今回は、シャオミの6.67インチ5G対応SIMフリースマホ「POCO F3」をレビューしていきます。
Snapdragon 870搭載、ディスプレイのリフレッシュレートは120Hzで、今回見ていくようにゲームもウェブも非常にヌルサクで高速ながら、Banggoodのこちらのページでなんと約38,000円とかなりの高コスパ。
日本未発売の超コスパモデルですが、もちろん全く問題なく日本語端末として使えます。
前面カメラはピンホール型で、有機ELの鮮明なディスプレイはほぼ全画面の迫力。対応バンド帯も広く、デュアルSIM対応です。
Snapdragon 870は865のアップグレード版。865はGalaxy S20シリーズやXperia 1 IIなど、2020年最新モデルとして10万円かそれ以上で売られていた端末のチップセットです。それよりもパワーアップしたものが、3万円台という衝撃。
売れているらしいのですがそれも納得。完成度高く、非常にオススメな一台。
背面に「POCO」ロゴが入っています。この点、到着する前はデザインが不安だったのですが、実物を見てみると悪目立ちもなく、むしろ上品でカッコよかったです。
それでは、さっそく見ていきましょう!
外観とスペック
まずは同梱物から。オマケもたくさん入ってます。
スマホ本体のほか、充電アダプタ、USB Type-Cケーブル、背面カバー、USB Type-Cをイヤホンジャックに変換するアダプタ、SIMスロットピン、POCOシール、マニュアル類です。
充電アダプタは海外プラグのものに日本プラグの変換アダプタがつきますが、一般的なUSB充電器で充電可能なので特に問題ありません。
本体にイヤホンジャックはつきませんが、↓の同梱アダプタで有線イヤホンも聴けます。
スペックを見ておきましょう。
下記の通り。
- CPU:Snapdragon 870
- GPU:Adreno 650
- RAM:6GB LPDDR5
- ストレージ:128GB UFS3.1
- OS:MIUI 12(Android 11)
- ディスプレイ:6.67インチ(2400×1800)有機EL
- リフレッシュレート:120Hz
- タッチサンプリングレート:360Hz
- カメラ:リア48MP+8MP+5MP、フロント20MP
- バッテリー容量:4,520mAh
- 生体認証:指紋
- Wi-Fi:Wi-Fi6
- Bluetooth:5.1
- サイズ:163.7 x 76.4 x 7.8mm
- SIM:nano SIM(デュアルSIM、デュアルスタンバイ)
- 対応バンド帯:
- 2G: GSM B2/B3/B5/B8
- 3G: WCDMA: B1/B2/B4/B5/B8
- 4G:
- LTE FDD: B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B17/B20/B66
- LTE TDD: B38 / B40 / B41
- 5G: n1/n3/n5/n7/n8/n20/n28/n38/n41/n77/n78
これで3万円台!?という衝撃の構成。
スナドラ870、6GB/128GB、Android 11、6.67インチ有機EL、120Hzリフレッシュレートと360Hzタッチサンプリングレートというゲーミングスマホ並のディスプレイ、3眼カメラにデュアルSIM、指紋認証。
ほぼ不満ない構成となっています。
もちろんMIUIは日本向けシャオミ端末にも入っているOSですので、初期設定で日本語を選択すれば、完全に日本語端末として使えます。
microSDカードスロットとイヤホンジャックが無い点くらいでしょうか。
日本でSIMフリー端末として売られている同価格帯のミッドレンジモデルだとスナドラ600番台や700番台が一般的ですので、それよりも頭二つ以上抜けています。
背面は落ち着いた光沢あるメタル風デザイン。カメラ部は1-2mm出ています。商品ページの写真で見る以上に、実物は上品でカッコいいデザインでした。
底面にはスピーカーとUSB Type-Cポート、デュアルSIMスロット。nano SIMが2枚入ります。
右側面には、指紋認証センサを兼ねた電源ボタンと、音量ボタン。
上面には、もう2つのスピーカー。
左側面は何もなくシンプル。
重量は実測で195gでした。最軽量級ではありませんが、本体の薄さも相まってそれほど重量感を感じません。
同梱されている背面カバーは、もちろんサイズ的にパーフェクトフィット。カメラ周辺もギリギリまで保護してくれます。
ディスプレイ側から見ると、このようになります。保護フィルムもはじめから貼られていますので、特にケースやフィルム類は買う必要ありません。
とにかく爆速!ベンチマーク確認
さて、実際の使い勝手を見る前に、ベンチマークスコアを確認しておきましょう。
まずはおなじみGeekbench 5から。
結果、↓のようにシングルスコア980、マルチコアスコア3,323と信じがたい高スコア。
他デバイスと比較すると下記の通り。Geekbenchに最適化しているかもしれませんが、爆速であることには違いありません。
マルチコアは下記の通り。
GFXBenchは下記の通り。こちらもかなりの高スコア。
ストレージ読み書き速度は、シーケンシャルライトが417MB/s、リードが662MB/sとこちらも相当な高速。
以上、ベンチマークから客観的なスコアとしても、本機の高速さが分かります。
続いて実際に使った印象を書いていきます。
リフレッシュレート120Hzで衝撃のヌルヌル画面に
まずはなんと言ってもリフレッシュレート120Hzです。
初期設定では60Hzに設定されていますので、設定画面からこれを120Hzに変更します。
すると、いきなり目に見えてヌルヌル感が凄まじくパワーアップします。
ホーム画面の操作もブラウジングも、スマホを操作しているとは思えないほどに指に吸い付くような非常にスムーズな動きに変身します。
もはやこの120Hzを味わってしまうと、一般スマホの60Hzの世界には戻れないでしょう。
widevineはもちろんL1なので、Netflixやアマプラなど、各種動画アプリの高画質再生も問題なくできます。
16:9の動画を見ると、↓のように左右に黒帯が出ます。両面スピーカーで音質も良好。もはや言うことありません。
GAME TURBO搭載でゲームも快適
ゲーミングスマホとまでは言いませんが、ゲーミング体験も非常に快適。
まずスペック的には、ほぼすべてのゲームをヌルサクで楽しめます。↓は原神。
ゲーム画面の左上に、小さい半透明のバーが表示されます。これがGAME TURBOで、このバーを内側にスライドさせると↓のようなメニューが出てきます。
GAME TURBOにより、まずゲームを起動すると、本体パフォーマンスがゲームに最適化されて高速になります。
そしてこのメニュー上から、ゲームを終了させることなく↓のようにフローティングでブラウザやチャット画面を出すことができます。
また、スクリーンショット、録画、ボイスチェンジャー、他タスクキルなど、ゲームの協力プレイやゲーム配信に便利な機能が諸々ついてきます。
カメラ品質も良好
カメラ品質も良好です。夕暮れの空も↓のようにクリアに撮影可能。
光量少なめな屋内でも↓の通り。
あまりどぎつい補正は入らず、あくまでナチュラルに、鮮明な写真が撮れます。
動画も手ぶれ補正が効いていますので、カメラ性能に不満を感じることはないでしょう。
3万円台でこのスペックと完成度は衝撃
以上、POCO F3グローバル版をレビューしてきました。
高速な処理性能、美しく鮮明なディスプレイ、120Hzで指に吸い付くようなヌルサク操作、ゲーム配信やプレイをエンハンスしてくれる機能など、おおよそ満足度のとても高い一台に仕上がっていました。
日本でSIMフリー端末として売られている同価格帯のミッドレンジモデルだとスナドラ600番台や700番台が一般的ですので、それよりも頭二つ以上抜けています。
人気なのもうなずけます。
「POCO F3」はBanggoodのこちらのページで約38,000円で販売中。
これはオススメなので、気になった方は、ぜひチェックしてみてください!
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