2020年グローバルスマホシェアでOPPO、Vivoに続く7位につけているrealme(リアルミー)が、昨今各社から新商品投入が相次いでいるAndroidタブレットを投入します。
商品名は「realme Pad」で、現在インドで約2.5万円で予約受付中。
他の格安Android端末と比べて、コスパは劣ります。
CPUのHelio G80はCortex A75とA55のオクタコアなので、↓でレビューしたBlackview Tab9とコア構成は同じ。
昨今の格安Android市場でいえば、Banggoodなどで1.9万円、日本のアマゾンで3万円あたりがせいぜいです。
ただ、そこはrealmeなだけあって、きちんと戦えるための差別化ポイントを仕込んでいます。
見ていきましょう。
まずスペックは下記の通り。
- CPU:Helio G80
- ディスプレイ:10.4インチ(2000×1200)
- RAM:3GB/4GB
- ストレージ:32GB/64GB
- カメラ:リア8MP、フロント8MP
- バッテリー容量:7,100mAh
- 厚さ:6.9mm
- 重量:440g(公称)
これだけ見ると凡庸です。
むしろこれで2万円台は、高くはないですが安くもありません。
ただ、realmeはコスパで勝負していないようです。
訴求ポイントにもある「薄さ・軽さ」で差別化を図っています。
たしかに6.9mmで440gが本当なら、軽さはiPad Airをしのぎますし、厚みも多くのAndroidタブレットに勝ります。
↓でレビューしたTeclast T40 Plusもそうでしたが、10インチクラスで450gを切ると、相当軽く感じます。
さらに厚みが7mmを切っているなら、競合機よりもワンランク上のコンパクトさになっているはずです。
上記Teclast T40 Plusのレビューにも書いたとおり、コスパが飽和状態に達している10インチクラスタブレットの世界で、まだ各社の対応が手薄な薄さ・軽さというのは、ユーザーベネフィットに直結する大きな差別化ポイントになります。
加えて、4スピーカーにドルビー対応と、サウンドにも力を入れていることが分かります。
これらのフィーチャーを搭載しているならば、手に持った状態で、あるいはごろ寝利用で、ウェブや動画、電子書籍を視聴するというタブレットの主要なユースケースにおいては、大きなアドバンテージを持つことになります。
また、UIでも↓のように画面の左右スプリット機能を持たせるなど、独自路線を打ち出しています。
コスパで勝負しても未来がないこの世界、ユースケースに立脚して適切にペインポイントを潰すことでスペックのメリハリをつけるというのは、メーカー単独で勝ち筋を描ける数少ない道です。
というわけで、数年で世界7位にまでのし上がったrealmeだけあって、レッドオーシャンになったAndroidタブレットでも、ひねりの利いたモデルに仕上げていることを期待したいです。
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