結構イイぞ!UNISOC T620搭載の新型1万円台タブTeclast T50Plusレビュー!【11インチ90Hzディスプレイ】

今回は、多数の廉価タブレットやノートパソコンをリリースしているTeclastから新たに登場した、11インチ90HzリフレッシュレートでUNISOC T620を搭載したAndroid 14タブレット「Teclast T50Plus」の提供があったのでレビューします。

UNISOC T620は、廉価タブレットによく搭載されるUNISOC T606やT616よりも高速で、後述するようにベンチマークスコアではSnapdragon 685とHelio G99の間くらいのパフォーマンスがあります。そのため、ゲームを含め大半の用途で快適に使えます。

加えて11インチディスプレイは高輝度で90Hzリフレッシュレートと、表示品質も廉価機としては高いです。また、本体は薄型です。

それでいて、現在アマゾンのこちらのページで、9,000円OFFとなる19,900円で発売セール中です。セール期間は7月30日まで。

この構成と仕上がりで1万円台は、かなりの高コスパでしょう。

それでは、見ていきましょう!

外観とスペック

まずは同梱物から。↓のようにタブレット本体のほか、USB Type-A to Cケーブル、USBチャージャー、SIMピン、マニュアルとなっています。

チャージャーは10wでUSB-Aポートです。

続いて本体です。

起動してまず印象的なのがディスプレイで、かなり輝度が高い印象。また、発色も良く表示品質は廉価機としては高いです。

SoCのUNISOC T620ですが、Cortex-A76@2.2GHz x2とA55 x6のオクタコアで6nmチップです。ほか、Mali-G57 MC2 GPU、6GB LPDDR4x RAM、256GB UFSストレージ、11インチ(1920×1200)IPSディスプレイ、輝度400ニト、最大90Hzリフレッシュレート、リア13MPフロント8MPカメラ、8,000mAhバッテリー、Android 14という構成です。

最大1TB microSDやデュアルnano SIM、GPS、顔認証、widevine L1にも対応しています。

対応バンド帯は、4G(TD-LTE):B34/B38/B39/B40/B41、(FDD-LTE):B1/B3/B5/B7/B8/B20;3G(WCDMA):B1/B2/B5/B8;2G(GSM):B2/B3/B5/B8。

センサ類は、加速度と光を搭載。ジャイロは非搭載です。

背面はメタルのパネルで、技適番号も貼られています。

サイドにはUSB Type-Cポートとスピーカー穴、SIMスロット。

付属のSIMピンで開くと、nano SIM x2 もしくは nano SIM + microSDの排他構成のスロットが出てきます。

角には、3.5mmイヤホンジャックもついています。

逆側面にはスピーカー穴。左右のデュアルスピーカー構成です。

底面には特に何もついていません。

上部には、電源・音量ボタンです。

本体の厚さは実測で7.1mmとかなり薄いです。

重量は510gなので、11インチ機としては標準的な重さ。

M2 iPad Air 11との筐体比較

最新M2 iPad Air 11と筐体を比較してみましょう。↓のように本機の方が長くなっています。

厚みは、1mm未満ほど本機の方が厚いですが、ほぼ同じです。

筐体を持った印象は、重量感や薄さがiPad Air 11とよく似ています。

実際の使い勝手

初期設定を終えたホーム画面が↓の通り。

プリインアプリは最小限で、シンプル構成に好感が持てます。

設定画面もシンプルで、変なカスタマイズなどはほぼありません。2ペインで見やすいです。

デイリーガジェットを表示したところ。もちろん拡大率を変えて表示情報量を増やすこともできます。パフォーマンスやリフレッシュレートが十分なため、ブラウジングは滑らかです。

YouTubeで16:9の動画を再生したところ。上下に黒帯が入ります。音質は廉価機としては標準〜少し良く、表示品質と合わせて動画視聴用にも良いでしょう。

ゲームは、原神であっても画質最低設定で問題なく快適プレイできます。

ベンチマークスコア

Geekbench 6のスコアは、シングルコア500、マルチコア1501。

GPUスコアが597です。

参考までに、最近レビューした機種のシングルコア・マルチコアスコアは↓の通り。
これを見ると、UNISOC T616やSnapdragon 685より高く、Helio G99より低いというポジションです。

  • UNISOC T606(Alldocube iPlay60 Lite):375/1324
  • UNISOC T606(Alldocube iPlay50 mini):379/1372
  • Snapdragon 680(Redmi Pad SE):419/1453
  • UNISOC T616(Headwolf FPad3):453/1545
  • Snapdragon 685(AvidPad S80):474/1499
  • UNISOC T620(Teclast T50Plus):500/1501
  • Helio G99(Alldocube iPlay50 mini Pro):708/1867
  • Helio G99(Blackview A200 Pro):732/2049
  • Helio G99-Ultra(POCO M6 Pro):733/1977
  • UNISOC T820(Anbernic RG556):871/2470
  • Snapdragon 695 5G(dtab Compact d-52C):882/1966
  • Dimensity 7050(Lenovo Tab P12):954/2353
  • Dimensity 7050(Cubot Kingkong X):967/2474
  • Snapdragon 7s Gen 2(POCO Pad):1034/3010
  • Dimensity 8020(Blackview BL9000):1111/3140
  • Snapdragon 870(Xiaomi Pad 6):1304/3289
  • Snapdragon 870(Lenovo Legion Y700):1306/3507
  • Google Tensor G2(Pixel 7 Pro):1341/3044
  • Apple A12 Biocnic(iPad mini5):1343/2973
  • Snapdragon 8+ Gen 1(Zenfone 9):1809/4559
  • Snapdragon 8s Gen 3(POCO F6):1840/4684
  • Snapdragon 8 Gen 2(Xperia 1 V):2023/5235
  • Apple A15 Bionic(iPad mini6):2067/4894
  • Snapdragon 8 Gen 3(ROG PHONE 8):2280/7252

GPUスコアは下記の通り。

  • Snapdragon 680(Redmi Pad SE):346
  • Snapdragon 685(AvidPad S80):382
  • UNISOC T606(Alldocube iPlay60 Lite):445
  • UNISOC T606(Alldocube iPlay50 mini):448
  • UNISOC T616(Headwolf FPad3):506
  • UNISOC T620(Teclast T50Plus):597
  • Helio G99(Alldocube iPlay50 mini Pro):1272
  • Helio G99(Blackview A200 Pro):1305
  • Helio G99-Ultra(POCO M6 Pro):1305
  • Snapdragon 695 5G(dtab Compact d-52C):1346
  • Snapdragon 7s Gen 2(POCO Pad):1789
  • UNISOC T820(Anbernic RG556):2218
  • Dimensity 7050(Cubot Kingkong X):2257
  • Dimensity 7050(Lenovo Tab P12):2335
  • Snapdragon 870(Xiaomi Pad 6):3274
  • Snapdragon 870(Lenovo Legion Y700):3365
  • Dimensity 8020(Blackview BL9000):4328
  • Google Tensor G2(Pixel 7 Pro):4464
  • Snapdragon 8+ Gen 1(Zenfone 9):6136
  • Snapdragon 8 Gen 2(Xperia 1 V):7138
  • Snapdragon 8s Gen 3(POCO F6):8756
  • Apple A12 Bionic(iPad mini5):8,863
  • Snapdragon 8 Gen 3(ROG PHONE 8):14486
  • Apple A15 Bionic(iPad mini6):19373

UFSストレージは、特に読み込みが高速です。

2万円台もアリ。1万円台ならかなり高コスパ

以上、「Teclast T50Plus」を見てきました。

UNISOC T620、11インチ90Hz高解像度ディスプレイ、薄型筐体、明るく高い表示品質など、2万円台でも許容できる仕上がりになっていました。

特に本日までの1万円台セールであればかなり高コスパだと思いますので、廉価タブレットをお探しの方は、ぜひチェックしてみてください!

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コメント

  1. えるO より:

    今まで使った10.4インチで最軽量がBMAX I11で約430gでした。
    これは手帳型ケース装着しても約580gでほんとに軽い。
    最重量はTECLAST T65 Maxで、裸で約730g、手帳型ケース装着で約1.2Kg。
    タブレットの重さって最重要だと思い知りました。
    11インチで520gだと手帳型ケース着けても約700g程度でしょうか。
    手持ちだとちょっと重そうですね。
    重さだけならBMAX I11 Powerもいいのですが、Android13版で散々な目にあったので他人には勧めにくいのが残念です。

  2. コメントありがとうございます。
    タブレットの軽さはすごく重要ですよね。いつもレビューでも必ずその点は言及するようにしています。
    11インチで520gは、iPad AirやGalaxy Tab Sシリーズなどのハイエンド機よりは重いですが、一般的な11インチタブとしては結構標準的かなと思います。
    軽さ重視なら、お書きの通り10インチクラスにするのが良いかもしれませんね。
    ただ、T50Plusも結構軽やかな持ち心地ですよ!