今回は、間もなく登場する新型の携帯型WindowsゲーミングPC「AYA NEO NEXT」を先行レビューしていきます。
AYANEO NEXT、AYANEO NEXT Advance、AYANEO NEXT Proの3種類あるのですが、今回はRyzen 7 5800U搭載のAdvanceです。
日本からは公式ページのこちらから予約購入開始予定。グローバルではIndiegogoでクラウドファンディグ実施予定です。
2022/2/26追記:国内正規版予約開始しました。4月下旬発売で、↓のページで購入できます。カラバリと価格は、AYANEO NEXTが4色で税込153,800円~、Proが5色で179,800円。
↓のように前モデルよりも丸みを帯びて、グリップ感やボタンの押下感、パフォーマンスなど全面的に進化した一台。
なお、新モデル登場を前に現行モデルはセール中。
公式サイトのこちらのページで、Ryzen 5 4500U搭載のAYANEO 2021が109,915円、Ryzen 7 4800U搭載AYANEO Pro 2021が124,920円~と10%OFFで販売中です。
それでは見ていきましょう!
外観とスペック
外観はAYANEO 2021よりもワンランク高級感がアップしています。所有欲を刺激する外観。
種類は3つ。
今回レビューするAdvanceのほか、無印のAYANEO NEXT、Proがあります。
それぞれスペックの違いは、下記のようにAdvanceのみCPUがRyzen 7 5800Uであとの2つはRyzen 7 5825U。ほか、RAMはProのみ32GBであとは16GB。ストレージはNEXTのみ1TBオプションがあり、ほかは2TBです。
Ryzen 7 5800Uは、8コア16スレッド@1.9GHz。
それ以外は共通で、ディスプレイは7インチ(1280×800)5点マルチタッチ、4,100mAhバッテリー、267x112x30mmサイズに公称重量720gです。通信はWi-Fi6EとBluetooth 5.2に対応。
コントローラーは、一般的なXboxタイプ。前面は左右にジョイスティックがあるほか、方向キーにA/B/X/Y、そのほかWindowsの機能を呼び出すFunctionキーがいくつかあります。
左側のFunctionキーは、タスク切り替えとメニューボタンのようでしたが、今回は試作機のため、まだ機能しませんでした。量産機ではそれら機能が搭載されるでしょう。
右側のボタンですが、小さい方は短押しでデスクトップを表示するWin+D、長押しでCtrl+Alt+Delでした。大きい方は分かりませんでした。分かったら追記します。
底面にはスピーカーとUSB Type-Cポート。Type-CはDP1.4の映像出力対応のため、最大4K/60fpsで外部モニタ投影できます。PD3.0対応のため、充電もここから行います。
上部にもUSB Type-Cとイヤホンジャック、音量ボタン、電源ボタン。電源ボタンは指紋認証センサ搭載で、本モデルの進化点の一つとなっています。
背面には、ロゴや各種認証系のプリント。Advanceのみ、写真のように好きなサインをプリントしてくれます。(数量限定)
重量は実測で710g。公称よりも10g軽くなっています。
質感や操作感がかなり良い
本機は、ONEXPLAYERやGPD WINシリーズなど、競合機となる携帯型Windowsゲーム機と比べて、かなり良好な質感や操作感を持っています。デザインは、本機でAYANEOが最もこだわったポイントの一つなのではないかと思います。
まず握った印象が、手にしっくり来ます。前モデルよりも左右下が丸みを帯びたデザインになりましたが、これによりたとえば↓のように片手で持ってもしっかりホールドできます。
あまり使わないかもしれませんが、縦向き利用も問題なくできます。傾き検知センサ搭載なので画面は自動切り替え。
ジョイスティックは最大の進化ポイントの一つ。中までシルバーでこだわっており、デザイン上の完成度を高めています。また、ジョイスティックは取り外し可能なモジューラーデザイン。
ボタン類も押しやすさが進化しています。
一番はL2/R2ボタン(肩の後ろ側)です。
↓のようにしっかりと押下しますので、心地よい操作感となっています。
Switchとの比較
携帯型ゲーム機といえばNintendo Switch。というわけで、有機EL版のSwitchと筐体比較をしてみましょう。
前面は↓のようにサイズ感含め非常に似ています。なので、フットプリントはSwitchをイメージしてもらうと一番しっくりくるでしょう。
厚みはAYANEOの方がありますが、ONEXPLAYERなど競合機と比べるとスリムです。
画面・サウンド・発熱・ファン音など
ディスプレイ表示品質は優れています。解像度は1280×800なのでFullHDを超えるONEXPLAYERよりは荒いですが、そもそも7インチということで、これ以上は不要だろうというピクセルの細かさです。
デフォルトの拡大率100%で、文字が小さすぎることも荒すぎることもなく、ちょうど良いきめ細やかさです。
サウンドも良好。特にチープな感じは無く、ヘッドホン無しでも十分に迫力あるゲーミング体験が可能。
ONEXPLAYERやGPD WIN Maxに比べ、発熱やファン音も抑えられています。もちろんファン音はありますが、少なくとも持っていて気になるレベルの熱さやファン音ではありません。
ベンチマークスコア
ベンチマークを見ていきましょう。
まずはCrystalDiskMarkから。M.2 NVMeとして標準的なスコア。
CINEBENCH R23は、シングルコアが1,422pts、マルチコアが7,449ptsとなっています。ONEXPLAYERなどと同様、設定を調整すれば大半のゲームはプレイ可能です。(ただしCyberpunkのような最重量級のゲームとなると、さすがに多少の遅れやカクツキはあります)
特にシングルコア性能は高く、第11世代Core i7と同等。
マルチコアのランキングは下記の通り。
FF14ベンチですが、まず1280×720 高品質(デスクトップPC)設定では「普通」の5,767です。デスクトップPC設定ではプレイ自体は可能なものの、実際にプレイするなら設定を調整しましょう。
同じ1280×720解像度で標準品質(ノートPC)では、8,568の「快適」です。普通にプレイ可能です。
所有欲を刺激する魅惑の一台
AYANEO NEXT Advanceの先行レビューでした。
パフォーマンスの進化、操作ボタンの押しやすさ、本体の質感など、初代からのフィードバックを反映し全方位に渡って改善が施されています。
このような小型筐体でスムーズにWindowsやゲームが稼働することに感動します。サイズ感や細部の作り込みが絶妙で、触っているとかなり所有欲を刺激されます。
パフォーマンスや解像度も、ONEXPLAYERの最上位モデルには敵わないものの、発熱やファン音を抑えつつ現実的なエクスペリエンスを提供してくれる、良いバランスに仕上がっていると思います。
というわけで、気になった方は間もなく予約開始するのでぜひチェックしてみてください!
AYANEO NEXTは、日本からは公式ページのこちらから予約購入開始予定。グローバルではIndiegogoでクラウドファンディグ実施予定です。
2022/2/26追記:国内正規版予約開始しました。4月下旬発売で、↓のページで購入できます。カラバリと価格は、AYANEO NEXTが4色で税込153,800円~、Proが5色で179,800円。
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