今回は、多数のポータブルゲーミングPCをリリースしているAYAの8.4インチポータブルゲーミングPC「AYANEO KUN」をお借りしたのでレビューします。
Steam Deckライクな左右デュアルタッチパッドを搭載し、8.4インチというポータブルゲーミングPCとしては大きめな画面サイズ、19,500mAhという大容量バッテリーを搭載したゴツめの一台です。
現在、ハイビームオンラインストアのこちらのページで予約受付中。16GB/512GB版が169,800円、32GB/2TB版が208,800円となっています。1月下旬発送予定。
こちら、↓のような重厚な木箱に入っており、AYANEOらしい面白い仕上げとなっています。
それでは見ていきましょう!
外観とスペック
本機が入っている木箱は、蓋の部分をスライドさせて開きます。
本体は↓のように、一般的なXboxタイプのゲームパッドに、左右タッチパッドがついています。
スペックは下記の通り。
- CPU:AMD Ryzen 7 7840U(TDP最大54w)
- GPU:AMD Radeon 780M
- ディスプレイ:8.4インチ(2560×1600)IPS
- 輝度:500ニト
- RAM:16GB/32GB LPDDR5x
- ストレージ:512GB/2TB PCIe4.0 M.2 2280 SSD
- OS:Windows 11 Home 64bit
- バッテリー容量:75Wh(19,500mAh)
- サイズ:312.4×132.5×21.9mm
- 通信:Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2
- その他:振動モーター、6軸ジャイロ、顔認証
ポータブルゲーミングPCでおなじみ、Zen4アーキテクチャで8コア16スレッドのRyzen 7 7840Uを搭載しています。
なお、別売りの4G拡張モジュールを使えば、SIMによるモバイルデータ通信も可能です。
スピーカーはデュアルステレオです。
上部には↓のように電源、音量ボタン、USB4.0 Type-C、USB3.2 Gen2 Type-A。
ショルダーボタンは片側3ボタン式です。
ジョイスティック部には、↓のようにRGBライティングがついています。
底面には、↓のようにUSB4.0 Type-Cと3.5mmイヤホンジャック、microSDカードスロットです。
背面には左右2つずつのバックボタンとスタンドがついています。
↓のように立てかけて使うことができます。
ゲームパッドやマウス、キーボード、外部ディスプレイなどを接続してプレイするのに便利です。
重量は実測で945g。ポータブルゲーミングPCとしてはかなり重い方です。
他機種との筐体サイズ比較
他の携帯ゲーム機とサイズを比較してみます。
↓は左から有機EL Switch、本機、ASUS ROG Allyとなっています。本機の大きさが分かると思います。
厚みについても↓の通り。ディスプレイもボディも大きなサイズとなっています。
実際の使い勝手
サイドのAYANEOボタンを押すと、おなじみサイドパネルが表示されます。これにより、操作中でもTDPその他のパフォーマンス設定を変えられます。
ディスプレイが大きいので、6~7インチクラスの機種よりも画面が見やすいです。輝度も高めで高精細。
また左右タッチパッドにより、マウス操作やFPSでの視点移動がやりやすいです。ジョイスティックだけではスピードが足りなかったりドンピシャな場所に合わせづらかったりしますが、その点は大きなメリットでしょう。
一方で、重めなボディで長時間ホールドしてのプレイは厳しくなっています。ただ、そもそもポータブルゲーミングPCは1~2時間のバッテリー駆動時間が一般的ですので、そこまで何時間もホールドしてのプレイという場面は少ないかもしれません。
ベンチマークスコア
ベンチマークスコアを見ておきましょう。
CINEBENCH R23は、マルチコアが11,527pts、シングルコア1,081ptsとなっています。
CrystalDiskMarkの計測値は下記の通り。シーケンシャル読み込み速度が特に高速。
FF14ベンチマークは、FullHD・標準品質(ノートPC)・ウィンドウモードで7,185。
FF15は、FullHD・標準品質・ウィンドウモードで3,475となっています。
まとめ
本機は、やはりレノボのLegion Goとの比較になるでしょう。
いずれも8インチを超えるディスプレイサイズで大ぶりなポータブルゲーミングPCです。
Legion Goは右側タッチパッドを備えているのに対して、本機は両側についています。また、本機は32GB/2TBの大容量メモリオプションがあり、USB-Aポートもついています。
一方で、Legion Goには144Hzリフレッシュレートや着脱式コントローラー、価格・ブランド面での優位性があります。
そのため、本機は両側タッチパッドや大容量メモリオプションをどの程度重視するかで、その価値が変わってくるでしょう。
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