LenovoからLegion Go SにLinuxネイティブ対応へ!Linux 6.17で電力管理機能などが利用可能に

Lenovoが、自社製ハンドヘルドゲーム機「Legion Go S」向けに、Linuxカーネルへの公式対応を進めています。

Linux 6.17に搭載予定の新しいWMIドライバによって、これまでWindows環境でしか使えなかった電力プロファイルやハードウェア制御機能が、Linux環境でも直接操作できるようになります。

LegionシリーズがLinux環境での電力制御に対応

今回のアップデートは、Lenovo製ハンドヘルド端末であるLegionシリーズにおいて、Linux上でのネイティブな電力管理を可能にするものです。パッチはLenovoの開発者であるDerek Clark氏により提出され、Linux 6.17での導入が予定されています。

これにより、従来はWindows向けの「Armoury Crate」や外部スクリプトに頼らざるを得なかったTDP(熱設計電力)やパフォーマンスモードの切り替えが、Linuxのsysfsインターフェースを通じて直接行えるようになります。

ASUS ROG Allyと似た仕組み、SteamOSとの親和性にも注目

このWMIドライバは、ASUSのROG Allyシリーズで採用されている手法と似ており、Lenovo独自の組み込みコントローラ向けに最適化されています。カーネルレベルでの熱制御ポリシーやパフォーマンスカーブの設定が可能となるため、SteamOSをはじめとするLinuxベースのプラットフォームにおいても、より細やかなチューニングが可能になります。

また、これまでGitHub上のユーザーガイドなどでは「Linuxではacpi_callを使わないとTDP設定ができない」とされていましたが、今回の標準カーネルへの組み込みにより、その制限が解消されつつあります。

さらに、別パッチではLegion Go SのコントローラにおけるHID(ヒューマンインターフェースデバイス)インターフェースへの対応も追加されており、今後のファームウェア更新をfwupdなどのLinuxツールで管理できる可能性も高まっています。

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