15ドルでキーボードとスクリーンを搭載した魅惑のポケットサイズLinux端末が登場するかもしれません。
ちなみにスクリーンはタッチ非対応、そもそもGUIも動かせないので、CUIで動かします。
「A Minimum Viable Computer」というこの端末は、サーバにpingを打ち、スクリプトを実行し、GPIOを切り替えつつUSBデバイスを動かすような、プリミティブなコンピューターです。
ただし、再充電可能なニッケル水素電池で稼働し、↓のようにDOOMも動きます。
「中古Androidを買ってきてroot化すればいいんじゃ」と思うかもしれませんが、このコンピューターは、なんと15ドル(約1,700円)で作れるものにしようとしています。
この魅力的なコンピューターは、サンフランシスコ在住で元HACKADAY編集者のBrian Benchoff氏が、GitHubのこちらのページで公開しているプロジェクト。
同ページにはBOM(部品表)も公開されており、確かに15ドル以下で製作できるという見立てがあるようです。
ただし、1台だけですと10,000ドルかかってしまうとのこと。一方、10,000台生産すれば、台当たり15ドル以下の上記価格でいけるようです。
つまり規模の経済を働かせられるかが勝負ということ。10,000台はそれなりの数ですが、15ドル(ないし利益を乗せて30ドルでも)グローバルに向けてクラファンを実施すれば、全く狙えない数ではないでしょう。
ちなみに上記前提でのスペックは下記の通り。
- SoC:Allwinner F1C100s(ARM926EJ-S CPU@533MHz)
- ディスプレイ:2.3インチ(320×240)IPS
- キーボード:48キー、シリコンメンブレン(テレビリモコンに近い)
- ポート:USB2.0 Type-A、microSD、USB Type-C(充電用)
- バッテリー:AAA NiMH ニッケル水素電池 x2(稼働時間は十分とのこと)
- USB-C経由で500mA充電
ストレージはmicroSDを使い、8GBのカードは問題なく稼働しているとのこと。microSDはBOMの中で2番目に高額で、これは10,000枚発注で1枚当たり2ドルになるようです。確かに、1枚だけだと安くても1,000円くらいしますので、いかに規模の経済を利かせるかが重要か分かりますね。
ちなみにポート類は下記のようにデバイス上部にまとめられています。
これは全力で応援したいプロジェクト。
クラファンに登場したらまたお伝えします。クラファンが出たら、とりあえず2台ほど出資しましょう!
デイリーガジェットYouTubeチャンネル!
(”ほぼ”毎日更新中!)
デイリーガジェットでは、UMPC(超小型PC)、スマホ、タブレット、レトロPCをはじめとして、商品のレビューやインタビューの動画を、YouTubeに”ほぼ”毎日公開しています。
デイリーガジェット動画部のVTuberである風林火山朱音とケンがゆるい感じにレポートしています。
ぜひ↓からチャンネル登録をお願いします!