折りたたみコンパクトキーボード「iClever」全5モデル徹底比較レビュー!

「iClever」をご存じでしょうか?

↓のような、ポメラ的折りたたみキーボードを多数販売しているブランドです。

キーボード以外にも、チャージャーやオーディオなど幅広く展開しているのですが、今回は同社の折りたたみキーボードを実際に使って徹底比較し、どんな用途にはどの機種がピッタリなのかをお伝えしたいと思います。

↓のように、同社の「折り畳み式Bluetoothキーボードカテゴリ」のうち、上位互換が存在するIC-BK03以外の全モデルを集めました。

全モデルをずらりと並べると↓のようになります。それぞれに特徴があるのですが、それは追って見ていきましょう。

どれもよくできたキーボードです。

折りたたむと↓の通り、いずれも一辺10cm程度で重量100~200gと、軽量コンパクトです。

それでは、見ていきましょう!

唯一のタッチパッド搭載モデル「IC-BK08」

一つ目は、タッチパッド搭載の折りたたみキーボード「IC-BK08」です。この中では一番新しい製品になります。

下記のように、約5,500円で販売されています。

折りたたんだサイズ感を、6.4インチスマホのOPPO Reno Aと、7インチUMPCのNANOTEと比較してみます。

iPad miniに接続すると、下記の通り。タッチパッドはiOS非対応となっていますが、最新のiPadOSはマウス操作に対応していますので、設定も必要なくペアリングすればタッチパッドで操作できました。

アイコンに吸い付くようなカーソル移動を堪能できますし、いちいち画面をタッチしなくても、ホームに戻ったりアプリを切り替えたり画面をスクロールしたりと、非常に快適です。

折りたたむと、ガンメタリックで落ち着いた外装です。

充電は、本機種だけでなくiCleverの現行機はすべてmicro USBです。

今後ぜひUSB Type-Cに対応してほしいですね。

配列も全モデルほぼ共通で、iCleverの使いやすさは配列の良さが大きく寄与しています。

3台までペアリングができ、Fn+Q/W/Eで簡単に切り替えられます。

Functionキー操作では、ホームに戻ったりアプリを切り替えたり、画面の輝度や音量調整、ロック画面・解除、戻る、スクリーンショットなど、本体を触らずとも一通りのモバイルOS操作ができます。もちろんiOS/Androidいずれもです。

US配列ですが、日本語入力で不便になるような省略は最小限に抑えられています。機能ボタンを含めてモバイルユースに最適化されているということもあり、すぐに慣れて快適です。

キーピッチは公称16.5mmです。

大柄な男性ですと多少窮屈さを感じますが、それでも十分にタッチタイピング可能なピッチです。

シザースイッチのアイソレーションタイプで、適度なストロークがあって打鍵感も快適です。

重量は、実測で201gでした。

開いたままですと左右が1mmほど浮いてガタつくのですが、左右両端に極小のスタンド機構が備わっているため、それを立てればガタつきもなくなります。

というわけで1機種目のIC-BK08でした。

タッチパッドが使いたい方はこれ一択です。

Androidは元から対応していますし、iPadOS、iOSもタッチパッド操作に対応したこともあり、モバイルOSをタッチパッドで操作する環境は整っています。

画面タッチのために手を動かす必要がないため、本キーボードから快適な操作や文字入力ができ、作業がはかどります。そのため、個人的にはiPadやiPhone、Android用では、このモデルが一番オススメです。

スタンド一体型のウルトラコンパクト「IC-BK11」

次は、スタンド機構を備えた「IC-BK11」です。

折りたたんだ状態が細長いのが特徴です。

約4,600円で販売されています。↓

サイズは下記の通り。厚みはありますが、細長いのでカバンの中への収納が楽です。

本機は、縦向きに折りたたむことと、↓のように上部にスタンド機能が搭載されていることが特徴です。

スタンド付きカバーをつけたスマホやタブレットはもちろんのこと、

↓のようにむき出しの状態で使っているスマホやタブレットも、別途スタンドがなく使えるので便利です。また、スタンドを開く角度を調整することで、立てかける角度も変えることができます。

「カチッ」と小気味よく折りたためます。

キー配列は下記の通り。モデル中一番幅が狭く、BackSpaceなどが小さくなっています。

側面には、充電用のmicro USBポートのほか、電源スイッチがついています。また、3台中どの機器と接続中かを示すインディケータもあります。↓

キーピッチは実測で15mmほどです。

大柄な男性には窮屈で、特にBackspaceや句読点が、幅が狭く慣れが必要です。ただ、少し打っていればタッチタイピングも問題無くできるようになります。

重量は164gとなっており、一般的なスマホと同じくらいの重さです。

スタンド付きカバーを使っていなくて、別途スタンドを運ぶのが面倒な方に便利なモデルです。

キーピッチは狭いですが、その分本体もカバンに収納しやすい細長形状なので、いつでも気軽に持ち運ぶには最も適しているかもしれません。

軽量コンパクトの極「IC-BK06 lite」

三つ目は、一番軽い「IC-BK06 lite」です。軽さを求めるならこれ一択になります。

↓のように、スタンドが同梱されています。

下記のように、約4,600円で販売されています。↓

折りたたんだサイズはちょうどスマホと同じくらいですね。↓

iPad miniとのサイズ感は↓のようになっています。

防水防滴性能があるとのこと。質感はマットで、折りたたんでも厚さが1cmほどと、薄いサイフくらいの大きさです。

スタンドは、角度調整が可能なタイプです。

キーボードは間が開いています。

はじめは戸惑いますが、両手をすぼめる必要がないため、窮屈さが大きく低減されます。

そのため、キーピッチは17mmほどですが、それ以上にゆとりを感じます。

重量は、スタンドを入れると199gになりますが、

本体のみでは、なんと129gです。とにかく薄くて軽いです。

スタンドを一緒に持ち歩くよりは、スタンド機能がついたスマホカバーやタブレットカバーを使っている方にぴったりの商品です。

とにかく薄く軽い方がよいという方にはもちろんのこと、タイピングの快適さも犠牲にしたくないという方にも相性が良いと思います。

ただ、繰り返しますが左右半分の間にスペースがあるため、たとえばYキーを左手の人差し指で打つクセがある方などは、注意が必要です。

広く大きく使おう!「IC-BK06」

続いては、「IC-BK06 lite」のパワーアップ?版である、「IC-BK06」です。

写真から分かるように、基本性能やコンセプトは「lite」と同じですが、左右の開き方が「鶴翼の陣」のようになっており、より自然なホームポジションをとることができます。

価格は約4,600円です。

サイズは、liteよりも若干大きくなっています。

マイクロソフトのエルゴノミクスキーボードを彷彿とさせる形状です。(z軸はありませんが)

こちらもliteと同じく、指紋が目立ちにくいマット素材です。

充電用のmicro USBポートは、中央上部についています。

これほど薄くて軽量ですとバッテリー持ちが気になりますが、60時間使用可能とのこと。

開けば自動で電源ON、閉じればOFFになります。

キーピッチは17mmほどです。

liteに輪をかけてゆったりと使うことができます。長文を打つのであれば、一番疲れにくいかもしれません。

重量は164gです。

入力時に疲れにくく、また持ち運びも楽ということで、タイピングや持ち運びの快適さでは頭一つ抜けています。

ただ、lite以上に「Yキーを左人差し指で打つ」タイプの方には厳しい形状になっていますので、ご注意ください。(矯正という意味では良いかもしれません笑)

キーピッチが広くバックライト搭載「IC-BK20」

最後は、「IC-BK20」です。本機の特徴は、バックライト搭載と、フルサイズである点です。

下記のように、約5,300円で販売されています。

↓は普段愛用している東プレのREALFORCEとの比較です。Esc~Fnまでのメイン部は、ほぼ同じ幅を持っていることが分かります。

もっとも「普通の」キーボードに近いサイズや形状です。

折りたたむと、↓のようにスマホよりは7インチUMPCに近いサイズ感です。

iPad miniで使うと、一般的なフルサイズキーボードと変わらない大きさが分かると思います。

外装はアルミの落ち着いたシルバーです。

配列も、他のモデルと比較して、カーソルキーが独立エリアに置かれていたり、カタカナ/ひらがなキーが独立していたり、Backspaceが広いなど、打ちやすさはNo.1です。

↓のように、大柄な男性の手でも窮屈さは感じない広さがあります。(東プレと同じなので当然といえば当然ですが)

キーピッチは約19mmです。

重量は280gなので、iPhone 11 Pro Maxよりも重く、iPad miniよりも20gほど軽いです。

本機は、USBケーブルで有線接続もできます。

打ちやすさ重視で、フルサイズのキーボードをコンパクトに持ち運びたい場合にぴったりの製品です。

バックライトは赤・緑・青に変えることができ、暗い場所でもゲーミングキーボード的なカラーでタイピングができます。

まとめ

というわけで、iCleverの折りたたみキーボード全機種をレビューしました。

iPadがタッチパッド操作に最適化されたことで、このカテゴリの価値がさらに高まってきました。

特にiPad miniはSmart KeyboardやMagic Keyboardが用意されていませんので、外出先でタイピングも行いたい方には最適な商品群です。

個人的には、外出先でiPad miniでタイピングをしたいときはBK08を、普段はカバンにBK06liteを忍ばせておくという使い方です。

ぜひぴったりの商品で、快適なモバイルタイピングライフを満喫してくださいね!

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