昨今、ポータブルゲーミングPCと呼ばれる、携帯ゲーム機形状のハイスペックなWindows端末が増えてきています。
従来はGPD社やAYA社、One-Netbook社といった中国の中小メーカーしかなかった市場に、突如ASUSが↓の「ROG Ally」を発売。圧倒的なコスパ(価格対比のスペック)であっという間に覇権機の地位を固めました。
これに対抗するように、レノボからも「Lenovo Legion Go」が登場。日本発売は今後ですが、ROG Allyを上回るコスパでガチバトルの構えです。
さらにASUSもROG Allyの価格を下げる動きを見せるなど、ポータブルゲーミングPCは巨人同士が戦う市場に様変わりしました。
また、Steamを運営するValveも、Windows機ではありませんが、↓のSteam Deckで世界的に大ヒットを飛ばしています。
こうなってくると厳しいのは中国の中小メーカーです。
大手メーカー参入前、GPDやOne-Netbook、AYANEOなどは高い値付けのポータブルゲーミングPCで我が世の春を謳歌していました。他に選択肢がなかったため、高い値付けでも売れたわけです。
そこに、スペックが高く、価格が安く、ブランド力もサポートも販路も充実した世界的な大手メーカーからの参入が相次ぎ、突如として非常に厳しい状況に置かれることになりました。
こうなると、競争原理からみて当たり前ですが、彼らは大手と同じスペックのものを大手よりも安い価格で出すか、同じ価格で大手よりスペックの高いマシンを出すか、全く異なる付加価値を持った端末を出すかの3つしか生き残る道はありませんが、今はそのような新たな競争環境に順応できていないようです。相変わらずスペック同等か一部上回る構成で、価格も高いマシンを出し続けています。
そんな環境下、AYANEOは動きを見せています。
ポータブルゲーミングPC以外のジャンルへのシフトです。
まず↓でお伝えしたように、ミニPCへの参入を発表しました。
また今回、Pocket DMGと呼ばれる携帯ゲーム機も発表しました。
詳細は発表されていませんが、ゲームボーイを模したデザインの端末のようです。
AnbernicのようにLinux(RetroArch)やAndroidを搭載するのか、あるいは↓のAnalogueのようにオリジナルのカートリッジをそのままプレイできる環境を開発するのかは分かりません。Windowsが動くのであれば即買い待ったなしです。
エミュレータープレイを前提とした携帯ゲーム機は大手が参入しづらいジャンルですし、ミニPCもまだ伸び続けていて可能性があると見たのでしょうか。
デイリーガジェットは基本的にこれらメーカーが好きで興味津々なので、引き続きウォッチしていきたいと思います。
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