今回は、先日発売になったファーウェイの新型モバイルノートパソコン「HUAWEI MateBook X」をレビューしていきます。
13インチながらベゼルが薄く、アスペクト比3:2とあわせて↓のようにコンパクトな筐体です。また重量約1kgと、比較的軽量なのもポイント。
これまでのHuawei製13インチノートパソコンは1.3kgほどありましたので、本格的なモバイルノートPCになりました。
こちらのファーウェイオフィシャルストア、家電量販店、および↓のアマゾンや楽天で販売されています。
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というわけで、さっそく見ていきましょう!
外観とスペック
本体は、狭ベゼルで薄型、左右いっぱいに広がったキーボード、前面フチまで広がったタッチパッドで、コンパクトながら表示や入力は最大限快適になるように設計されています。↓
スペックは下記の通り。
- モデル番号:EUL-W19P
- 型番:EUW19DH55CNFWNUA
- CPU:Core™ i5-10210U
- OS:Windows 10 Home 64ビット
- サイズ:約284(W)×207(D)×13.6(H)mm
- ディスプレイ:13 インチ(3,000×2,000)タッチ対応
- コントラスト比:1,500:1
- 最大輝度:400nit
- sRGB:100%
- RAM:16GB LPDDR3 2,133MHz
- GPU:Intel UHD Graphics 620
- ストレージ:512GB PCle SSD
- バッテリー動作時間:約11時間
- カラー:シルバーフロスト
- キーボード:バックライト付き日本語
CPUは第10世代のCore i5-10210U、16GB RAM/512GB SSD、ディスプレイは3000×2000という変わった解像度ですが高精細です。タッチ操作にも対応します。
左側面には、↓のようにUSB Type-Cとイヤホンジャックがついています。
右側面には、↓のようにUSB Type-Cのみです。MacBook Airを彷彿とさせる、ポート類を最小限におさえた作りです。
天板にはシルバーのHUAWEIロゴ。外装はメタルでシルバー、つやを消した若干青みがかったカラーリング。
底面は↓のようになっており、MacBook感が出ています。
重量は実測で約1.01kg。昨今は富士通やASUSから、1kgを切るノートパソコンも多く出ていますので、最軽量というわけではありません。ただ、MacBook Airなどと比べると、軽い部類には入ります。
同梱物は下記の通り。USB充電器、充電用USB Type-C to Cケーブル、USB Type-Cドック、マニュアル類です。
アダプタは最大65wとなっています。
ドックは、USB Type-C、VGA、HDMIがついているほか、
USB Type-Aも裏側についていますよ。↓
キーボードとタッチパッド
続いて、キーボードとタッチパッド部を見ていきましょう。
↓のように、狭いフットプリントを最大限に活用しています。
自然な日本語配列です。キーピッチは19mm確保されています。↓
変わったところでは、数字の「7」キー上部に、webカメラが付いています。
↓のキーを押すと……
↓のようにビョンと出てきます。狭ベゼルながらwebカメラも搭載するためのギミックですね。こういうのは素晴らしいですね。カメラを出したまま画面を閉じても、自然に押し下げてくれます。
ストロークは浅めで静音です。軽いタッチで打鍵感は良好。
また、タッチパッドは↓のように端まで広がっています。タッチパッドのどの部分を押してもクリックができます。感度や操作感も○です。
筐体はSurface Laptop Goによく似てる!
サイズ感、形状など非常によく似ています。
縦横の長さは、↓のようにほぼ同じ。ベゼルが狭いディスプレイも似ています。どちらもアスペクト比は3:2です。重量も1kgと1.1kgでほぼ同じです。
ただ、解像度はSurface Laptop Goが1536×1024に対し、本機が3000×2000、サイズはSurfaceが12.5インチで本機が13インチと、本機の方が少しだけ画面が広く、解像度は高くなっています。
Surface Laptop Goは拡大率100%に対し、本機は225%がデフォルトです。
また、スペック面を見ても、Surface Laptop Goの個人向けモデルは最大8GB RAM/256GB SSDに対し、本機は16GB/512GBとなっています。
CPUはCore i5-1035G1とCore i5-10210Uです。Surface Laptop Goに採用されているCore i5-1035G1の方が、プロセスルールがより小さく、キャッシュ領域が大きい一方、本機の10210Uの方がクロック周波数が高くなっています。
体感パフォーマンスはほぼ同じです。
実際、本機と同じCore i5-10210Uを搭載したASUS ExpertBookと、Surface Laptop GoのCINEBENCH R20スコアを↓のレビューに掲載していますが、どちらも1,100ちょっととほぼ同じ。
Surface Laptop Goが最高スペックが11.6万円、本機が15.5万円なので、メモリや解像度周りでどちらを選ぶかという選択になりそう。
ベンチマーク・使用感
CINEBENCH R23は、マルチコアが2,591pts、シングルコアが871ptsです。(CINEBENCH R20とはスコア互換性がなくなっていますのでご注意ください)
マルチコアの他比較↓
コチラはシングルコア↓
CrystalDiskMarkの計測値は下記の通り。ストレージアクセスは高速です。
本機の画面は非常に明るくクリアです。また、アスペクト比3:2で縦に広いので、ドキュメント作成などのお仕事利用もやりやすくなっています。
動画視聴で16:9のFullHDのものは上下に黒帯が出ますが、狭ベゼルと相まってモバイルノートながら迫力ある映像を楽しめます。
また、昨今ファーウェイのスマホを使うユーザーは減っているとは思いますが、ファーウェイのスマホと携して、画面共有やファイルの送受信などが簡単にできるようになっています。↓
総評:よく出来たモバイルノートPCだが
以上、Huaweiの新型モバイルノートパソコン「HUAWEI MateBook X」を見てきました。
コンパクト筐体で狭ベゼル、最大限広くとられたキーボードとタッチパッド、クリアで明るい画面、3:2で作業がしやすいなど、筐体の作りはよく出来ています。
あとは、15-17万円という価格をどう考えるかです。
昨今のモバイルノートパソコンは、非常に強力なライバルがひしめいています。
軽さを求めるのであれば13インチで600g台と世界最軽量の富士通LIFEBOOK UHシリーズや、870gのASUSのExpertBookがありますし、889gで24時間バッテリーがもつNECのLAVIE Pro Mobileや、1kgで20時間のdynabook UZ63もあります。
本機はディスプレイが豪華になった分、1kgで11時間とバッテリー駆動時間が犠牲になっています。
また、パフォーマンスやバッテリー持続時間でいえばMacBook AirのM1搭載モデルが注目を集めています。
スペックや価格で見て、これらの強力なライバルたちと比較した時の立ち位置というのが難しいのも事実だと思います。本機の強みは、アスペクト比3:2で高解像度な画面となると思いますが、モバイルノートの場合は、解像度の高さはバッテリー持続時間とのトレードオフ関係がシビアになってきますし、画面も狭いので見た目の違いも分かりにくいです。
求める一定以上のスペックがあれば、あとは家電量販店などで実機を見てみて、気に入ったものにするというのもアリでしょう。
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気になった方は、チェックしてみてはいかがでしょうか。
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