お値段3万円前後で、Microsoft Surfaceのようなキックスタンドとキーボードカバーを搭載した小型のタブレットPCである「Chuwi UBook」をレビューしていきます。
11.6インチと小型ながら、8GB RAMや256GB SSDを搭載して基礎体力は高めです。
CPUはCeleron N4100なので、重いゲームや動画編集などを除けばサクサク快適に動いてくれます。
本機は、下記でレビューした「Teclast X4」のライバル機です。
大手ガジェットサイトのBanggoodのこちらのページで販売されており、通常35,789円のところ、購入画面でクーポンコード「BGJP8b7088」を適用すれば、267.99ドル(約29,000円)になります。(クーポン有効期限:2020/8/31まで)
日本のアマゾンでは、キーボードカバーは別売りで、タブレット単体のみで↓のように34,500円ですので、Banggoodで上記クーポンコードを利用するのがお得です。
Banggoodでもタブレット単体のみの販売もあり、こちらのページです。
本体は29,282円、送料その他入れて30,766円です。
それでは、さっそく見ていきましょう!
まずは開封と商品概要
キーボードセットでも、箱は別々になっています。
Chuwiおなじみの、薄い段ボールのような箱に、下記の一式が入っています。
同梱物は、本体のほかはキーボードカバー、ACアダプターとシンプルです。
まずはスペックを見ておきましょう。
- CPU:Intel Celeron N4100
- GPU:Intel UHD Graphics 600
- OS:Windows10 Home 64bit
- RAM:8GB
- ストレージ:256GB SSD
- ディスプレイ:11.6インチ(1920×1080)IPS
- カメラ:フロント2MP、リア5MP
- バッテリー:26.6Wh(7.6V / 3500MA)
- 重量:760g
- サイズ:290.4×179.3×9.0mm
- Wi-Fi:802.11ac / b / g / n(2.4G / 5G)
- Bluetooth 5.0
- インターフェース:USB Type-C、USB 3.0 Type-A x2、3.5mmイヤホンジャック、micro HDMI、microSD(最大128GB)、DC-IN
Celeron N4100、8GB RAM、256GB SSD、11.6インチディスプレイはFullHD、カメラは前面と背面についています。
Bluetoothバージョンは5.0です。
ほぼ欠点のないスペック構成です。
本体には、↓のようにスペックが書かれたフィルムが貼られています。
これを剥がしても、その下にもう一枚液晶保護フィルムが最初から貼られています。
別途フィルムを買う必要がありません。
背面は↓のように、メタリック加工のシルバーです。技適マークと登録番号もついています。
キックスタンドは、フレーム方式です。全面スタンドのTeclast X4よりも軽い力で引き出せます。収納時は、本体にマグネットでカチッと固定されます。
スタンドは最大で↓くらいまで倒れますので、スタイラスペンを使ったお絵かきなどにも便利です。
本体上部には、microSDカードスロット(最大128GB)、電源ボタン、音量ボタンです。↓
本体向かって右側には、microHDMI、3.5mmイヤホンジャック、USB Type-C、USB 3.0 Type-Aポートが並びます。↓
向かって左側には、充電用ポートと、2つめのUSB 3.0 Type-Aポートがあります。↓
続いて、キーボードカバーを見ていきましょう。
これがよくできています。
iPadのSmart Keyboardのように、本体下部にマグネットで装着するタイプで、ペアリングや充電などは不要です。装着するとそのままタッチパッドやキーボードを使い始められます。
配列は、↓のようにクセのないUS配列です。下部には横長のタッチパッドがついています。
背面はスウェード調で手触りがいいです。ペンの収納も側面についています。↓
キーピッチは約18mmです。問題なくタッチタイピングができます。ストロークは強くもなく弱くもなく、適度なフィードバックがあって、打ち心地は良いです。
続いて充電アダプターまわりです。
↓のように、海外プラグの場合は変換プラグが同梱されます。
サイズと重量
続いて、本機の大きさと重さのイメージを持ってもらうために、いくつかの比較をお見せします。
まずタブレット本体の重量ですが、実測で807gでした。↓フィルムが貼ってありますが、公称よりも40gほど重く出ました。
キーボードカバーを入れると、1.04kgです。↓
11.6インチのPCと考えると、最軽量ではありませんが比較的軽い部類に入ると思います。
実際に手に持つと、そのサイズ感と比して「軽くもなく、重くもなく」といったところ。
アダプタ類は、まとめて204gでした。↓
第7世代の無印iPadと比較すると、↓のように短辺の長さはほぼ同じで、長辺が本機の方が数cm長くなっています。
厚みは、iPadよりも1mmほど厚いですね。(下記写真右側がiPad)
実際の使用感
初回起動時は、Windowsの初期セットアップから始まります。
最初に言語選択が出ますので、そこで日本語を選択すれば、以降日本語で問題なく使っていけます。
ストレージは、一通りのWindows Updateを経た後で、空きが203GBほどでした。
FullHDで11.6インチと高解像度のため、画面の拡大率はデフォルトが150%になっています。
150%であれば、小さすぎず、大きすぎず、文字を読むにも不便はしません。
動作は、Celeron N4100、8GB RAMなので、webブラウジング、メール、動画視聴、オフィスソフトなどはサクサクと動いてくれます。
画面はFullHDのため、YouTubeでも一般的な16:9の動画を黒帯なく全画面表示できます。1080pで再生しても引っかかりなどは感じません。スムーズに再生してくれます。
発色は鮮明で、明るさも十分。このクラスの格安PCで、ディスプレイに不満を持つことはなくなってきました。
タブレットとして縦向きに使うと、↓のようにとても縦長に感じます。(スマホは年々、これよりもさらに縦長になっていっていますが。極めつけはXperia1や5の21:9ですよね!)
キーボードも使い勝手は良好です。
まず、↓のようにSurface同様奥に向けて傾斜がつくので、地面ベタ付けよりも打ちやすくなっています。
実測18mmのキーピッチは、大柄な男性の手でも↓のようにゆとりをもってタイピングできます。
タッチパッドは横長で狭いですが、一般的なカーソル移動、ドラッグ、クリック、スクロールなどに、大きなストレスは感じませんでした。
ただ、MacBookのタッチパッドのような快適さを求めてはいけません。精度高いカーソル操作が必要なのでしたら、スタイラスペンもしくは外付けマウスを使うのが無難です。
本機の純正スタイラスは、↓のChuwi HiPen H3です。1,024段階の筆圧検知に対応します。
キックスタンドを最大まで倒し、HiPenを使うと、↓のようにお絵かきタブレットに変身します。
フレームタイプのスタンドではありますが、手を乗せても、意外なほどに高い安定感をもって書けました。
いまいちな点……Chuwiはやっぱり充電が残念
Chuwi製PCは、驚くほどコストパフォーマンスが高いのですが、なぜか充電がいつも残念です。
本機もご多分に漏れずです。
↓で紹介した10.1インチ2in1の「Chuwi Hi10X」もそうなのですが、
Chuwiの2in1は、なぜかアダプタの出力が12V/2A固定なのです。
本機のアダプタも↓のように同様です。
そして、これ以外の出力を受け付けないので、ほとんどの汎用チャージャーやモバイルバッテリーで充電ができません。
つまり、長期の外出や出張の時には、純正アダプターを持参しないといけないのです。
せっかくUSB Type-Cポートを搭載しているのですから、スマホなどと同じくモバイルバッテリーやPDチャージャーで充電したいですよね。
この点が、いつも残念です。
ベンチマーク
最後に、ベンチマークを載せておきます。
まずCrystalDiskMarkは↓の通りです。(シーケンシャルR/Wx5)
CINEBENCH Release 20のCPUスコアは390ptsでした。↓
第5世代UシリーズCore i5より低いくらいです。
よくできた格安2in1
3万円のPCというと、何かを諦めないといけないような気がするのですが、こと本機に関して言うと全体にバランスがとれていて、充電まわりを除けば致命的な欠点がありません。
もちろんSurfaceと比べてしまうと、スペックやタッチパッドの精度など及ばないポイントは多いのですが、そこまで求めなければ十分に満足できる一台です。
特にサブ機として持つのであれば、文章入力、書類作成、メール、プログラミング、動画・web視聴など、一般的な用途であればストレスを感じることはあまりないと思います。
というわけで、格安でSurfaceライクなキーボード付き2in1 タブレットPCが欲しい方は、ぜひチェックしてみてください。
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