15,000mAhバッテリーのギャグ的スマホ「HOTWAV W10」レビュー!【1万円台ダイナマイトボディ】

今回は、15,000mAhバッテリーという衝撃の大容量バッテリーを搭載したタフネス(高耐久性)スマートフォン「HOTWAV W10」を血迷って購入してしまったので、レビューしていきたいと思います。

通常、スマホのバッテリー容量は2,000~4,000mAh程度で、5,000mAhあれば多い方。10インチタブレットで6,000~7,000mAh程度なので、それらを圧倒的に超越したバッテリー容量です。

もちろん、バッテリーの持ちは容量だけに依存するものではありませんが、15,000mAhもあるとむちゃくちゃ持ちます笑

ただ、本体は↓のように衝撃の大きさ。後ほど詳しく見ますが、厚み2.6cmで重量450g超え。

ちなみに本機は、AliExpressのこちらのHOTWAV公式ページで販売されています。現在、16,531円でセール中。

安いですが、バッテリー容量以外のスペックはだいぶ低いです。

スマホとして実用性はあるのか?さっそく見ていきましょう!

外観とスペック

小ぶりな箱に、大ぶりな本体が入っています。

同梱物は下記の通り。本体のほか、USB充電器、USB Type-C to Aケーブル2本、SIMピン、マニュアルです。

ACアダプタは最大18w。海外プラグです。が、普通のスマホと同じく、USB-C充電すれば良いので問題なし。

マニュアルは日本語にも対応しています。日本語はかなり怪しいです。翻訳ソフトを通してコピペしたような文章。

タフネススマホなので、ゴツゴツした鎧のような外装。

持ち心地は意外に悪くありません。デカすぎるのは間違いないのですが。

重量は、実測で452gでした。iPad Airと無印iPadの間くらいです。ただ、iPadよりもサイズが小さいので、重量感はすさまじいです。

背面には指紋認証センサとカメラがついています。

指紋認証は押しやすいですが、分厚いボディなだけに、カメラ部は普通に使っていると必ず指が触れます。なので、指紋が常に付いてしまいます。ちなみにカメラ性能は下の下です。

スペックは下記の通り。

  • CPU:Helio A22(MediaTek MT6761)
  • GPU:PowerVR Rogue GE8300
  • RAM:4GB
  • ストレージ:32GB
  • カメラ:リア13MP+0.3MP、フロント5MP
  • ディスプレイ:6.53インチ(1600×720)
  • リフレッシュレート:60Hz
  • バッテリー容量:15,000mAh
  • OS:Android 12
  • SIM:デュアルnano SIM
  • バンド帯:
    • 2G: B2/B3/B5/B8
    • 3G: B1/B5/B8
    • 4G: B1/B3/B5/B7/B8/B19/B20
  • GPS:対応
  • センサ:加速度、光、近接、ジャイロ
  • widevine:L3

Helio A22はCortex-A55の4コア。非常に低速で、ゲームは無理です。

ほか、microSDカードにも対応するものの、ストレージ32GBですし、スマホの性能としては最低ランクでしょう。ただ、バッテリー容量だけはナンバーワンです。圧倒的です。

タフネススマホということで、IP68/IP69K防水とMIL-STD-810H準拠です。

上部にはイヤホンジャック。これ以外も、ポート類はすべてキャップ付きです。

底面にはUSB Type-Cポート。本機を充電するだけでなく、外部機器に給電することもできます。

側面には電源と音量ボタン。タフネススマホによくあるファンクションボタンなどはありません。

SIMスロットはピンで開けるタイプ。デュアルnano SIM対応で、microSDと排他方式です。

ギャグ的ボディをReno7 Aと比較

さて、この大きさがいかなるものか。

最近購入したReno7 Aと比較していきたいと思います。

まずこの厚み。2.6cmあります。ノートパソコン級です。

フットプリントはこんな感じ。

厚みはこの通り。3倍以上あります。

ベゼルが分厚いので、ディスプレイのサイズは本体サイズほどの違いはありません。ただ6.53インチなので、広いには広いです。

重ねて持ってみると、別次元サイズであることがよく分かります。

この中に、大型モバイルバッテリー級の15,000mAhが詰まっています。これだけバッテリーが大きいと、発火が気になります。

動作はモッサリ

4コアの低速SoCなので、動作はモッサリです。

まず画面ですが、1600×720(公式サイトに1200×760とありますが間違いです)とFullHDに満たないものの、意外と高精細です。ドットの荒さなど特に気になりません。

295ppiで60Hzリフレッシュレート。しずく型ノッチです。

動画も、720pですが普通に綺麗に見えます。

音質も思ったほど悪くありませんが、いかんせん↓に空いている穴の部分だけのシングルスピーカーなので、この部分に手が当たると音が聞こえなくなります。

↓のように他の機器と接続すると給電してくれます。

ダメな点は、USB-Cポートが深すぎること。周りの切り抜きが狭いので、USBケーブルによっては中までささりません。もちろん付属ケーブルはいけますが、非常にいまいち。

バッテリーの持ちはさすがに素晴らしく良いです。

100%状態からAndroidの初期設定をして、アプリを30個くらいアップデートして、荒野行動を立ち上げても、4%しか減っていませんでした。普通に使っていて、3日は持ちそう。

カメラ性能ですが、一応13MPと0.3MPの2眼構成ですが画質はゴミです。白飛びします。オマケ程度。

↓は同じ光景をGalaxy Z Fold3で撮影したもの。

ベンチマークスコア

ベンチマークスコアを一応載せておきます。

Geekbench 5は、シングルコアが164、マルチコアが556です。サクサクスマホの10分の1くらいの性能。

ストレージ読み書きも、↓のように遅いです。

なので、ゲームが無理なのはもちろん、普通に動画やウェブサイトを見るにも、ワンテンポ待たされます。

”画面付きモバイルバッテリー”として

以上、15,000mAhバッテリー搭載のタフネススマホ「HOTWAV W10」を見てきました。

スマホとしての性能は低いので、スマホ機能がついたモバイルバッテリーとして考えるのが良いでしょう。

それでも、スマホとモバイルバッテリーを別々に持てば良いのですが、何が何でも両者が一つになっていてほしいというニッチな願望がある方向けです。

とても使いにくく、万人にはオススメできないネタ端末ですが、面白かったです。

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