持ち運びできるプログラミング専用PC「IchigoDyhook」実機レビュー【大人気でどこも売り切れ】

下記でご紹介した「IchigoJam」を販売するPCN(プログラミング クラブ ネットワーク)が秋葉原の東京ラジオデパート1Fで展開する実店舗「PCN フラッグシップ秋葉原」

IchigoJamをご存じでしょうか? カテゴリとしてはRaspberry Pieなどと同じワンボードコンピュータです。↓ ...

このガレージ感、研究室感がたまりません。

PCNは、「すべてのこどもたちにプログラミングの機会を提供する」をモットーに活動されている草の根サークルです。

こちらの「PCNフラッグシップ秋葉原」で、現在希少な「IchigoDyhook」を購入し、遊んでみましたのでレビューです。

「IchigoDyhook」は↓のように、「IchigoJam」にモニタとキーボードが一体になっている、持ち運び可能なプログラミング専用パソコンです。

価格は税込8,778円。大人気でほとんど売り切れています。

かつて愛用していたシャープのMZ-700をほうふつとさせるデザインです。

IchigoJamおさらい

IchigoJamは、Raspberry Pieなどと同じワンボードコンピュータです。↓

起動すると、BASICでプログラミングができます。

↓でも紹介しましたが、80~90年代のレトロPCと同じように、起動していきなりBASICのインタープリタが出ますので、何の設定も必要なく、そのまま好きなプログラムを書いて楽しむことができるという、非常にワクワクするコンピュータです。

皆さんは、「マイコンBASICマガジン」という雑誌をご存知でしょうか? 1982年から2003年まで続いた、マイコン(パソコンの昔の言...

子どもはもちろん、大人が遊んでも存分に楽しめます。

ゲームのプログラムを書いてシェアしたり、電子工作と組み合わせたラジコンやゲームを作ったり。

IchigoJamは、↓のように2,000円ほどでアマゾンでも購入できます。

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PCN
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さっそく開封

まず箱を見て知ったのですが、「IchigoDyhook」はアイ・オー・データ製なんですね!

箱を開けると、緑色の持ち運び用バッグが登場します。↓

そしてこの中に、「IchigoDyhook」が入っています。↓

シンプルでコンパクトな、持ち運びやすいバッグです。↓

まずは「IchigoDake」から

じつはこの「IchigoDyhook」、演算装置がありません。

別途↓の「IchigoDake」というのを使います。1,000円ほどで売られています。

このあたりの関係を整理しますと、

  • IchigoJam:演算装置+入出力ポート
  • IchigoDake:演算装置のみ
  • IchigoDyhook:入出力装置(キーボード、モニタ)+電源(乾電池orUSB給電)

つまり、IchigoDyhookにIchigoDakeをさし込めば、ディスプレイやキーボード付きのIchigoJamのように使えるというわけです。

IchigoDakeは完成品も売られていますが、今回ははんだ付けを行うプリント基板キットにしました。

プリント基板のほかに、抵抗が4本、コンデンサ、クリスタル、LED、タクトスイッチが同梱されており、基板にはんだ付けしていきます。

「PCNフラッグシップ秋葉原」では、1時間500円ではんだ付けができる作業スペースを借りられます。

もちろん、お店の方が丁寧に教えてくださるので、「はんだ付けなんてできません」という方でも全く問題ありません。

まず、各抵抗やLEDを、説明書の順番に小箱に入れていきます。↓

特に抵抗はどれもよく似ているので、付けられた印の色の順番(470Ωなら黄紫茶金など)を見ながら、間違えないようにしましょう。

すべて並べ終わり、いよいよはんだ付けスタートです!

まずは抵抗から。

足を折り曲げ、↓のように基板の穴に差し込みます。

そしてはんだです。ああ、何年ぶりだろう。ドキドキ。

基板の穴と抵抗の足の根元に、ペン先を斜めに押し付けるようにして加熱します。

はんだを付けて、足をペンチで切る、というのをパーツの数だけ行います。

(足をペンチで切るときは、必ず足を指で抑えてください。金属が思わぬ方向に飛んでいくので危険です)

この辺りの作業も、丁寧に教えてもらえるので30分もかかりません。

そしてすべてのパーツについて、はんだ付けが完了しました!↓

表から見ると↓で、コンピュータらしくなりましたね!

そしてこの基盤を、さっそく「IchigoDyhook」にインサート!↓

スイッチを入れて、ドキドキしながら見ていると、起動しました!

IchigoDyhookは、単3乾電池4本、もしくはmicroUSB経由での給電が必要です。

↓のように、めでたく動きましたので簡単なBASICのコマンドを動かしながら感慨にふけっておりました。

IchigoJamには、「IchigoJam BASIC」という言語のインタープリタが搭載されています。

↓のようなチートシートが同梱されていますので、BASICを触ったことがある方はもちろん、初心者であってもどんどんプログラムを作っていけますよ!

IchigoJam独自の命令がとても面白く、たとえば「LED 1」はLED点灯、「LED 0」は消灯なので、↓のようなコードを入れると、点滅を繰り返してくれます。

10 LED1:WAIT60

20 LED0:WAIT60

30 goto 10

↓のように、IchigoDakeの基盤上のLEDがチカチカと点灯します。面白すぎる。
ゲームと組み合わせれば色々できそうです。

また、メモリ上に4ファイルまで保存できます。

「SAVE1」などとすれば、書いているコードをスロット1に保存してくれます。

「FILES」と打てば、スロット一覧が↓のように表示されます。

スロット0~3で、保存されている場合は、プログラムの最初の1行が表示されています。

メモリは小さなIchigoDakeの基盤に入っています。

一つの想定としては、学校にIchigoDyhookがずらりと並べられており、各児童が自分のIchigoDakeを持ち運び、それを学校のIchihoDyhookに差し込めば、家で開発中のプログラムの続きを書いたり、作ったゲームを友達と一緒に遊べるというわけです。

ああ、素晴らしい。

外観や重量

IchigoDyhookにIchigoDakeをさし込むと、↓のような見た目になります。

重量は、乾電池なしで約719gでした。↓

とても軽く、持ち運びに全く苦労しません。

乾電池で動かす場合は、左上の電池ボックスに単3を4本入れます。↓

モバイルバッテリーを持っている方は、そこからUSB給電というのが便利なように思います。

背面は↓のようにグレーです。この独特の「産業感」がたまりません。

右上には↓のようにUSB Type-Aポートが2つと、micro USBポートが1つついています。

IchigoDakeはUSBポート2つ使いますので、上記Type-A2つがちょうどIchigoDake用になります。

micro USBは給電用ですね。

IchigoJam用「市販ゲーム」も面白い

IchigoJamにも、WindowsやMacと同じように、市販ゲームがあります。

ただ、そこはIchigoJam。一味違います。

「PCNフラッグシップ秋葉原」に↓のように「ダンブンゲームズ」というのが売られています。

305円で、カセットテープ大のパッケージです。

タイトルを見れば分かるように、これらはゲームなのですが、パッケージを手に持つと、中身は空っぽか?という軽さ。

試しに↓の2タイトルを購入してみました。

箱を開けると、なんと↓のように、ソースコードがプリントされたものが入っているではありませんか!

ベーマガですよベーマガ! 最高です。

上記2タイトルは、「こどもプロコン2015夏受賞作品」とあります。

賢い子どもたちが開発したゲームです。

こうしてパッケージになって、販売されて、きっと嬉しかったでしょうね。素晴らしい取り組みです。

プログラムは紙2枚なので、15分もあれば入力できます。

「BIRDMAN」を入力してみました。

RUNすると、↓のように結構本格的なゲームが効果音付きで、IchigoDyhookのモニタでスタートしました!

ブロックを避けながら、イチゴを獲得していく横スクロールアクションゲームです。

というわけで、大人気で売り切れ中のIchigoDyhookを何とか入手して遊んでみました。

これから、センサモジュールとつなげたりロボットを作ってみたりして、しばらくは遊び倒してみたいと思います。

IchigoJam、IchigoDyhook、IchigoDakeは、PCN公式サイトのこちらのページで販売されています。

また、↓のようにアマゾンでも販売されています。

子どもと一緒に、もしくはおじさん同士でも様々に楽しめるので、ぜひぜひIchigoJamの世界に一歩足を踏み入れてみてください!

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