皆さんは、「焼鳥日高」というお店をご存じでしょうか?
関東に多い定食屋「日高屋」が展開する、焼鳥居酒屋です。
これがただの居酒屋ではないんです。
まず、日高屋の系列ということで、格安です。ほとんどのメニューが200円台。
また、あえて今回デイリーガジェットで取り上げた理由でもある、ITを使った変わった注文方式で「ほとんど店員さんがいない」という、その外観と異なりハイテクな注文システムを採用しています。
一人でサクッと入って、気軽に飲みたいときに最適です。
今回は、アキバに近い浅草橋駅前店にお邪魔しました。
さっそく入店
さて、さっそくお店に入ってみましょう。
まず基本情報から。
- 所在地:台東区浅草橋1-18-1SK浅草橋駅ビル
- アクセス:総武線 浅草橋駅 東口よりすぐ
- 営業時間:11:00~ ラストオーダー23:00、23:30閉店
外観はこんな感じです。
ここからは、まったくハイテク感は感じません。
メニューはこんな感じです。
どこからどう見ても日高屋です(笑
店名にもある焼鳥を中心に、もつ煮込み、唐揚げ、漬物など、とてもオーソドックスな居酒屋メニューが並んでいます。
店内はこんな感じです。
この日は、休日ということもあり、お客さんは数人だけでした。
静かな店内で、いきなり落ち着ける雰囲気満載です。
適当な席に着くと、店員さんがやってきて、謎のガジェットを手渡してきます。
実はこれこそが、このお店最大の特徴であるハイテク注文システムをささえるアイテムなのです。
はじめての人は、店員さんが注文の仕方を教えてくれます。
とても簡単で、テーブルに置いてあるメニュー表から
ペンで商品をピッとタッチ → 数量をタッチ → 「注文」をタッチ
するだけです。
この仕組みがすごいのは、よくあるカラオケ店のリモコンのような、電源や特別なメニューは必要ないことです。
普通の紙のメニューを、ペンで押すだけです。
たとえば「きゅうりの一本漬け」を注文するなら、まずはペンでタッチ。
次に、「数量」欄から、いくつ注文したいのか数をタッチ。
最後に「注文する」をタッチ。
これだけです!
お店の壁には、これまたよくある「おすすめ」メニューが手書きで書かれています。
普通の居酒屋と異なるのは、となりに番号が張られていることです。
これをどうやって注文するかというと、先ほどのメニューを見てみます。
すると、このように番号だけが書かれた欄があります。
この番号をタッチして、数量を選ぶだけです。
「間違えて押しちゃったらどうするの?」という疑問も大丈夫です。
メニューには、「直前取り消し」と「今回注文取り消し」という欄があります。
これをタップすれば、入力した注文を取り消すことができます。
数分待てば、このように注文した食べ物や飲み物が届きます!
注文している時以外は、このようにペンをさして立てておきます。
お会計は、このペンを渡すだけです。
レジで店員さんがペンをピッと読み取れば、一瞬で会計が完了します。
このシステムのすごいところ
「焼鳥日高」のこのハイテク注文システムのすごいところは、まず
- お客からしたら、店員を呼んだり話しかけたりせずに簡単に注文できる
というところ。
一人でボーとしたり考え事をしたいときにはぴったりです。
しかも、全品100〜200円程度なので、気の向くままに注文しまくったとしても、とても安いです。
店員が元気に大声を出して走り回っている雰囲気が苦手とか、そういう場所に行きたい気分ではないこともあると思います。
しかも、人間が注文を受けると、一人が一度に一個の注文しか受けられませんが、このシステムであればそういう制約もなくなります。
世の中には、なぜか店員に偉そうにする人がいますが、店と客、店員と客は完全に対等な立場なはずです。
そういうモンスター客を発生させないという意味でも、とても優れたシステムだと思います。
また、会計の時も、注文した内容を店員が一つ一つ入力すると間違いも多いですし、時間もかかります。
お店からしても、メリットは多いです。まず
- 少ない人数で店を回せる
というのは大きいと思います。
今後は、テクノロジーを使ってもっと人が楽をするべき時代です。
実際、「焼鳥日高」も、この日はわずか2人で回していました。
素晴らしい効率だと思います。
また、
- 追加の設備投資がほとんど必要ない
ことも大きいと思います。
LANが構築されていれば、特別なタブレットなども必要ありません。
おそらく数千円のこのペンがあればいいのです。
メニュー表も、特別なものではなく、紙に印刷しただけのものです。
メニューも柔軟に変えられます。
おわりに
いかがでしたか?
テクノロジーを使って、人が働かずとも今までよりも便利な店舗運営ができるというのは、まさにあるべき方向性だと思います。
この仕組みがもっと広がってほしいと思いました。
おわり