今回は、One-Netbook社が放つ新型の携帯型ゲーミングUMPC(超小型パソコン)「ONEXPLAYER」の実機をお借りしたので、先行レビューをしていきたいと思います。
同社のゲーミングUMPCといえば、OneGx1やOneGx1 Proが出ていますが、いずれもキーボードがついたクラムシェル型の本体に、着脱式のゲームコントローラーを装着するというタイプでした。
今回レビューする「ONEXPLAYER」は、↓のようにコントローラー一体型で、よりゲーム機らしい外観になっています。
CPUには最新Tiger Lake世代のCore i5/i7を搭載し、多くのゲームが快適にプレイできる性能。
現在はIndiegogoのこちらのページでクラウドファンディング実施中ですが、すでにテックワン社から国内版も夏に登場が予告されており、こちらにサイトもオープンしています。
それでは、さっそく見ていきましょう!
外観とスペック
8.4インチディスプレイの本体は、想像よりも迫力があります。
まずはスペックを確認しておきましょう。
「ONEXPLAYER」のスペックは下記の通り。
- CPU:Core i5-1135G7/Core i7-1165G7/Core i7-1185G7
- GPU:Intel iRis Xe
- RAM:16GB LPDDR4x 4266MHz M.2 2280 SSD
- ストレージ:512GB/1TB/2TB
- ディスプレイ:8.4インチ(2560×1600)10点マルチタッチ
- OS:Windows10
- 筆圧検知:4,096段階
- 色域:72% NTSC
- 拡張ポート:USB Type-C 4.0 x2、USB Type-C 3.0 x1、3.5mmイヤホンジャック、microSDカードスロット
- スピーカー:デュアルステレオ
- 生体認証:USB指紋認証
- バッテリー容量:15,300mAh/3.85V/59Wh
- 充電:20V/3.25A, 65W
- サイズ:288x130x21mm
- 重量:約820g
最上位モデルがCore i7-1185G7で、2TBまでのストレージ。ライバル機のGPD WIN3よりも高解像度で、バッテリーも15,300mAhと大容量。
また、4,096段階の筆圧検知にも対応しています。
同梱物は、下記の通り本体のほか、USB充電器とケーブル、マニュアル類、カバーとなっています。
本体には、業界標準となっているXBoxタイプのゲームコントローラーを搭載しています。右下・左下には、ソフトウェアキーボード表示やデスクトップ表示のボタン。
底面には、オプションのキーボード・タッチパッド付きカバーをマグネット装着・接続できるピンが配置されています。
上面には、L1/L2、R1/R2ボタンのほか、USB Type-A、Type-C、microSDカードスロット、イヤホンジャックがまとめられています。
背面には、さらにボタン類のほか、電源ボタンを兼ねた指紋認証センサが中央上部にあり、また中央下部にはSurfaceライクなキックスタンド機構も。
背面ボタンですが、ミュートのほか、
音量増減ボタンが配置されています。
キックスタンドを開くとこんな感じ。
安定して立てかけることができ、外付けコントローラーでプレイする際や、動画を視聴する時などに便利です。
重量は実測で約820g。8.4インチとして軽くはありませんが、スペックがスペックだけに納得の重量感という印象。
本体サイズ比較
他のゲーミングUMPCと大きさを比較してみましょう。
まずはGPD WIN Maxから。
↓で報じたように、Ryzenもオプションとなる2021年版の登場を控えていますが、筐体はほぼ同じ。
比較すると、↓のようにONEXPLAYERは一回り大きくなっています。画面の大きさはかなりのもの。
小型のGPD Win2と比べると、ディスプレイ部分だけでもGPD Win2よりも大きいくらいです。
本機の大きさのイメージが少しわかりやすくなりましたでしょうか。
片手で縦向きに持つと、↓のようになります。
片手で握れないことはない大きさ。7インチタブレットが縦に伸びたイメージですね。
ゲーム性能 – 各種ベンチマーク
FORTNITEなどいくつかの大型オンラインゲームもプレイ可能な性能があります。
第10世代まではUシリーズでは厳しかったタイトルも、Tiger Lakeになって特にi7モデルだとかなり普通にプレイ可能です。
今回のレビュー品はCore i7-1165G7モデル。ちょうど真ん中のパフォーマンスになります。
これでいくと、まずCINEBENCH R23では、シングルコアが1,385pts、マルチコアが4,941ptsとなっています。Tiger Lakeらしく、シングルコア性能が非常に高いです。
FF14ベンチでは、FullHDの標準ノートPC設定で、11,170の「非常に快適」。これはまさに偽りなく、非常に快適にFF14がプレイできるスコアです。ボス戦でもラグったりすることはあまりないでしょう。
ストレージ読み書き速度はこんな感じ。一般的なPCIe NVMe SSDの性能が出ています。
ノートPCとしてもゲーム機としても快適
オプションのタッチパッド付きキーボードカバーをつければ、ノートパソコンとしての入力環境も揃います。
Surfaceと同じく、キックスタンドで立てかけて、高いパフォーマンスを享受できるノートパソコンとしても快適に使えるでしょう。
AYA NeoやGPD WIN3などゲーム機として特化したモデルと比較して、持ち運び用クラムシェルとしてのユースケースも捨てていないところが、One-Netbookらしいポイントです。
また、ゲーム機としての性能はもちろん、これまでに出てきたポータブル型のゲーミングWindows PCとしては最高性能を持っています。
ファン音はさすがに小さくないというのと、サンプル機なのでバッテリーは未評価ですが、そのあたりを留保しても持ち運び用の万能マシンとしての魅力はかなりのものです。
というわけで、登場が待ち遠しい「ONEXPLAYER」の先行レビューでした!
持ち運び用ゲーミングPCが欲しい方は、かなり要チェックです。
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コメント
私もonexplayer買いましたが、FF14ベンチがフルHDノート標準で7500程で、このサイトのように11000もいきません。
このサイトのベンチはどのような環境で測定されたものでしょうか?
コメントありがとうございます。
記事にある通り、1165G7モデルでFullHDの標準ノートPC設定ですね。