2020/8/10追記:ゲーミングUMPCでライバル機となるGPD Win MaxとOneGx1の比較レビューをアップしました。↓
今回は、GPD Technology社の8インチのゲーミングUMPC(超小型ノートパソコン)である「GPD WIN Max」の実機をお借りしたので、レビューしていきたいと思います。
↓のようにクラムシェル型で、フルキーボードとタッチパッド、ゲームパッドがついた小型ノートパソコンです。
ゲーミングというだけあって、小型の筐体ながら強力なスペック構成となっています。
↓の記事では、本機の新製品発表会の様子もレポートしています。
現在、国内正規代理店である株式会社天空のこちらの直販ページ、もしくはアマゾンの↓のページで、販売中です。
天空の販売ページでは95,000円で、本体のほかに、下記の予約特典が付属します。
- GPD WIN MAXガラス素材液晶保護フィルム(硬度9H/0.3mm)
- GPD WIN MAX 専用ポーチ
- オリジナルゲーミンググローブ
- ステレオイヤホン
- 冷却パッド
- USBハブ
商品の到着は2020年8月下旬~9月中旬の予定です。
それでは、さっそく見ていきましょう!
※お借りした実機は量産機ではないため、量産機の仕様・動作を保証するものではありません。
外観とスペック
紺色の高級感ある個装箱に、本体とチャージャー、充電ケーブルと説明書が同梱されています。
スペックは下記の通りです。
- カラー:ブラック
- OS:Windows10 Home 64bit
- CPU:
- 第10世代 Core i5-1035G7
- 6MB キャッシュベースクロック1.2GHz 最大3.7GHz(TDW12W-25W)
- 4コア8スレッド
- グラフィックス:
- Iris Plusグラフィックス
- 最大解像度HDMI 4096×2304 DP 5120×3200
- DirectX 12、OpenGL 4.5
- RAM:16GB LPDDR4-3733
- ディスプレイ:8インチ(Gorilla Glass 5)
- 解像度:1280×800
- ストレージ:512GB(PCIe NVMe M.2 2280 SSD)PCIeGen3.0x4/SATA3.0
- ストレージ増設スロット:なし(交換可能)
- カメラ:内蔵カメラなし
- インターフェースポート:
- USB Type-C(うち一つはThunderbolt3対応)、USB 3.0ポートx2、有線LANポートx1
- 音声入出力:3.5mmヘッドセット&マイクロフォンx1
- HDMI出力端子2.0×1
- 無線LAN/Bluetooth:
- Wi-Fi6(IEEE802.11 ax/ac/b/g/n、2.4GHz&5GHz準拠)、Bluetooth5.0
- WiDi互換Miracastサポート
- microSDカード(TFカードスロット):microSDカード(SDXC A2クラスサポート)
- 入力デバイス:
- Chocolateキーボード(QWERTY)、マウスパッド
- Xinput準拠アナログコントローラー内蔵(アナログx2、十字キー、A/B/X/Yボタン、L1/L2/L3、R1/R2/R3、スタート、メニュー、Xboxボタン)
- 冷却ファン:デュアルファンアクティブ冷却方式(液冷パイプ、空冷)
- 電源:
- 内蔵リチウムポリマーバッテリー
- バッテリー容量15,000mAh、57Wh
- 電池の種類:リチウムポリマー電池
- スタンバイ時のバッテリー寿命:最大14時間
- 外形寸法:207x145x26mm
- 本体質量:790g
- 付属品:
- 65W PD対応ACアダプターx1、Type-Cケーブルx1
- 説明書(保証書)
このサイズに、現実的な値付けの中で、詰め込めるだけの馬力を詰め込んでいます。
Iris PlusグラフィックスとCore i5-1035G7プロセッサ、16GB RAMに512GBストレージ。
RAMはLPDDR4、ストレージはPCIe NVMe M.2 SSDと、ストレージ規格も妥協していません。
USB Type-Cの一つはThunderbolt3に対応しており、外部GPUも接続可能です。
バッテリー容量は驚きの15,000mAhです。
後ほど詳述しますが、入力部分は↓のようにフルキーボードの上部に、ゲームパッドとタッチパッドとなっています。
もう少し筐体を見ていきましょう。
左側面には、↓のようなスイッチがついています。パッドの機能を、ゲームパッド←→マウスに切り替えられます。
手前側には、↓のようにマイクとイヤホンジャックが付いています。
右側面には、有線LANポートとmicroSDカードスロットです。microSDのアプリケーションパフォーマンスクラスはA2に対応しています。
背面には、HDMI、USB Type-A x2、USB Type-C x2、L1/L2/R1/R2ボタンです。USB Type-Cの一つは、Thunderbolt3対応です。また、充電・給電もUSB Type-Cポート経由です。
天板はロゴ刻印もないシンプルなメタリック加工です。↓
底面には、デュアルファンの排気穴が大きく空いています。
入力インターフェース周り
入力インターフェースを見ていきましょう。
キーボード以外のところでは、左上にSTART/SELECT/XBoxボタンが、右上に赤い電源ボタンがあります。↓
その下にゲームパッドと、それに挟まれた形でタッチパッドです。
ゲームパッドについて、両手で本機を持ったときに親指が自然に当たる場所にあるため、操作性は○です。ジョイスティック、方向キー、ボタンとも、押し心地はかなり良好です。
キー配列ですが、従来のUMPCからの改善点がいくつかあります。
まずEsc/Functionと、Tab/数字キーの行が上下に分かれています。キーピッチを確保するために記号類は上下にまとめられていますが、カッコやハイフンなど、日本語入力に重要なキーも打ちやすい位置にあります。
キーピッチは約18mmです。↓
ストロークは浅めのアイソレーションタイプで、打鍵感は浅く柔らかくなっています。NECのノートパソコンであるLAVIEのモバイルラインに近いように感じました。
タッチパッドは、物理ボタン式です。
ホームポジションから大きく手を動かさずに操作できます。
使い始めこそ、タッチパッドが上部にあることを忘れそうになりますが、しばらく入力していくと問題なく快適です。
筐体サイズ
本体の大きさは207x145x26mm、↓のようにiPad mini 5よりも多少大きいくらいのサイズ感です。
さすがに厚みは異なりますが、フットプリントは近いです。
8インチの画面サイズもよく似ています。↓
動作速度と使用感
ディスプレイ解像度は1280×800と、昨今のUMPCと比較すると高くはありません。
ただ、画素密度で見ると189ppiとなり、12インチのFullHDと同じくらいです。つまり画面は高精細で、ピクセルの荒さなどは感じません。鮮やかです。
地味にすごいのがストレージです。CrystalDiskMarkの計測値は↓です。
FF14ベンチマークを回すと、計測映像のなめらかさに驚きます。ゲーミングノートパソコンなのだと実感する瞬間です。
高品質(デスクトップ)設定でも「快適」の4,397です。
ゲーミングノートパソコン向けの「高品質(ノートPC)」では、「とても快適」の5,557。
標準のノートPC設定では7,000を超えるため、適切な設定にすればFF14がプレイできてしまいます。
8インチの小型筐体で外出先でもFF14がプレイできるというのは、これまでに無かったパフォーマンスです。
公式サイトに多数のゲームタイトルのfps値が掲載されていることからも分かるように、多くの有名タイトルを快適にプレイできる性能を持っています。
ゲームをしたくなる一台
本機は、タッチタイピング可能な上、タッチパッドも搭載しており、一般のUMPCとしても問題なく使えます。
約800gの重量は、UMPCとしては軽くはありませんが、一般的なクラムシェルに比べると十分に軽量です。
また、ゲームをするつもりがなくても、このゲームパッドや爆速処理速度を目にしていると、ついPCゲームをやり込んでみようかという気持ちにさせてくれます。
触っているだけで欲しくなってきます。そういう魅力をたたえたガジェットはそう多くありません。
そんなワクワクする魅力を持った本機は、幅広いニーズにおすすめできる名機でしょう。
気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
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天空の販売ページでは95,000円で、本体のほかに、下記の予約特典が付属します。
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- ステレオイヤホン
- 冷却パッド
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