今回は、多数の廉価タブレットやノートパソコンをリリースしているTeclastから新登場した格安8.7インチ小型Android 14タブレット「Teclast M50 Mini」の提供があったのでレビューします。
昨今、AlldocubeやHeadwolfから、ミッドレンジクラスの性能を持った8インチ小型タブレットが複数リリースされている中、本機はズバリ安さで勝負の一台です。
現在、アマゾンのこちらのページで、6月16日まで、13,900円でセール中。
↓のように片手でホールドできるスリムボディ。
それでは、見ていきましょう!
外観とスペック
まずは同梱物から。↓のように本体のほか、マニュアル類、USB Type-A to Cケーブル、USB Type-Aチャージャー、SIMピンです。
チャージャーはUSB Type-A入力タイプで、最大出力は10wとなっています。
本体はベゼルも薄めなオーソドックスデザイン。
スペックですが、SoCにはARM Cortex-A75@1.61GHz x2とA55@1.61GHz x6のオクタコアであるUNISOC T606、Mali-G57 GPU、8.7インチ(1340×800)IPSディスプレイ、6GB物理RAM、128GBストレージ、5,000mAhバッテリー、リア13MPフロント5MPカメラ、Android 14という構成です。輝度は320ニト。
生体認証は顔認証に対応しています。
デュアルnano SIMによるモバイルデータ通信、microSDカードスロット、Netflixサポートのwidevine L1対応となっています。
対応バンド帯は、4GがB1/3/5/7/8/20/34/38/39/40/41、3GがB1/2/5/8、2GがB2/3/5/8です。
搭載センサ類は、加速度・光・近接・磁気・ジャイロ。GPSにも対応しています。
スペックはAlldocube iPlay 50 miniなどと比べ、特に解像度がFullHD未満と劣るものの、センサ類は充実していて顔認証にも対応しているという特徴があります。
背面はメタル製。技適番号も記載されています。
底面には2スピーカーとUSB Type-Cポート。
上部には特に何も付いていません。
左側面も同様。
右側面には、電源・音量ボタンとSIMスロットです。
付属のSIMピンでスロットを開けると、おなじみ排他方式。nano SIM x2もしくはnano SIM + microSDカードが入ります。
厚さは実測で8mm。
重量は実測で353gです。はじめからフィルムが貼られています。
他の8インチ機との比較
本機は、かつてのファブレット的な、片手でホールドできるスリムさ。
いくつか8インチの機種と比較してみましょう。
まずは↓でレビューしたHelio G99搭載の「Headwolf FPad5」から。2万円ほどで売られていて、廉価機としてはスペック高めな一台です。
まず縦方向には、「Teclast M50 Mini」の方が長くなっています。
縦向きに見たときの幅はほぼ同じくらい。
続いてはiPad mini6です。これと比べるとさらに縦長です。
幅は、本機の方がスリムになっています。
というわけで、一般的な8インチと比べた時の本機の特徴は、縦長スリムなボディということです。
実際の使い勝手
続いては実際の使い勝手です。↓が初期設定を終えたデフォルトのホーム画面。
FullHDに満たないとはいえ、8.7インチなのでドットの荒さなどはほとんど気になりません。
ただ、輝度が低めで、他の8インチ機と比べても画面は少し暗めです。
プリインアプリは↓の通り。シンプル構成です。
Android 14設定画面は、2ペインで見やすくなっています。
デイリーガジェットを縦向き表示したところ。↓
横向き表示ですと、PC的なレイアウトで表示してくれました。↓
YouTubeで16:9の動画を再生したところ。画質や音質は普通ですが、アスペクト比の関係から表示領域は広いです。
UNISOC T606ということで、ヌルサクとはいきませんが、ブラウジングや動画視聴などは普通に使えます。
ベンチマークスコア
続いてベンチマークスコアです。
Geekbench 6のスコアは、CPUがシングルコア380、マルチコア1366。
GPUスコアは457です。
原神もプレイできます。
デフォルト画質設定は「最低」で、デバイス負荷は「スムーズ」とはいえ、パフォーマンスやディスプレイ品質の観点からゲーム向きの端末ではありません。
ストレージはUFSということで、読み書き速度は下記の通り、シーケンシャルリードは500MB/s以上出ていました。
セールで1万円台前半ならアリかも
以上、「Teclast M50 Mini」を見てきました。
競合に対する本機の立ち位置ですが、まずパフォーマンスやディスプレイ品質を重視するのであれば、2万円の↓でレビューした「Headwolf FPad5」になると思います。
また、同じSoCながらFullHD+解像度の「Alldocube iPlay50 Mini」もあります。
「Alldocube iPlay50 Mini」に対して今回の「Teclast M50 Mini」が勝っている点は、顔認証対応である点と、搭載センサ類が多いこと、Android 14であること、デュアルスピーカーであることです。
一方で、ディスプレイ解像度はFullHDに満たず、輝度も320ニトなので、表示品質は劣ります。
あとは価格でしょう。セール時に1万円台前半になったタイミングでは、上記のメリット・デメリットを天秤にかけ本機を選択するのもアリかもしれません。
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