今回は、↓でレビューしたGMKtecの新型ミニPC「GMKtec NucBox M7」について、Ryzen 7 PRO 6850H版と、別途提供のあったRyzen 9 6950H版(「GMKtec NucBox M7 Pro」)を比較したいと思います。
Pro版と無印版の違いはCPUとRAM・ストレージですが、いずれも現在セール中で、コスパはかなり高いです。
Ryzen 7 PRO 6850H搭載のM7は、公式ストアのこちら、アマゾンのこちら、楽天のこちらで、16GB/512GBで56,000円ほどでセール中。
Ryzen 9 PRO搭載のM7 Proは、公式ストアのこちら、アマゾンのこちら(32GB/1TB)、こちら(32GB/2TB)、楽天のこちらで販売されていて、32GB/1TBで68,000円ほどです。
この差である約12,000円で、RAMとストレージが倍になるほかに、パフォーマンスではどの程度の違いがあるのかをベンチマークスコアで見ていきます。
なお、外観や同梱物、RAM・ストレージの換装・増設方法は同じで、冒頭のM7レビューをご覧ください。(厳密に言えば、↓の天板のRyzenシールが、それぞれRyzen 7 PROとRyzen 9 PROのものになっていて、これだけが違います)
パフォーマンス比較
まずはCinebench R23スコアから。
最初にRyzen 7 PROのM7が、冒頭レビューで見たとおり↓の通り。
続いてRyzen 9 PRO搭載のM7 Proは、↓となっています。
両CPUは、いずれも8コア16スレッド、16MB 3次キャッシュ、54w TDPで同じ。クロック周波数のみ、Ryzen 7 PROが3.2GHz〜4.7GHz、Ryzen 9 PROが3.3GHz〜4.9GHzとなっています。
この周波数の違いが、上述のベンチマークスコアの違いになります。
FFベンチでは、もう少し違いが大きくなります。
まずFF14ベンチは、いずれも「やや快適」ですが、Ryzen 7 PROが6,085に対し、
Ryzen 9 PROが6,492です。
続くFF15ベンチは、さらに違いが大きくなります。
Ryzen 7 PROが「普通」の3,965、
Ryzen 9 PROが「やや快適」の4,558となっていて、スコアの評価ランクが1段アップしています。
ストレージ種類は両者同じなので、↓のようにCrystalDiskMarkの計測値は同じです。(最初がRyzen 7搭載M7、次がRyzen 9搭載M7 Pro)
1.2万円多く払ってProにする価値
以上、各種計測値を見ても、実際に使ってみても、両者のパフォーマンスに体感できるほどの顕著な違いはありません。
もちろんパソコンは速ければ速いほど良いものなので、少しでもパフォーマンスが高い方が良いという理由でM7 Proにするのもアリだと思います。
ですが、実際に使う立場で考えた場合、パフォーマンス以上にこの金額差を正当化するものは、RAMとストレージでしょう。
12,000円の差で、RAMが16GBから32GBに、ストレージが512GBから1TBになるというのは、かなりお得感が高いと思います。
さらに同社公式ストアで見てみると、Ryzen 7 PROのM7を32GB/1TBにできるのですが、現在のセール価格ではその価格がRyzen 9 PRO版の32GB/1TBと同じ値付け(どちらも68,168円。定価では、それぞれ88,915円と91,879円なので数千円の違いがあります)になっています。
というわけで、現在のセール価格においては、同じ価格で上位CPUのものがゲットできるということで、Ryzen 9 PRO搭載のM7 Proを選ぶのがコスパ高そうです。(もちろん16GB/512GBで十分という理由でM7を選ぶのも悪い選択ではないと思います)
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