今回は、新型のAndroid 11タブレット「Teclast T40 Plus」をレビューしていきます。
結論から言いますと、実用的なスペックのほか、小型なサイズや軽量さ、ベゼルの狭さなど、バランス良く優秀な一台に仕上がっています。
昨今は格安Androidタブレットも実用的な速度で快適に使えるようになってきましたが、それ以上に本機は筐体の小型化・軽量化が一段進化しています。
事実、最新のiPad Air 4が460g前後に対し、後述するように本機は実測で448gです。
大きさもAir 4よりも一回り小さくなっています。
10~11インチクラスのタブレットでは、470~480gを切ったあたりから軽いと感じ始めます。470~480gがちょうど無印iPadの重量で、Airは460gです。iPad Airも、実際に使っていると薄くて軽いと感じると思います。
そのAirよりも10g軽いので、これはかなり軽さが実感できます。
さらに、Air同様に薄い板のようなフラットなデザインになっていますし、幅も↓のように片手でホールドできるほどコンパクトです。
↓で、売れ筋格安タブレットの両雄であるAlldocube iPlay 40とTeclast M40を比較しました。
あらゆる点でiPlay 40が優れていたのですが、今回レビューするT40 Plusになって、ようやくTeclastがiPlay 40と互角以上に仕上げてきました。
iPlay 40は458gなので、ほぼAir同等です。そのためかなり優秀だったのですが、それとスペックをほぼ同じに、筐体を軽くしたものが今回のT40 Plusと考えれば良いでしょう。
価格も頑張っています。
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では、さっそく見ていきましょう!
スペック・外観
本機は、外箱も薄くてコンパクト。
箱には金文字で「匠心」と書いてあります。ちょっとウケるのですが、こんな刻印をパッケージに入れたくなるほどに、本機は軽量化に打ち込んだのでしょう。
同梱物は、日本語にも対応したマニュアル、USBケーブル、USB充電アダプタ、SIM/microSDスロットピンです。付属充電器を使わずとも、一般的なUSB Type-Cでもちろん充電できます。
スペックは下記の通り。
- CPU:UNISOC T618
- GPU:ARM Mali G52MP2
- RAM:8GB
- ストレージ:128GB eMMC
- 拡張ストレージ:microSD
- ディスプレイ:10.4インチ(2000×1200)
- OS:Android 11
- Wi-Fi:2.4GHz/5.0GHz
- GPS:対応
- widevine:L3
- センサー:加速度
- SIM:デュアルSIM
- バンド帯:
- FDD-LTE:B1/2/3/5/7/8/17/20
- TD-LTE:B38/39/40/41
- WCDMA:B1/2/5/8
- TDSCDMA:B34/39
- GSM:B2/3/5/8
CPUのUNISOC T618は、Cortex A75 x2とA55 x6のオクタコア。ミッドレンジスマホくらいの処理速度です。つまり多くの用途には十分なスピードが出ます。
メモリは8GB/128GBでiPlay 40に追いつきました。ディスプレイは10.4インチ(2000×1200)とFullHD以上で解像度も問題ありません。OSは最新のAndroid 11。
多くの格安Androidタブレットと同様ですが、欠点はストレージがeMMCであること、widevineがL3のためアマプラとネトフリの高画質再生ができないこと(YouTubeは高画質再生できます)、ジャイロ非搭載のためポケモンGOのARモードなどが非対応になる、といったあたりです。
外観やポート類を見ていきましょう。
冒頭にも書いたとおり、背面はフラットなツートーン。メタル仕上げで、チープさは感じません。
デザインは、↓でレビューしたレノボのハイスペックタブレット「XiaoXin Pad Pro」によく似ています。
スペックや外観を含め、Proではない方の↓のXiaoXin Padによく似た一台といえます。そっくりです。
スピーカー穴は4カ所についています。↓のように底面に2つと、
↓のように上面に2つです。
側面には、イヤホンジャックがついています。
逆側の側面には、充電用USB Type-CポートとSIM/microSDスロット。
SIM/microSDスロットは、付属のピンで開きます。
よくある排他方式(nano SIM x2もしくはnano SIM x1 + microSD x1)です。
シングルカメラは、1~2mmほど出っ張っています。
冒頭から強調している通り、重量は実測で448g。素晴らしいです。
実際の使い勝手
実際の使い勝手を見ておきましょう。
まずは一番多いであろうブラウジングは問題なし。
動画再生も同様。16:9動画であれば、アスペクト比の関係で上下に黒帯が入ります。
ゲームについても、↓のように荒野行動などの重めのゲームも、たまにカクつくことがありますがプレイ可能。
ブラウジング、電子書籍、動画視聴、ゲームなどの、このサイズのタブレットでの主要なユースケースにおいては、いずれもこの筐体の薄さ・軽さが大きなメリットになります。
スピーカーは4カ所あるとはいえ、可もなく不可もなくという価格なりの音質レベル。
8MPのカメラはおまけです。↓のように屋内では照度が不足ぎみで暗くなります。
iPad Air 4と外観比較してみる
薄くて軽いタブレットの代表選手、iPad Air 4と比べてみます。↓の右がiPad Air、左がT40 Plusです。画面は本機の方が縦長アスペクト比。
背面はこの通り、いずれも板感あるフラットデザインです。
重ねてみると違いがよく分かります。T40 PlusはiPad Air 4と縦向きほぼ同じ長さで、幅は1cm以上コンパクトになっています。ゆえに片手でホールドして使えるわけですね。
厚さはiPad Air 4の方が1mmほど薄くなっています。が、T40 Plusも十分に薄い部類。
格安Androidタブレットも進化したなあと実感します。
ベンチマークスコア
最後にベンチマークを見ておきましょう。
Geekbench 5は下記の通り。T618なので、iPlay 40やM40とほぼ同じスコア。
ストレージ読み書きは下記の通り。eMMCとして標準的なスピード。
グラフィックスは下記の通り。
10インチタブにおける薄さ軽さの正義を実感
10インチクラスは、タブレットの中ではもっともディマンドが分厚いカテゴリである一方、薄さや軽さが強みとなるようなモデルは多くありませんでした。
特にAndroidタブレットはそうなのですが、ようやくごろ寝や片手利用でも実用的なレベルのサイズ感の機種が出てきたという印象。
スペックは典型的な廉価Androidタブレットのものではありますが、そもそも廉価Android端末自体の処理能力が上がってきており、その他大勢と同じくベーシックなユースケースにおいてストレスを感じることはほとんどないでしょう。
というわけで、軽さや薄さを重視する方には、特にそれが実感できる10インチとしてオススメできます。
パッケージに「匠心」と刻印するだけあります笑
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