※2024/12/1追記:当初、レビュー対象2機種の記載が入れ違っていた箇所がございました。お詫びして訂正いたします。ご指摘いただいた皆様、どうもありがとうございました。
今回は、Headwolfと派生ブランドAlphawolfそれぞれから新発売になった8.4インチ小型Androidタブレット「Headwolf FPad6」と「Alphawolf APad2」の提供があったのでレビューします。
これまで、↓でレビューした「Alphawolf APad1」がHelio G99搭載で最も魅力的な選択肢の一つでしたが、同社からこれをさらにパワーアップした新機種となります。
大きな進化ポイントはディスプレイとバッテリー。解像度は1920×1200から両機種とも2560×1600解像度、バッテリーは5,500mAhから6,500mAhとなっています。
ただ、その代わり後述するように本体が少し厚く重くなっていますので、価格の安さも考えると現在でも旧機種の「Alphawolf APad1」を選択するというのも十分合理的でしょう。処理性能は変わりません。価格も、現在25%OFF+2,499円OFFで差し引き税込19,999円で購入できます。
128GBの「Headwolf FPad6」はアマゾンのこちらのページで28,999円、256GBの「Alphawolf APad2」はこちらのページで26,249円のところ2,000円OFFの24,249円でそれぞれセール中。ストレージ以外のスペックは同じなので、今買うなら「Alphawolf APad2」一択になります。
※なお、「Headwolf FPad6」はアマゾンのレビューが★1になっていますが、レビューを読むと本機を購入したユーザーからのものではなく、実際に使っても★5とまではいかなくとも、★1というような商品ではないでしょう。★3.7くらいはあると思います。
なお、楽天でも「APad2」はこちらのページで、「FPad6」はこちらのページでセール中です。
↓の左が「Alphawolf APad2」、右が「Headwolf FPad6」です。
それでは、見ていきましょう!
外観とスペック
両機種とも、名前やロゴ記載以外は、端末も外箱も同梱物もほぼ同じです。
↓のように、マニュアルとUSBチャージャー、ケーブル、SIMピンが同梱されています。
マニュアルは日本語にも対応しています。↓
↓の左が「Alphawolf APad2」、右が「Headwolf FPad6」です。(以下、すべて同順)壁紙以外は全て同じ。
スペックは共通して、SoCはHelio G99、Mali-G57 MC2 GPU、8.4インチ(2560×1600)IPSディスプレイ、8GB LPDDR4x RAM、6,500mAhバッテリー、リア16MPフロント8MPカメラ、Android 14という構成。
SoCのHelio G99は、廉価タブレットで最速クラスのもので、ARM Cortex-A76@2.2GHz x2、A55@2GHz x6のオクタコア。Helio G99搭載タブレットは3万円以上のものが多いですので、本機はそもそもがコスパが高めです。
両機はストレージのみが異なり、「Headwolf FPad6」が128GB UFS2.1、「Alphawolf APad2」が256GB UFS2.1となっています。
このほか共通して、デュアルnano SIM、GPS、3.5mmイヤホンジャック、widevine L1、デュアルスピーカー、最大2TBのmicroSD、顔認証をサポートしています。
センサ類は、加速度・磁気・ジャイロを搭載。光や近接センサは非搭載です。
対応バンド帯は、2GがB2/3/5/8、3GがB1/2/5/8、4GがB1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28AB/66/B38/39/40/41となっています。
背面は↓の通り、ロゴ部分以外は同じです。
↓のように技適番号も貼られています。
筐体は同じです。
サイドは↓のように電源・音量ボタン。ボタンはエッジがシルバーで、少し良い感じの見た目になっています。
逆側には3.5mmイヤホンジャックとSIMスロット。
スロットを付属のピンで開けると、↓のようにnano SIM x2もしくはnano SIM + microSDの排他方式。
上部には↓のように何も付いていません。
底面には、↓のようにUSB Type-Cポートとデュアルスピーカーです。
厚さは↓のように8.1mmと、8mmを切っていた前モデルよりも厚くなっています。
重量も、前モデルが314gだったのに対して、371gと重くなっています。実際に手に取ると、前モデルよりもズシリ感があります。
実際のサイズ感
ディスプレイサイズがほとんど同じiPad mini 7と並べると、↓のように縦長ボディとなっています。
↓はすべて輝度最大で並べたものですが、よく見るとやはりiPad mini 7の方が高精細で色味も綺麗ながら、本機も決して表示品質は低くありません。
厚みですが、本機はiPad mini 7よりも1mmちょっと厚くなっています。
使い勝手をチェック
初期設定を終えたホーム画面から。
アプリアイコンは同じですが、壁紙のみ違います。↓が「Alphawolf APad2」で、
↓が「Headwolf FPad6」です。こっちの方がちょっとカッコいいですかね。
プリインアプリもほぼ同じなのですが、↓が「Alphawolf APad2」で、
↓が「Headwolf FPad6」。こちらのみ「Headwolf」というアプリが入っていて、これだけが違いです。Headwolfアプリは、Headwolfの商品一覧やニュースが表示されるアプリです。
設定画面はシンプルでカスタマイズもほとんどなく、↓の通り。
↓がYouTubeを再生しているところ。表示品質は悪くありません。音質はデュアルスピーカーですが、よくある廉価Androidタブレットの品質。そこまで良好な音質ではありません。
表示サイズは大きすぎず小さすぎず、表示される情報量も多いので、老眼がひどくなければ見やすいです。
また、Helio G99搭載ということで、原神などのゲームプレイを含めて、操作は快適です。
ベンチマークスコア
Geekbench 6のスコアは、↓のようにシングルコア707、マルチコア1,823。
GPUスコアは1,270です。両機種同じ。
参考までに、最近レビューした機種のシングルコア・マルチコアスコアは↓の通り。
- UNISOC T606(Alldocube iPlay60 Lite):375/1324
- UNISOC T606(Alldocube iPlay50 mini):379/1372
- Helio G85(Redmi Pad SE 8.7):385/1345
- Snapdragon 680(Redmi Pad SE):419/1453
- Helio G88(Teclast T60 Plus):433/1420
- UNISOC T616(Headwolf FPad3):453/1545
- Snapdragon 685(AvidPad S80):474/1499
- UNISOC T620(Teclast T50Plus):500/1501
- Allwinner A733(Teclast P50AI):633/1499
- Helio G95(POCO M5s):683/1842
- Helio G99(Alldocube iPlay50 mini Pro):708/1867
- Helio G99(Blackview A200 Pro):732/2049
- Helio G99-Ultra(POCO M6 Pro):733/1977
- UNISOC T820(Anbernic RG556):871/2470
- Snapdragon 695 5G(dtab Compact d-52C):882/1966
- Snapdragon 6 Gen 1(Alldocube iPlay 60 mini Turbo):939/2902
- Dimensity 7050(Lenovo Tab P12):954/2353
- Dimensity 7050(Cubot Kingkong X):967/2474
- Snapdragon 7s Gen 2(POCO Pad):1034/3010
- Dimensity 8020(Blackview BL9000):1111/3140
- Dimensity 8300-Ultra(POCO X6 Pro):1191/3951
- Snapdragon 870(Xiaomi Pad 6):1304/3289
- Snapdragon 870(Lenovo Legion Y700):1306/3507
- Google Tensor G2(Pixel 7 Pro):1341/3044
- Apple A12 Biocnic(iPad mini5):1343/2973
- Snapdragon 8+ Gen 1(Zenfone 9):1809/4559
- Snapdragon 8s Gen 3(POCO F6):1874/4828
- Snapdragon 8 Gen 2(Xperia 1 V):2023/5235
- Apple A15 Bionic(iPad mini6):2067/4894
- Dimensity 9300+(Xiaomi 14T Pro):2096/6902
- Snapdragon 8 Gen 3(Xperia 1 VI):2213/6686
- Snapdragon 8 Gen 3(ROG PHONE 8):2280/7252
GPUスコアは↓の通りです。
- Allwinner A733(Teclast P50AI):204
- Snapdragon 680(Redmi Pad SE):346
- Snapdragon 685(AvidPad S80):382
- UNISOC T606(Alldocube iPlay60 Lite):445
- UNISOC T606(Alldocube iPlay50 mini):448
- UNISOC T616(Headwolf FPad3):506
- Helio G85(Redmi Pad SE 8.7):544
- Helio G88(Teclast T60 Plus):579
- UNISOC T620(Teclast T50Plus):597
- Helio G99(Alldocube iPlay50 mini Pro):1272
- Helio G99(Blackview A200 Pro):1305
- Helio G99-Ultra(POCO M6 Pro):1305
- Snapdragon 6 Gen 1(Alldocube iPlay 60 mini Turbo):1307
- Snapdragon 695 5G(dtab Compact d-52C):1346
- Snapdragon 7s Gen 2(POCO Pad):1789
- Helio G95(POCO M5s):2142
- UNISOC T820(Anbernic RG556):2218
- Dimensity 7050(Cubot Kingkong X):2257
- Dimensity 7050(Lenovo Tab P12):2335
- Snapdragon 870(Xiaomi Pad 6):3274
- Snapdragon 870(Lenovo Legion Y700):3365
- Dimensity 8020(Blackview BL9000):4328
- Google Tensor G2(Pixel 7 Pro):4464
- Dimensity 8300-Ultra(POCO X6 Pro):4707
- Snapdragon 8+ Gen 1(Zenfone 9):6136
- Snapdragon 8 Gen 2(Xperia 1 V):7138
- Snapdragon 8s Gen 3(POCO F6):8821
- Apple A12 Bionic(iPad mini5):8,863
- Dimensity 9300+(Xiaomi 14T Pro):12367
- Snapdragon 8 Gen 3(Xperia 1 VI):14099
- Snapdragon 8 Gen 3(ROG PHONE 8):14486
- Apple A15 Bionic(iPad mini6):19373
ストレージ読み書きスピードは、↓の通り。UFS2.1ということで、eMMC搭載機より高速です。
APad1とAPad2とFPad6からベストを選ぼう
以上、「Alphawolf APad2」と「Headwolf FPad6」を見てきました。
現在のセール価格を並べてみると:
1920×1200解像度で5,500mAhバッテリーで128GBストレージの「Alphawolf APad1」が19,999円。
2560×1600解像度で6,500mAhバッテリーで128GBストレージのが「Headwolf FPad6」28,999円。
2560×1600解像度で6,500mAhバッテリーで256GBストレージの「Alphawolf APad2」が24,249円。
上記に記載したもの以外のスペックは同じです。そしてディスプレイ解像度は、8.4インチでは1920×1200でも2560×1600でもほとんど違いは分かりません。
というわけで、バッテリー容量とストレージ容量、価格の3つで、自身のニーズに一番合うものを選ぶのが良いでしょう。
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