Chrome OSを搭載したChromebookは、コンパクトで廉価なことで支持を広げてきました。
日本ではマイナーな存在ですが、すでにアメリカの教育市場では、半数以上のシェアを持つに至っています。
↓は12.5インチのASUS Chromebook Flip C302CA
そもそもChromebookが登場した頃は、「Chromeブラウザだけが動くシンプルで廉価なノートPC」という位置づけでした。
その後、Play Storeが入り、Androidアプリをインストール可能になったことで、一気に使い道が広がりました。
そして昨年、いくつかのChromebookで、Linuxのソフトウェアのサポートが始まり、また一歩「普通の」PCに近づきました。
↓でまとめた2019のGoogle I/Oで、今後出荷されるChromebookはLinux対応となることが発表されました。
デフォルトではオフになっていますが、設定から「Linux (Beta)」をオンにするだけで、EmacsやGIMP、LibreOfficeなどのソフトウェアをインストールしたり動作させることができるようになります。
また、Android Studioをインストールして、コードを書いて、コンパイルすることができます。
もちろん、それなりのスペックが必要になりますが、昨今のChromebookは高性能化が進んでおり、かつての「安くて低スペックだけどChromeは問題なく動く」というポジションを変えつつあります。
開発機として必要な性能や機能を備えることになります。
また、ファイル操作についても、Chrome OS、Linux、Android間で、シームレスにやりとりすることができるようになります。
これにより、Chrome OSでファイルをダウンロードし、それをLinuxのソフトで編集し、Androidのアプリで共有する、というようなすごい使い方ができるようになるようです。
それぞれのOSの得意分野を活用しながら、全体を統一的なインターフェースで操作できます。
それもこれも、Chrome OSやAndroidがいずれもLinuxベースであることと、Googleのプラットフォーム戦略に起因しています。
↓で、小型PCにとってChromeOSは最適な選択肢になるかもしれないと書きましたが、まさにその可能性を高める流れです。
おわり