DOOMといえば、1993年に登場したファーストパーソン・シューティングゲームの草分け的存在です。
今も大人気のBattlefieldシリーズやPUBGなどのFPSジャンルは、DOOMが切り開いたと言って過言ではありません。
↓はDOOM IIのプレイ画面
さてこのDOOMですが、アメリカを中心に、DOOMを色々な「装置」で動かすある種の文化が存在します。
例えばこちらのサイトでは、↓のようにエアコンの制御パネル上や、
↓のスペクトル分析器などで、
DOOMを動かしています。↓
このたび、理系学生御用達の関数電卓でこのDOOMを動かす様子がLazy Game Reviewsで公開されているのでご紹介します。
テキサスインスツルメンツの関数電卓
関数電卓といえば、日本ではカシオのものが有名です。↓
上記の記事にあるように、近年ではPythonを動かせたり、フルカラーで3Dグラフを描画できるような高性能なもの↓も登場しています。
今回、DOOMを動かしたのは、テキサスインスツルメンツの「TI-83」というモデルです。
テキサスインスツルメンツ(Texas Instruments Inc.)は半導体メーカーで、北米の教育市場を中心に関数電卓で高いシェアを持っています。
↓のギークっぽい人が、今回はこのテキサスインスツルメンツのベストセラー関数電卓「TI-83」でDOOMを動かしたようです。
ゲームプレイの様子
TI-83で動かせるソースコードは、ticalc.orgからダウンロードし、USB接続でTI-83にコピーします。
そして、↓のようにグラフィカルなファイルマネージャーから起動することができます。
ゲームボーイのようなグレースケールのドット画面ですね。
DOOMを起動すると、↓のようなタイトル画面が表示されます。
なんとなく雰囲気は再現されている感じです。
プレイ画面は↓の通り。
関数電卓に搭載されているカーソルキーで操作します。
複雑な表面処理はできませんが、3D描画でDOOMが動いています。
残像も強いですが、ヌルヌルと動いていて驚きます。
「マリオ」や「テトリス」も
上記サイトには、DOOM以外にも多くのソフトがあります。
まず↓は「テトリス」です。
これはシンプルなので、普通に遊べています。
そして↓は「マリオ」もどきです。
こちらも、まさにゲームボーイ版のような動き方で、快適に遊べています。
DOOMは文化
DOOMやマリオもどきを様々な装置で動かすのは、ギークの間では一つの「文化」のようになっています。
その文脈で、学校で普通に使われる関数電卓でも動かせた、という夢のある話でした。
今回DOOMを動かしたTI-83は日本のAmazonでも販売されており、「ベストセラー」となっています。↓
関数電卓のような装置で、様々なゲームをプログラムでき、それをネットで世界中に配れるというのは、かつて流行ったポケコンのようなわくわくを感じますね!
動画は↓です。
おわり
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