AYANEOが脱ポータブルゲーミングPCに本腰?今度はゲームボーイ風携帯ゲーム機発表

昨今、ポータブルゲーミングPCと呼ばれる、携帯ゲーム機形状のハイスペックなWindows端末が増えてきています。

従来はGPD社やAYA社、One-Netbook社といった中国の中小メーカーしかなかった市場に、突如ASUSが↓の「ROG Ally」を発売。圧倒的なコスパ(価格対比のスペック)であっという間に覇権機の地位を固めました。

今回は、ASUSから登場した同社初のポータブルゲーミングPC「ASUS ROG Ally」をお借りしたのでレビューします。 結論から言...
今月、ASUSから登場した、同社初となるポータブルゲーミングPC「ROG Ally」 ↓でレビュー配信しましたが、Zen4コア・RDN...

これに対抗するように、レノボからも「Lenovo Legion Go」が登場。日本発売は今後ですが、ROG Allyを上回るコスパでガチバトルの構えです。

すでに発表されていたレノボ初となるポータブルゲーミングPC「Lenovo Legion Go」が、北米等一部市場で予約を開始しました。 ...

さらにASUSもROG Allyの価格を下げる動きを見せるなど、ポータブルゲーミングPCは巨人同士が戦う市場に様変わりしました。

↓でお伝えしたレノボのポータブルゲーミングPC「Lenovo Legion Go」が登場したことで、一部市場で競合機となる「ASUS ROG...

また、Steamを運営するValveも、Windows機ではありませんが、↓のSteam Deckで世界的に大ヒットを飛ばしています。

下記でレビューしたSteam Deckが、ディスプレイに有機ELを採用し、その他にもバッテリー駆動時間や通信速度などに多数の改善を加えた「S...
ついに日本でも発売になったSteam Deckを予約開始と同時に購入し、アナウンス通り12月17日に届きました。しばらく使い倒してきたのでレ...

こうなってくると厳しいのは中国の中小メーカーです。

大手メーカー参入前、GPDやOne-Netbook、AYANEOなどは高い値付けのポータブルゲーミングPCで我が世の春を謳歌していました。他に選択肢がなかったため、高い値付けでも売れたわけです。

そこに、スペックが高く、価格が安く、ブランド力もサポートも販路も充実した世界的な大手メーカーからの参入が相次ぎ、突如として非常に厳しい状況に置かれることになりました。

こうなると、競争原理からみて当たり前ですが、彼らは大手と同じスペックのものを大手よりも安い価格で出すか、同じ価格で大手よりスペックの高いマシンを出すか、全く異なる付加価値を持った端末を出すかの3つしか生き残る道はありませんが、今はそのような新たな競争環境に順応できていないようです。相変わらずスペック同等か一部上回る構成で、価格も高いマシンを出し続けています。

そんな環境下、AYANEOは動きを見せています。

ポータブルゲーミングPC以外のジャンルへのシフトです。

まず↓でお伝えしたように、ミニPCへの参入を発表しました。

多数のポータブルゲーミングPCをリリースしているAYAから、新たに小型デスクトップPCが2機種発表になりました。 「AYANEO Re...

また今回、Pocket DMGと呼ばれる携帯ゲーム機も発表しました。

詳細は発表されていませんが、ゲームボーイを模したデザインの端末のようです。

AnbernicのようにLinux(RetroArch)やAndroidを搭載するのか、あるいは↓のAnalogueのようにオリジナルのカートリッジをそのままプレイできる環境を開発するのかは分かりません。Windowsが動くのであれば即買い待ったなしです。

中華携帯ゲーム機が一部で流行っていますが、それらはほとんどがカスタムLinuxにエミュレータを搭載し、別途吸い出したROMイメージを再生する...

エミュレータープレイを前提とした携帯ゲーム機は大手が参入しづらいジャンルですし、ミニPCもまだ伸び続けていて可能性があると見たのでしょうか。

デイリーガジェットは基本的にこれらメーカーが好きで興味津々なので、引き続きウォッチしていきたいと思います。

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