今回は、Blackviewから明日発売になる新型格安スマートフォン「Blackview A200 Pro」を提供いただいたのでレビューします。
発売セール価格3万円台ながら、Pixel 7 ProやXperia XZ3のような側面が湾曲して鮮明な6.67インチ有機ELディスプレイ、120Hzリフレッシュレート、後述のベンチマークスコアがSnapdragon 695同等のHelio G99、108MPメインカメラ、画面内指紋認証など、おおよそ廉価機のレベルを超越したクオリティです。
「格安スマホもここまで進化したか」と、お世辞抜きで関心しました。
明日8月21日(月)16時から、AliExpressのこちらのページで一週間限定の発売セールを開始します。
セール価格37,788円ですが、購入画面でクーポンコード「DAILYGADGET」を入力すれば、30ドル(約4,300円)OFFで購入できます。
というわけで、見ていきましょう。
これイイぞ!
外観とスペック
まずは同梱物から。スマホ本体のほか、マニュアル、66w充電器、USB-Cケーブル、SIMピン、保護ケースです。
USB充電器は海外プラグですが、一般的なUSB-Cチャージャーで充電できますので問題ありません。
はじめから純正ケースが付いているの中華スマホの美点です。装着したところが↓
底面スピーカーやマイク、USB-Cはきちんと開けていて、SIM/microSDスロットは閉じています。
カメラリングも際まで迫っています。
側面下部には、Blackviewのロゴが控えめに載っています。
マニュアルは日本語にも対応。
続いては本体です。ディスプレイの縁が湾曲していて、また幅もコンパクトで大画面ながらとても持ちやすいです。
スペックは、SoCに6nmでCortex-A76 x2とA55 x6のオクタコアであるMediaTek Helio G99。これは後述するベンチマークスコアで、Snapdragon 695とほぼ同等スコアでした。GPUはMali-G57 MC2。
12GB LPDDR4x RAM、256GB UFSストレージ、6.67インチ(2400×1080)有機ELディスプレイ、Gorilla Glass 5、最大120Hzリフレッシュレート、240Hzタッチサンプリングレート、最大輝度1,300ニト。アスペクト比は22:9と縦長です。
生体認証として、画面内指紋認証を搭載しています。
バッテリー容量は5,050mAhで66w急速充電対応。カメラはリア108MP(メインSamsung ISOCELL HM6 1/1.67)+8MP(広角117度)+2MP(マクロ)、フロント16MP(Samsung ISOCELL 3P9)。
OSはAndroid 13ベースのDoke OS 4.0となっています。
ほか、NFCとGPS、デュアルSIM、microSDカードスロット対応。
対応バンド帯は、GSM 850/900/1800/1900(B2/3/5/8)、WCDMA B1/2/4/5/8、TDD-LTE B38/40/41、FDD-LTE B1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/25/26/28A/28B/66です。
widevineはL1です。センサ類は、加速度、光、近接、磁気、ジャイロと一通り搭載しています。
背面には3カメラとLED。控えめなBlackviewロゴで、高級感ある外装です。
カメラの下には、うっすらと108MPの刻印が。
底面にはUSB Type-Cポートとスピーカー、マイク、microSD/SIMスロット。SIMは、nano SIM x2もしくはnano SIM + microSDの排他方式。
右側面には、電源と音量ボタン。
上部にはマイクです。
厚さは実測で8.57mm。湾曲ディスプレイで縁にいくほど薄くなるので、持った印象は8.57mmよりはだいぶ薄く感じます。
重量は実測で193g。
他スマホとの筐体比較
筐体のサイズ感を、他の有名スマホと比べてみましょう。
↓が、左からPixel 7 Pro、Xperia 1 V、本機、iPhone SE3です。
こうして見ると、Pixel 7 ProとXperia 1 Vの間くらいの高さで、幅はXperia 1 Vに近いスリムタイプ。
実際、本機の外形寸法は162.2×73.6×8.57mm(厚さは実測)で、165x71x8.3mmのXperia 1 Vにかなり似ています。
ただ、ディスプレイは湾曲+パンチホールということで、Pixel 7 Proに似ています。
↓が、左にPixel 7 Pro、右に本機を並べたもの。本機の方がスリムですが、そっくりな印象。
厚さを含めて、Pixel 7 Proに似ています。
Pixel 7 Proの筐体を、Xperia 1 Vくらいに幅をスリムにしたようなイメージです。
実際の使い勝手
続いて、使い勝手を見ていきましょう。
初期設定の最後に、いきなり↓のロシア語の画面が出てきてビビるかもしれません。
ただ、こういった画面はロシア語圏でよく売れる中華スマホではたまにあることです。
上記も、友人のロシア人の奥様に読んでもらったところ、下記アプリをインストールしますか?みたいな内容とのこと。
ロシア語圏では著名なアプリとのことですが、右下のボタンを押して画面を閉じるだけでOKです。
ディスプレイは湾曲を活かした大画面感を堪能できます。発色よく高精細な見やすい画面です。
ブラウジングでスクロールもなめらか。スワイプやジェスチャー操作も快適です。
YouTubeの16:9動画を再生すると、↓のように左右に黒帯。
スピーカーは底面からになりますが、音質は悪くありません。
画面指紋認証の認証スピードも速く、アンロックにストレスは感じません。常時表示にも対応しています。
原神も↓のように快適にプレイ可能。
デフォルトでは画質は”最低”でデバイス負荷”スムーズ”。
スマホ画面なのでそこまで気になりませんが、より高精細にプレイしたいなら画質”低”でも快適です。”中”以上ですと引っかかりが出てきます。
ベンチマークスコア – Snapdragon 695と同等
Geekbench 6のCPUスコアは、↓のようにシングルコア732、マルチコア2049。
GPUスコアは1305でした。↓
最近レビューしたいくつかの端末と比較すると下記の通り。まずはCPUスコア。(シングルコア/マルチコア)
- Helio G99(本機):732/2049
- Snapdragon 695 5G(dtab Compact d-52C):882/1966
- Dimensity 7050(Lenovo Tab P12):954/2353
- Snapdragon 870(Xiaomi Pad 6):1304/3289
- Google Tensor G2(Pixel 7 Pro):1341/3044
- Snapdragon 8+ Gen 1(Zenfone 9):1809/4559
- Snapdragon 8 Gen 2(Xperia 1 V):2023/5235
GPUスコアは下記の通りでした。
- Helio G99(本機):1305
- Snapdragon 695 5G(dtab Compact d-52C):1346
- Dimensity 7050(Lenovo Tab P12):2335
- Snapdragon 870(Xiaomi Pad 6):3274
- Google Tensor G2(Pixel 7 Pro):4464
- Snapdragon 8+ Gen 1(Zenfone 9):6136
- Snapdragon 8 Gen 2(Xperia 1 V):7138
つまり、Snapdragon 695 5Gとほぼ同等の処理性能ということです。
スナドラ695は4~6万円のミッドレンジスマホによく採用されているチップです。
ストレージ読み書きは下記の通り。
カメラも悪くないが暗所は苦手
メイン108MPカメラですが、デフォルト設定で秋葉原の中央通りを撮影したものが↓。
照度十分な場所は、色潰れや飛びもなく、綺麗に撮れます。
ただ、低照度なシーンでは、ナイトモードでも↓のように空などにノイズが出てきます。
格安スマホの進化を感じる一台
以上、Blackviewの新型スマホ「Blackview A200 Pro」を見てきました。
目立った残念ポイントもなく、むしろディスプレイ品質はじめこの価格を超越したクオリティに驚くことが何度もあった面白いスマホでした。
まさに格安スマホの進化を感じられる一台です。
ヘビーなゲーマーなどを除けば、大半の用途でストレスを感じることなく使えるでしょう。
というわけで、高コスパな格安スマホをお探しの方は、ぜひチェックしてみてください!
本機は明日8月21日(月)16時から、AliExpressのこちらのページで一週間限定の発売セールを開始します。
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