VAIOといえば、かつてソニーのPC事業として数々の伝説的な世界的偉業を成し遂げたブランドです。
ASUSをはじめとする台湾勢の廉価PCが勢いを得てからは赤字続きで苦戦を強いられ、2014年にソニーから分社化。その後、奇跡的な黒字化とその継続を実現し、またしてもPCの世界でサプライズを巻き起こしました。
現在も数少ない国産PCブランドとして、魅力的なPCを精力的に展開するメーカーです。
さて、そんなVAIOですが、手堅いPC事業とは別に、Android端末を時折思い出したように出してきます。
たとえばイオシスにたまに出る↓のVAIO Phoneシリーズなど。
主に法人向けなので、個人ユーザーとしては馴染みの薄い方が多いでしょうし、個人が購入する端末としては、それほど魅力的ではありません。(法人向けの勘所は押さえた端末ですが)
さて、そんなVAIOですが、南米ブラジルでAndroidタブレット「VAIO TL10」を発売しました。
↓のような2-in-1タイプです。
ただし、構成はいたって平凡な廉価Androidタブレットです。
スペックはCortex-A76 x2とA55 x6のオクタコアであるUNISOC T616、Mali-G57 MP1 GPU、8GB LPDDR4x RAM、128GB UFSストレージ、7,000mAhバッテリー、リア8MPフロント5MPカメラ、10.4インチ(2000×1200)IPSディスプレイ、Wi-Fi5、Bluetooth 5.0といったところ。
3.5mmイヤホンジャックとmicroSDカードスロットを搭載し、バッテリーは最大18wの急速充電に対応。
サイズは245x155x8mmで、重量520gとなっています。
価格は1,799レアル(約49,000円)となっています。
他の廉価Androidタブレットと比べて、スペックは悪くありません。価格は若干高めですが、VAIOのブランドを考えれば妥当の範囲内でしょう。
キーボードケースに対応しており、↓のようにポゴピンで接続する、こちらも非常に一般的なタイプ。
つまりはOEMにVAIOロゴをくっつけただけのもので、同社VAIO PCのようなこだわり抜いた逸品というわけではありません。
ブラジル以外の市場での展開は発表されていません。
日本で出たら……デイリーガジェット編集部として一応買うは買います。VAIO好き多いので。
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