ドンキの19,800円7インチUMPC「NANOTE」(ナノート)世界最速レビュー

下記でお伝えしていた、ドン・キホーテのプライベートブランドである格安PCライン「情熱価格PCシリーズ」の新商品「NANOTE(ナノート)」。

ドン・キホーテのプライベート・ブランドの格安PCライン「情熱価格PCシリーズ」に、新たに7インチUMPC(超小型ノートパソコン)「NANOT...

7インチのUMPC(超小型ノートパソコン)でありながら価格が税別19,800円(税込21,780円)と圧倒的な低価格が特徴です。

こちらさっそく入手して使ってみましたので、発売後2時間以内(おそらく)世界最速でレビューしたいと思います。

まずは開封&外観チェック

外箱は、↓のようになっています。パソコンというよりも家電製品のような楽しい雰囲気のデザインです。

背面には、↓のようにスペックと製造元などが記載されています。

箱を開けると、包装に包まれた本体が出現しました。

同梱物は、ACアダプタ、充電用のUSBケーブル、HDMI変換アダプタ、取扱説明書、保証書です。

ディスプレイにフィルムが貼られた本体は↓の通り、OneMix2Sによく似ています。金型は同じものを使っているのかもしれません。

起動すると、intelロゴが出てくるところが変わっていますね。キーボード右上の丸いボタンが電源ボタンになっています。

7インチなので片手で握れるサイズ感です。iPad mini(2019)と比較すると、↓のように本機の方が一回り小さいです。

天板には刻印もなく、シルバーのメタリック外装でとてもシンプルです。

キーボードは、かな刻印の日本語配列ですが、かなり変則的です。

日本語キーボードにある多くのキーをとにかく詰め込んだという印象で、変換・無変換やTab、半角/全角などはFnと組み合わせるというアクロバティックな配列です。

「このキーがなくて不便だ」というUS配列のUMPCにありがちな問題はなさそうですが、かなり慣れが必要だと思います。

キーピッチは約16mmで、アルファベットキーはこの中では比較的打ちやすくなっています。

右上に見える丸いボタンは電源ボタンです。指紋認証はありません。

ポインティングデバイスは、OneMixシリーズよりも丸みを帯びており、こちらのほうが使いやすいと感じました。

ポート類は、右側面にまとめられています。↓のようにmicroSDカードスロット、3.5mmイヤホンジャック、micro HDMI、USB Type-A、USB Type-Cです。

左側面や前面はポート類はなくシンプルです。↓

本体は、液晶を360度回転させて、タブレットとして使うことができます。通称「Yoga」機構です。

ただ、タブレット形状にした時の画面回転については、うまく作動しませんでした。

個体差があるのかもしれませんが、縦向き画面で安定して使うことはできませんでした。(バーティカルに一瞬切り替わるが、すぐにホリゾンタルに戻る)

重量は実測で543gなので、誤差含めほぼ公称通りです。かなり軽いです。

充電はUSB Type-Cで行います。付属のアダプターの出力は5V/3Aです。

純正アダプタとは別に、1.5mのUSB Type-A to Type-Cケーブルも付属しています。

純正アダプタで充電すると、↓のように5V/1.8Aで充電されました。手持ちのAnker製のPDモバイルバッテリーでも、ほぼ同じ出力で充電されました。

もう一つの付属品であるHDMI変換アダプタについては、本体側のmicro HDMIと、↓のHDMIポートを接続するためのアダプタです。

↓を本体側に挿します。テレビやディスプレイなどの外部モニタに、本機の画面を出力するために使います。

本体に挿したら↓のようになります。プレゼンでHDMI出力をしたいときなどに便利ですね。

ここでスペックを再確認しておきます。

  • 商品名:7インチUMPC『NANOTE(ナノート)』
  • 型番:UMPC-01-SR
  • CPU:Intel Atom Z8350 クアッドコア
  • OS:Windows10 Home
  • ディスプレイ:7インチ(1920×1200)タッチ対応
  • RAM:4GB
  • ストレージ:64GB eMMC
  • WiFi/BT:802.11b/g/n, BT4.0
  • カメラ:前面0.3MP
  • インターフェイス:microSD×1(256GBまで対応)、Type-C×1、USB3.0×1、イヤホン×1、microHDMI×1
  • バッテリー:5000mAh/3.8Vバッテリー(約7時間稼働)
  • サイズ:約181×約113.6×約19.6mm
  • 重量:約520g
  • 付属品:ACアダプタ、USBケーブル(約1.5m)、HDMI変換アダプタ、取扱説明書、保証書
  • 保証期間:購入日より1年間
  • 価 格:19,800円(税抜)
  • 発売日:2020年5月1日(金)より順次発売

CPUにAtom Z8350、4GB RAM、64GB eMMCと、ちょっと低速Atomのトラウマを思い起こさせるスペックです。

もちろん多くの用途で快適に使えると期待するのは酷ですが、実際にどうでしょう。

万能に使えることはありませんが、たとえばテキスト打ち機として、あるいはブラウジングや動画視聴メインでたまにメール等でテキスト入力をする、というような使い方として、許容範囲の動作速度が出るのであれば、税別19,800円はやはり驚異的な安さになります。

というわけで、実際の動作を見ていきましょう。

実際の動作

起動すると、いつものWindowsの初期設定が始まり、10分ほどで、デスクトップが表示されました。

先ほども触れましたが、まずポインティングデバイスの使い勝手は良好です。丸みを帯びているので、平たんなものよりも指がスライドする面積が若干広くなるためです。

キーボード入力は慣れが必要です。

特に変則的なのが全角/半角切り替え、「」、Tabあたりです。

US配列ですと1キーでハイフンを入力できなかったりするため、その辺りは恵まれているかもしれません。(その代わりTabはFn+Qですが)

あとは、上記の写真をじっくり見ながら、ご自身でテキスト打ち用途として許容できる配列かどうかを吟味していただければと思います。

いくつかのエディタでテキスト入力をしてみましたが、さすがにテキスト入力でもたつくことはありませんでした。

次にブラウジングをしてみます。

ブラウジングは、だいぶもたつきます。

EdgeとChromeでいくつかのページを閲覧してみましたが、特に広告など画像が多かったり動画が挿入されていたりすると、かなり待たされることもありました。

このあたりはAtomクオリティです。

画面はかなりきれいです。

解像度1920×1200で初期設定の拡大率200%なので、レスポンシブデザインのサイトはモバイル版のページが表示されることが多いですが、発色はクリアで画面も明るいです。

動画再生について、再生までに時間がかかったり、再生・停止をすると何秒も待たされます。

このあたりは、愛を持っていないと厳しいかも知れません。

ただ一度再生が始まってしまえば、1080pを再生してみても引っ掛かりなどは感じませんでした。

Yoga機構を活かして、↓のように立てかけて再生というのもいいかもしれません。

内蔵スピーカーの音質は「一応ある」程度ですので、ちゃんと聴きたかったらイヤホンをしましょう。

タブレット形状にして、電池駆動のスタイラスペンを使って、お絵かきもできます。↓

遅延も少なく、結構スムーズに描けました。マウス代わりに使うのもいいかもしれません。

ベンチマークを載せるまでもなく、動作は全体にかなりもっさりしています。

たとえばエディタを立ち上げて文字を入力している間は問題なくても、Windows Updateが入ったり、ブラウザなど複数ソフトウェアを行き来したりすると、途端にしばらく止まったりします。

この辺りは、Atomで4GB RAMなので、マルチタスキングを期待するマシンではありません。

シングルタスクをメインに、他のタスクは必要な場合のみ使う、といった使い方が現実的だと思います。

まとめ

以上、ドンキ・ホーテのドンキ・ホーテのプライベートブランドである格安PCライン「情熱価格PCシリーズ」の新商品「NANOTE(ナノート)」をレビューしてきました。

通常5万円以上、平均的には7~12万円の価格レンジがメインのUMPCにおいて、税別19,800円(税込21,780円)を実現したことは大きなインパクトを持ちます。

実際の使い勝手については、やはり全体のもっさり感はかなりあるものの、ディスプレイがきれいだったり、非常に軽かったり、モバイルバッテリーで充電できたり、ポインティングデバイスが意外に使いやすかったりと、見るべき点もあるのかなといった印象です。

(配列が許せるなら)テキストやソース打ちメインでたまにウェブやメールを見る、といった使い方なら良いかもしれません。

というわけで、気になる方は、お近くのドン・キホーテをチェックしてみてください。

ドンキの19,800円7インチUMPC「NANOTE」世界最速レビュー

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コメント

  1. 野村茂生 より:

    レビューを拝見しました。
    早速ドンキホーテに向かい運良く購入することができました。
    私もレビュー内にあるようにスタイラスペンを使用したいのですが、手持ちのワコム製Bamboo Inkは認識されません。
    レビュー内でお使いの「電池駆動のスタイラスペン」の具体的な商品名をご教示いただけませんでしょうか?
    お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願い申し上げます。