりとメリットもあります。
ですがスペックが上なのはLibero Flipです。
筐体の比較:HERO 10勝利
続いて筐体を比較しましょう。
いずれも6.9インチ有機ELでパンチホールカメラということで、真正面から見るとほとんど同じです。
背面ですが、Liberoの方は466×466でサブディスプレイの表示領域が広いのと、FeliCaロゴがプリントされています。どちらも筐体の品質は良好で、安っぽさはありません。
厚みは同じ。底面にUSB-Cとスピーカー、マイクがついている点も同じです。
折りたたんだ状態での見た目は、さらにそっくりです。
安定して立てかけられる角度も、ほぼ同じでした。
重量はBlackview HERO10が200g、
ZTE Libero Flipが214gとなっていますので、Blackviewの方が軽量です。(いずれもフィルム・ケースはついていません)
というわけで、ほぼ同じ筐体な中、より軽いBlackview HERO 10の勝利とします。
おまけの比較:同点
折りたたみスマホはケースが特殊です。
Blackview HERO 10ははじめから同色のケースが付属します。Libero Flipは付属こそしませんが、無料で好きなケースをウェブで選んで送ってもらえます。
ケースデザインの選択肢はLibero Flipの方が多いですが、Blackview HERO 10ははじめからついているということで、オマケレベルは同格です。
サブディスプレイの比較:Libero Flip勝利
続いてサブディスプレイです。
どちらも、デフォルトで日時や曜日、バッテリー残量が表示されているほか、タッチ操作でスマホ通知や音楽コントロールなどを利用できます。
機能としては大差ありませんが、表示領域がLIbero Flipの方が広いので、サブディスプレイはLibero Flipの勝利です。
ディスプレイ・音質の比較:HERO 10勝利
続いて表示品質と音質です。
ディスプレイは、同じ画を表示すると、Libero Flipは少し黄色が強めに出ます。
両方を並べて見比べると、Blackview HERO 10の方が表示品質は美しいです。(Libero Flipも見づらいというわけではなく十分に綺麗です)
一方で音質は、同じ音源を聞き比べても、少なくとも私には違いは全く分かりませんでした。
というわけで、画質・音質については、画質でBlackview HERO 10の勝利です。
ただ表示の滑らかさでいうと、もちろんLibero Flipを120Hz設定にしたほうがヌルヌルです。
パフォーマンスの比較:Libero Flip勝利
続いてパフォーマンス比較です。
MediaTek Helio G99と、Qualcomm Snapdragon 7 Gen 1の比較になります。
Geekbench 6の計測値は、まずCPUが↓です。(左がHERO 10、右がLibero Flip。以下同)
↓がGPUスコア。
これを見ると、CPUはHelio G99も健闘していますが、GPUスコアは倍近くの違いがありますね。
続いてストレージ読み書き速度ですが、ちょっと細かいですが↓の通りほぼ同じです。Libero FlipのUFSバージョンは公開情報がありませんが、おそらく両者UFS2.2なのでしょう。
カメラ比較!:暗所はLibero Flip勝利
続いてカメラ画質を比較します。
これは、明るい屋外・接写・暗所・夜空の4シーンで、いずれもデフォルト設定で撮影しています。暗所と夜空は、夜景モードで撮影です。
また、比較のためにiPhone 15 Proでのアウトプットも載せておきます。
明るい屋外
まず明るい屋外。
↓がBlackview HERO 10で、
↓がLibero Flipで、
↓がiPhone 15 Proです。
色味の違いはありますが、メイン108MPのHERO10の方がコントラスト高く出ています。
近接
続いては接写です。
↓がHERO 10。
↓がLibero Flip。
↓がiPhone 15 Proです。
接写については、HERO 10がiPhone 15 Pro同様、背景のボケ感が強く利いています。
暗所
続いて暗所です。
↓がHERO 10。
↓がLibero Flip。
↓がiPhone 15 Proです。
iPhone 15 Proの格の違いが印象的ですが、やはり画素数が多いHERO 10は暗所が苦手です。
夜空
続いて夜空。
↓がHERO 10。
↓がLibero Flip。
↓がiPhone 15 Proです。
これまたiPhone 15 Proが格の違いを見せつけており、やはり暗所はハイエンド機の優秀さが出るところです。
HERO 10とLibero Flipはいずれも、ほぼ何も映っていません。
というわけでカメラは、暗所だとLibero Flip。明るいシーンはほぼ互角といったところ。
Libero Flipがスペックで上回るがHERO 10も健闘
以上、世界最安折りたたみスマホ2機種を様々な観点で比較してきました。
やはり全体的にはスペックで上回るLibero Flipが有利ですが、HERO 10もディスプレイ表示品質その他で結構健闘していました。
いずれも6万円台前半はかなりお買い得な高コスパ機となっていますので、折りたたみにチャレンジしたい方はぜひ参考にしてみてください!
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