今回は、Snapdragon 662を搭載したレノボの新型11インチタブレット「XiaoXin Pad」をレビューしていきます。かなり優秀なタブレットです。
グローバルでは「Lenovo Tab P11」として販売されているモデルで、日本向けには傘下のNEC PCからまもなく登場予定のLAVIE T11シリーズの「T1175/BAS」「TAB11/201」とほぼ同じものの中国向けモデルです。
LAVIE T11の両モデルが45,000円ほどに対し、「XiaoXin Pad」はBanggoodのこちらのページで30,901円で、さらに限定クーポンコード「BGJP0e24」を適用すれば2,207円引きの28,694円で購入できます。(3月31日まで)
保証や送料を込みでも2万円台となっています。
大きな違いはNetflixが見られないことくらいで、ネトフリが必須でないならかなりのお買い得。
ちなみに↓でレビューした、Snapdragon 730G搭載の上位モデル「XiaoXin Pad Pro」(グローバル名称は「Lenovo Tab P11 Pro」)もあります。
こちらはBanggoodのこちらのページで4万円台後半と価格は上がりますが、処理速度や完成度はさらに高く、スマートフォンで言えばミッドハイクラスの性能があります。
外観とスペック
まずは基本からおさえていきます。
同梱物は、タブレット本体、USB充電器、USB Type-A to Cケーブル、microSDスロット用ピン、マニュアル類となっています。
スペックは下記の通り。
- CPU:Snapdragon 662
- GPU:Mali G72 MP3
- OS:Android 10
- RAM:6GB
- ストレージ:128GB UFS
- ディスプレイ:11インチ(2,000 x 1,200)IPS LCD(PPI:220)
- 色域:NTSC 70%
- 輝度:400ニト
- Wi-Fi:802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)
- Bluetooth:5.0
- バッテリー容量:7,700mAh
- カメラ:リア13MP、フロント8MP
- 生体認証:顔認証
- センサ類:
- 加速度センサ:○
- 光センサ:○
- 近接センサ:○
- 磁気センサ:×
- ジャイロスコープ:○
- 気圧計:×
- widevine:L1
- サイズ:163 x 258.4 x 7.5 mm
- 重量:490g
Snapdragon 662、6GB/128GB、11インチで2000×1200、7,700mAhとスペックは良好。筆圧検知対応のLenovoペンにも対応しています。
さらに、ストレージは格安タブレットに多い低速なeMMCでなく高速なUFS。これが体感速度に大きく影響しています。
ほか、コンテンツセキュリティレベルのwidevineは最高のL1、センサ類も磁気センサ以外は主要な部分を押さえています。
他の格安タブレットとは、明らかに一線を画すスペックです。
上位モデルであるXiaoXin Pad Proとの違いは、大きくはCPUとディスプレイです。
ProはSnapdragon 730G、ディスプレイは11.5インチ2560×1600で有機EL。
このほか、Proは顔認証と指紋認証対応に対し、本機は顔認証のみ。また、Proは磁気センサも搭載していますが本機は非搭載。また、Proは前後それぞれデュアルカメラに対して本機はシングルカメラです。
イヤホンジャックは、Proも本機も非搭載です。
Proとはいくつか差が付けられていますが、本機も十分にハイクオリティなタブレットとなっています。
また、11.5インチで片手ホールドが難しいProに対し、11インチでベゼルも狭めの本機は↓のように片手ホールド可能です。
重量は実測で約492g。iPad Airよりも数十g重い程度なので、一般的な10インチタブレットと比較するとだいぶ軽いです。
外装もハイクオリティ。メタルとマットのツートーンで、メタルプレートのレノボタグがついています。手触りも良くかなりの高級感。Dolby Atmosロゴもプリントされています。
向かって右側面には、USB Type-Cとスピーカーが2カ所。
左側面には、電源ボタンと、こちらもスピーカーが2カ所。スピーカーは左右に合計4カ所あります。
上部には、音量ボタンとデュアルマイク、microSDカードスロットです。
microSDカードスロットは、付属のピンで開けます。
底面には、キーボードカバーを装着するマグネット端子部があります。
Proもそうですが、デザインの高級感とカッコよさはAndroidタブレットの中でもトップクラスです。
ハイクオリティなディスプレイとサウンド
ディスプレイはIPSですが、発色良く鮮やかな表示です。リフレッシュレートは60Hz。
もちろん10点マルチタッチ対応で、筆圧検知対応のLenovoペンにも対応しています。
スペックのところでも書いたようにwidevineはL1なので、高解像度コンテンツも問題なく再生できます。ただし、現状Netflixは使えませんのでご注意下さい。アマプラやYouTubeは問題なく使えて、高解像度再生可能です。
画面だけでなく、サウンドのクオリティも高いです。Dolby Atmos対応の4スピーカーなので、迫力あるサウンドを楽しめます。
UFS搭載でかなりのヌルサク感
実際の操作では、同じくらいのベンチマークスコアのタブレットよりもだいぶヌルヌルサクサク動きます。
理由は2つあって、1つがタッチサンプリングレートが高いこと。
もう1つが、ストレージ種類がUFSであることです。
ホーム画面やアプリの操作だけでなく、↓のようにゲームをプレイしてもほとんどのタイトルは滑らかに動いてくれます。
FORTNITEで品質を自動設定にすると、クオリティプリセットで中、3D解像度75%になり、フレームレートは25~30fpsでした。画質は粗くカクツキもあるので、さすがにFORTNITEを快適プレイとはいきませんがプレイは可能。
バッテリー
バッテリー容量7,700mAhなので、バッテリー駆動時間は問題ありません。
輝度最大で連続使用7時間だったので、通常利用であれば3日ほどは充電なしで持つでしょう。
カメラ性能
背面13MPのカメラは、さすがにカメラを売りにしたスマートフォンには劣りますが、低性能ということもありません。
↓のように光量十分なシーンでは潰れもなく画を押さえていますし、
↓のような暗所もそれなりに撮ってくれます。
タブレットなので、カメラクオリティに期待して購入する方は少ないと思いますが、記録用途やビデオ通話のような使い方であれば必要十分でしょう。
残念なのは顔認証
顔認証は残念です。よくできた本機で、ダメだと感じたポイント。
Proと同様、顔認証の認識速度が遅いです。また、タブレットの長辺にフロントカメラがあるため、縦向きにアンロックしようとするとなかなか認識しません。
Proは指紋認証が快適なので問題ありませんでしたが、本機の生体認証は顔だけです。
XiaoXin Pad Proとの比較
11.5インチの上位モデルであるProと比較してみます。
まずフットプリントは、本機の方が縦横数mmずつコンパクトになっています。
ディスプレイのベゼルは、Proの方が若干狭いです。↓は左の本機が少し黄色がかって写っていますが、いわゆる「尿液晶」ではありませんのでご安心を。ディスプレイの表示品質はIPSの本機も十分鮮やかでハイレベルです。
Proよりも本機の方が若干厚みがあります。ProはiPad Airとほぼ同じ極薄ですが、それよりは気持ち厚いです。
ただ、他のAndroidタブレットと比較すれば十分薄い部類に入ります。
ベンチマークスコア
Geekbench 5はシングル309、マルチ1,409です。同じくらいのスコアの他タブレットよりも動作はだいぶ快適です。後ほど見るストレージの読み書きが速いためです。
GFXBenchは297.7です。
3DMarkの各テストは下記の通り。
ストレージについてはUFSということもあり、特にシーケンシャルリードが約430MB/sと高速です。
まとめ:2万円台タブレット買うなら間違いない一台
2万円台タブレットは、これまでだとAlldocube iPlay 40が良かったのですが、今回のXiaoXin Padが登場してコチラがNo.1です。
ディスプレイの表示品質、Dolby Atmosサウンド、タッチのヌルヌル感、UFSによる高速なストレージアクセス、高級感あるデザイン、500gを切る軽量なボディなど、さすがレノボといった完成度になっています。
近頃のレノボは廉価帯でも無双気味ですが、それを象徴するような一台です。
というわけで、3万円以下でタブレットを買おうという方には、かなりオススメです。
「XiaoXin Pad」はBanggoodのこちらのページで30,901円で、さらに限定クーポンコード「BGJP0e24」を適用すれば2,207円引きの28,694円で購入できます。(3月31日まで)
保証や送料を込みでも2万円台となっています。
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