数年前から、骨伝導イヤホンという言葉をよく聞くようになりました。
「それって実際どんなものなの?」と気になっている方も多いと思います。
今回、骨伝導イヤホンとして高い評価を得ているAfterShokz社の最新モデル「Aeropex」をご提供いただいたので、レビューしていきたいと思います。
公式サイトはこちらで、税別18,180円(税込19,998円)で販売されています。
まずは開封
さっそく開封していきます。
パッケージは↓のように折りたたまれた絵本のような作りになっていて、高級感があってオシャレです。
同梱物は下記の通りです。
- 本体
- マグネット充電ケーブル(2本)
- シリコーンゴム製の収納袋
- イヤープラグ(耳栓)
- ユーザガイド(日本語を含む12言語対応)
- 保証書(2年保証)
イヤホンに耳栓が付属しているのが骨伝導ならではですね。
耳栓をして聴けば、頭の中から音楽が流れるような不思議な体験ができます。
外箱にあるように、2年間の長期保証がついています。
本体は驚くほど軽いです。
重量26gで、前モデルよりも30%の小型化と、13%の軽量化を実現したとのこと。装着しているのを忘れるほどの軽さです。
カラバリについては、今回は↓のコズミックブラック(黒)で、これ以外にブルーエクリプス(青)、ルナグレー(グレー)、ソーラーレッド(赤)の合計4色あります。
スペックは下記の通り。
- 品番:AS800
- スピーカータイプ:骨伝導変換器
- 周波数特性:20Hz~20KHz
- 感度:105 ± 3dB
- マイク特性:-38dB ± 3dB
- 対応プロファイル:A2DP, AVRCP, HSP, HFP
- 充電電圧:5.25 V
- スピーカーインピダンス:8.5hm ± 20%
- Wireless range:33 ft (10m)
- 周波数帯域:2402MHz~2480MHz
- 電池:リチウムポリマーバッテリー
- バッテリー駆動時間:最大8時間
- 待機時間:最大10日
- 充電時間:2 時間
- 重量:26 g
- 保証期間:2年間
- 防水規格:IP67
- バッテリー容量:145 mAh
- 最大RF出力:0dBm
- Bluetooth® v5.0
付属の充電ケーブルはUSBで、本体側接続部は↓の金属部のようなオリジナル仕様になっています。
そのため、予備を含めて2本の充電ケーブルが付属します。これは嬉しいですね。
シリコンゴム製のポーチも、肌触りが良く、デザインもかっこいいです↓もちろんポーチも軽いので、ここに本体と充電ケーブルを入れても気にならない重さです。
本体には3つのボタンがついています。
まず1つめは、↓に見えるFunctionボタンで、再生・停止や通話などに使います。よくあるやつですね。
もう二つは↓に見える音量ボタンで、音量の上げ下げのほか、電源ON/OFF、Bluetoothペアリングにも使います。
快適な装着感
装着はとても簡単で、めがねを後頭部からかけるように耳にひっかけるだけです。
一般的なイヤホンのように、耳の穴に入れる必要が無いのが新鮮です。
同社が「チタニウム・フィット」と呼んでいるフィット感はかなり良く、圧迫感がないのに頭を速く動かしてもずれたり落ちたりしにくい、かなり絶妙な装着感です。
そのため、ランニングなどアウトドアでのスポーツ利用でも、耳から外れたり落としたりすることを心配することなく存分に音楽を楽しめます。
防水対応で8時間駆動ということもあり、一日中付けっぱなしでも、そのまま日常生活や仕事ができるのがいいですね。
スピーカーから聴いているような不思議な体験
骨伝導イヤホンは、頭蓋骨を震わせることによって音を聞くのですが、これが実際に聞いてみると、とても不思議な体験です。
一般的な耳に入れるタイプのイヤホンとは全く違い、頭の中から音がするような、身体の前に置いたスピーカーから聞いているような、そんな聞こえ方です。
そして、音楽が聞こえているのに耳はあいていて、周囲の音や声もそれまで通りに聞こえます。
ドラマや映画などにあるBGMとして音楽が流れているイメージですね。
音質について、低音は弱いです。
仕組み上、あまり低音をガンガン鳴らせないのかもしれませんが、低音を売りにするイヤホンと聞き比べたら、違いを感じます。
ただ音質はかなり良く、中音域から高音域にかけては、割れもなく相当クリアに出ています。
低音を売りにするイヤホンとは、また違った意味での迫力を感じさせます。
ストレスを感じさせることなく高音質なBGMを聞き続けながら作業をしたりスポーツを楽しめる、そんな音質です。
耳があいていると音漏れしているのではないかとはじめはかなり不安だったのですが、実際に横に立って聞いてもらうと、一般的なイヤホンと比べて音漏れのレベルも変わらず、かなり大音量にしないと気になるレベルではありません。
前モデルよりも50%の音漏れ減少を実現しているとのことです。
「耳を塞がないイヤホン」は便利な使い方がたくさん
しばらく使っていて、耳をふさがない骨伝導イヤホンは、非常に多くの有用なユースケースがあります。
まず、相手の声が聞こえるので、音楽を聴きながら会話ができます。
仕事中に呼びかけられるような場合でも、付けっぱなしにしていても支障がありません。
一般的なイヤホンは耳を塞いでいるため、外の音が聞こえるモードを搭載していても、話し相手が不快に思ったり、本当に聞いているのか心配にさせてしまうことがあります。
その点、本機は↓のように目立たず、耳も空いているため、安心して会話ができます。
また、上に書いたとおりスポーツやアウトドアに最適です。
8時間持続するバッテリー、防水対応、つけ続けていても快適で負担にならない装着感、そしてクラクションや外の音も聞こえるという特徴から、まさにスポーツやアウトドアのためのイヤホンといっても過言ではありません。
(安全を保障するものではありません。また、自転車走行中の使用は自治体の条例に従う必要があります)
そのほか、家事や育児にも便利です。
子どもの呼びかけやレンチン、インターフォンの音など、家事・育児は音の情報が重要ですが、それらを聞き逃しません。
あとは、野球やサッカーのスタジアム観戦中に、ラジオを聞きながらというのも面白いかもしれません。
スタジアムならではの臨場感を損なわず、実況の解説を聞きながら目の前のゲームを楽しめます。
スマホで動画を観たりゲームをプレイする場合も、特に電車の中や外出先では、耳をふさぐと何かと不便で不安なこともあります。
その点、本機を使えば、外の音を聞きながら動画やゲームの音楽も楽しめます。
自分の声も自然に聞こえるので、ヒアリングなどの語学学習、音を出せないギターなど楽器やボーカルの練習にも便利ですね。
ニーズが合う人にはかなりピッタリ
というわけで、AfterShokz社の骨伝導イヤホン「Aeropex」をご紹介しました。
上記のようなユースケースには、とても便利なイヤホンです。
音質にもこだわっているので、音質を犠牲にすることなく、付けたままで日常生活や仕事、レジャーを続けられるというのが一番嬉しいポイントです。
気になる方は、ぜひこちらの公式サイトをチェックしてみてください。
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