Ryzen 7 PRO 2700U搭載5.7万円ミニPC「MINISFORUM UM270」レビュー【ゲームはできるか?】

今回は、Makuakeでクラウドファンディング中のMINISFORUM「DeskMini UM270」をレビューしていきます。

ノートパソコンによく搭載される省電力のRyzen 7 PRO 2700Uを搭載し、↓のように片手で持てるとても小さなデスクトップパソコンです。

Makuakeのこちらのページでクラウドファンディング実施中です。

発送は2021年4月末予定。

現在の最安値が258GBストレージ版で、一般小売想定価格よりも20%安い税込57,000円になっています。

ではさっそく見ていきましょう。

外観とスペック

同梱物ですが、本体の他にACアダプタ、DPケーブル、HDMIケーブル、VESAマウント用アタッチメント、2.5インチベイ固定用ネジ、マニュアルとなっています。

本体は小さいですが、アダプタはそれなりの大きさです。

スペックは下記の通り。

  • CPU:AMD Ryzen 7 PRO 2700U
  • コア:4コア8スレッド
  • GPU:Radeon Vega 10
  • RAM:16GB DDR4(SODIMM x2)
  • ストレージ:256GBまたは512GB M.2 2280 SATA SSD
  • 拡張ストレージ:2.5インチSATA HDD(SATA3.0 6.0Gbps)
  • OS:Windows10 Pro
  • 通信:M.2 2230(Wi-Fi6、Bluetooth 5.1)
  • 映像出力:
    • HDMI2.0(4k@60Hz)
    • Display Port(4k@60Hz)
    • USB Type-C(4k@60Hz)
  • オーディオ出力:HDMI2.0、DisplayPort、3.5mmジャック
  • インターフェース:RJ45 x2、USB3.1 Gen 1、USB3.1 Gen2 x3、USB Type-C Gen2、マイク
  • 電源:DC19V/3A
  • サイズ:128x127x46mm
  • 重量:約500g

気になるのは、Ryzen 7 PRO 2700Uの実力だと思います。

4コア8スレッド、ベース2.2GHz、ブースト3.8GHz。第8世代や第10世代のCore iプロセッサのノートパソコン版Uシリーズとよく比べられます。

3Dゲームをバリバリはもちろん無理ですが、オフィスソフトを使った事務作業や画像編集とかなら結構サクサク動いてくれます。

さらに3ポートで4k出力に対応しているので、マルチスクリーンでの作業にも合うでしょう。

本体前面には、USB Type-C、USB Type-A x2、イヤホンジャック、マイク、電源ボタンです。黄色い方が3.1 Gen1で、青い方が3.1 Gen2です。

背面はUSB Type-A3.1 Gen2が2つ、HDMI、DisplayPort、有線LANが2つ、DC-INです。

底面には、VESAマウントアタッチメント用のネジ穴が2つと排気穴があります。

重量は実測で510g。ノートパソコンよりも軽いです。スマホ3台分くらい。

コンパクトな筐体を活かして、↓のようにディスプレイ下の隙間に置いておくことができます。ACアダプタを机下に隠せば、かなりスッキリした見た目になります。ファン音や発熱も気にならず、取り回し良いです。見えているモニタは32インチ。

メモリ換装・増設は簡単

MINISFORUMのミニPCはどれも、メモリ換装や増設が簡単なのが強みです。

UM270についても、ドライバー不要で上蓋を簡単に開けます。

↓のように、2280のM.2(SATA)と、8GB SODIMMが2枚入っていますので、増やしたい場合は換装しましょう。

上蓋の裏側には、2.5インチHDDを装着できるエリアがあります。付属のネジ4本を脇から締めて、基板にあるSATAケーブルをぶっさせば増設完了です。

ゲームは動くのか?

おなじみFF14ベンチを見てみましょう。

標準品質(デスクトップPC)の1920×1080設定で5,443です。

5,000台なので、このままではボス戦などラグりますが、設定を落とせば十分プレイは可能でしょう。

FORTNITEで、最適設定検出で起動した様子が↓。解像度は粗いですが、40-50fps前後で動いています。

設定は下記の通り。

いずれも「中」品質で、3D解像度は33%になっています。

マルチプレイでちょっとカクつきがありますが、なんとかプレイは可能という印象。

ゲームに関しては、グラフィック品質を低にすれば動くタイトルは多いが、重いタイトルは無理、くらいのレベルです。重めのFPSやMMOではなく、軽い3Dゲームを楽しむくらいでしたら問題ないでしょう。

ベンチマークスコア

最後にベンチマークを見ておきましょう。

まずはCINEBENCH R23から。

マルチコアが3,500、シングルコアが856となっています。

マルチコアは、Tiger LakeのノートPC用i7-1165G7の@1.69GHzに迫るスコア。

シングルコアはさすがに落ちます。

Tiger Lake 1165G7は1300を超えています。

CrystalDiskMarkは↓の通り。SATAなのでこんなもんでしょう。

GFXBenchは6,601ポイント。2013年のGTX765Mくらいのスコアになっています。

事務用や動画鑑賞用に最適

以上、見てきた本機の特徴から、オフィスソフトなどの事務用、画像編集、動画鑑賞などの用途にはピッタリです。

本体が小さくディスプレイ背面に装着することもできます。デスクの場所を取らず、マルチスクリーン出力にも対応しています。

また、ストレージやRAMの拡張が容易なので、ニーズに合わせてメモリ構成をフレキシブルに変えられるのも強みです。

というわけで、そういう使い方をするためのコンパクトで安価なPCをお探しの方は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょう!

Makuakeのこちらのページで、税込57,000円でクラウドファンディング実施中です。

発送は2021年4月末予定。

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