今回は、Ryzen 7 7735HSと独立型GPUのRadeon RX 6600Mを搭載したMinisforumの新型ミニPC「Minisforum HX77G」をレビューします。
ミニPCでは珍しい独立型GPU搭載で、後述するようにゲームや動画編集も余裕でこなせる爆速性能。ファン音は静かで発熱もほとんど気にならず、設計も良く出来ています。
購入は同社公式ストアのこちらのページで、ベアボーンが102,380円、32GB/512GB SSD版が123,180円、最大64GB/1TBまで選択可能でセール中。
この性能を考えると、かなりの格安です。
それでは、見ていきましょう!
外観とスペック
同梱物は下記の通り。PC本体と電源アダプタ、HDMIケーブル、縦置き用スタンド、マニュアル類です。マニュアルは日本語対応。
かなりの馬力なので、アダプタは大きめ。
出力は262.2wとなっています。もちろんPSEマーク付きで、本体には技適番号もあります。
本体は↓の通り。一般的なミニPCよりは一回り大きいものの、1kgちょっとで片手で持てる小ささ・軽さです。
スペックを見ておきましょう。
7nmでCPUは8コア16スレッド、最大クロック4.75GHzのAMD Ryzen 7 7735HS。GPUはAMD Radeon RX 6600M(GDDR6 8GB)。
RAMは最大64GBのDDR5-4800MHzで、SO-DIMMスロットx2。
ストレージは、最大2TBのPCIe3.0 NVMe M.2 2280 SSDで、メインストレージのほかにもう一つ空きスロットがあります。
OSはWindows 11 Pro。通信はWi-Fi6とBluetooth 5.2。本体サイズは205x203x69.3mm。
上部には↓のようにMINISFORUMロゴ。ちなみにこのロゴがプリントされているパーツを含め、薄く見える部分は炭素繊維となっています。吸気部分もは炭素繊維複合材料。これらにより、放熱性能を高めているとのこと。
ゴム脚がついた底面も同様で、全体を炭素繊維素材が覆っています。↓
そういった外装の素材だけでなく、ヒートパイプ7本や液体金属熱伝導材、デュアルファンなどの放熱構造により、実際に高負荷な作業を行ってもファン音が過剰にうるさくなったり本体が過剰に加熱したりといったことはなく、熱制御は優秀です。
ポート類ですが、前面には左からUSB3.2 Gen1 Type-A、イヤホンジャック、マイクジャック、USB3.2 Gen1 Type-C、電源ボタン。↓
背面には、左からDC-IN、USB4.0 Type-C x2、HDMI2.1 x2、USB3.2 Gen1 Type-A x2、USB3.2 Gen2 Type-A x1、有線LANとなっています。↓
USB4.0 Type-Cは最大8k@60Hzで、HDMI2.1は最大4k@60Hzで外部映像出力が可能なので、合計4画面出力が可能です。
底面にはスタンドパーツを取り付けるネジ穴や技適番号があります。↓
重量は実測で1.45kg。炭素繊維素材を採用していることもあり、独立GPU内蔵PCとしてはかなり軽量です。
付属のパーツを使えば、縦置きにすることもできます。
↓のように下部に空間があるカッコいいデザインです。
RAMやストレージの換装・増設
さて、本機はMinisforumの他のミニPC同様、RAMやストレージの換装や増設を簡単に行えます。
まずは底面のゴム脚2つを剥がし(もちろん再度貼れます)、ネジを4本開けると底板を外せます。
さらにネジを4本外して内蓋を取れば、↓のように基板がお目見えします。
RAMは↓のSO-DIMMスロット2つ。左右のピンを外向けにズラせば簡単に着脱可能。最大64GBまで増設できます。
メインストレージのM.2 2280 SSDもネジ1本で交換可能です。
また、↓のようにメインストレージの隣にも同じくM.2スロットがついていますので、デュアルストレージ構成にできます。
換装・増設はリスクのあるパーツも無いと思いますので、とてもやりやすいです。
ベンチマークスコア
さて、気になる性能を見ていきましょう。
CINEBENCH R23のスコアは、マルチコア13,493pts、シングルコア1,570ptsと爆速です。
FF14ベンチマークを、「標準品質(ノートPC)FullHD」で回すと”非常に快適”の20,932でした。余裕で快適プレイ可能です。
ちなみに設定を「高品質(デスクトップPC)FullHD」にしても、”非常に快適”の20,190となります。高品質でプレイ可能です。
ストレージ読み書き速度は↓の通り。
10万円で手に入る爆速ミニPC
以上、Minisforumの新型ミニPC「Minisforum HX77G」を見てきました。
同社はかなりのスピードで新製品投入を続けてきており、代を経るごとに完成度も高くなっていっています。
本機も、放熱設計含めハード設計やソフトの挙動で危うく感じる部分もなく、安心して使える完成度の高さでした。
それでいて動画編集やゲームも余裕でこなせる爆速性能、そして10万円ちょっとという格安プライスということで、高性能なミニPCをお探しの方は選択肢に入れるべき良いマシンです。
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