Chromebookに搭載されているChrome OS上では、これまでLinuxソフトウェアやAndroidアプリを動かせるようになる機能が付加されてきました。
廉価なChromebookで、WindowsやMacBookのように豊富なアプリケーションが使えるようになるのは、夢があることですよね。
さて、以前から、GoogleがこのChromeOS上で、Steamをサポートするようになるという話が海外サイトを中心に出ていました。
SteamはPCゲーマーにはおなじみの、PCゲームのダウンロード販売やデジタル著作権管理、マルチプレイヤー機能やソーシャル機能を持った、PCゲームの総合プラットフォームです。
WindowsやMacのほか、Linuxで稼働するゲームもたくさん販売されています。
つまりChromeOS上でSteamがサポートされれば、ゲーミングパソコンとしてのChromebookの魅力が一気に高まることになるのです。
現在、ChromebookのLinuxサポートは、「Crostini」という仮想マシンで実現されています。
「Crostini」は、ChromeOS上でLinuxソフトウェアを簡単に動かすための機能についての、Googleによる総称のようなものです。
これは主にDebian Linuxを動かすソフトウェアで構成されていて、ChromeOSのままでLinuxのソフトウェアをインストールして実行することができます。
ところが今月に入って、有名サイトの9TO5GOOGLEのこちらのポストで、新しいLinux仮想マシンが発見されたことが報じられました。
Chromium OS(Chrome OSのオープンソース版)のソースコードを調べたところ、DebianではなくUbuntuを使用する、「Borealis」という新たな仮想マシンを見つけたということです。
そしてこの「Borealis」には、Steamのプリインストール版も含まれていたとのこと。
従来の「Crostini」とUbuntuサポートの「Borealis」が併存するのか、あるいは「Borealis」に一本化するのかはまだ分からないということですが、ChromeOSがSteamをサポートする可能性はこのように色々と見つかってきています。
SteamのLinuxサポートは歴史が長いですが、タイトルはお世辞にも多いとはいえません。
Steamを運営するValveは、ゲーム開発者に対してLinux対応版のゲーム配布を奨励するとともに、Linux上でWindowsゲームがプレイできる「Proton」というソフトウェアを開発しています。
中身はwineベースですが、このProtonを使えば、ChromebookでWindows用のSteamゲームを動かすこともできるかもしれません。
ただ、そもそもChromebookはそれほど高スペックではないものがほとんどです。
その中で、Steamゲームがサポートされるとなってくると、今後はハイスペックなChromebookがさらに増えてくる可能性もありますね。
楽しみに待ちましょう!
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