「電子パーツなんて分からない!」という人も楽しめるラジオデパートの変わり種LEDコーナー色々【シリーズラジオデパートのお店】


シリーズラジオデパートのお店とは

伝統的なパーツショップやジャンクショップの閉店ニュースが日々流れる秋葉原。

そんな寂しい時勢に負けず、ジャンク通り入り口にある「ラジオデパート」には、深センにも負けないディープで面白いお店がたくさん入居していて、わくわくさせられます。

パーツの知識がなくとも、レトロPCを全く知らなくても、足を踏み入れれば、つい欲しくなってしまうガジェットにいくつも出会えるはずです。

そんな「ラジオデパート」のお店を取材して、その面白さ、奥深さをお伝えし、入りにくいと思っている方の肩を少しでも押して、末永いラジオデパートの繁栄に少しでも貢献できたら、という想いでこのシリーズを始めました。

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これまでは、ラジオデパートのそれぞれのお店にスポットを当ててご紹介してきましたが、今回は少し趣向を変えてみようと思います。

ラジオデパートの入り口↓は、一言でいうと「LED」です。

ピカピカと光っていますね。

この時点で、電子回路やパーツに馴染みの無い人にとっては「あ、自分には関係ない建物だ」とスルーしてしまうかもしれません。

しかし!

それはとてももったいないことです。

なにも回路をいじくり回す人だけが、この魅惑のビルのお客さんではないのです。

今回は、回路やパーツのことはよく分からない、でもLEDを楽しみたい、という人にぴったりの、ラジオデパートの変わり種販売コーナーをご紹介したいと思います。

サンライズのLED自動販売機

まずはラジオデパート1階にある「サンライズ」から。

こちらは、有人の「ラジオセンター店」の支店?的位置づけで、なんと無人で、自動販売機でLEDを販売しています。

ちなみにラジオセンターは、JR秋葉原駅の高架下にあるパーツショップ街で、ラジオデパートと並んでアキバ最大の魅惑スポットの一つです。

(ラジオセンターについてはこちらに歴史から紐解いた素晴らしい解説があります)

店内には、「おかげさまで60年!」の貼り紙が。

有人店舗のラジオセンター店への案内も置かれていました。

自販機は↓の通り、番号を選んで購入するタイプです。

各番号でどのようなLEDを購入できるのかは、隣に置かれたショーケースを見れば分かります。

こちらは1番〜6番です。↓

色とりどりの光に魅了されます。

↓は7番以降。本当に様々な色があるんですね。直角にも曲げられる、とのことです。

LEDだけでなく、↓のように、オリジナルキャンパスバッグや電池BOXなども購入することができます。

アキバの変わったお土産にもいいですね。

LEDだけではありません。

第二次大戦中の戦闘機の模型も購入することができます。↓

ただしこちらは自販機経由ではなく、サンライズの店員さんに声かけします。

木箱に入った零戦がかっこいいですね。

LEDガチャもあるぞ!

さて、1階からエスカレーターで3階に上がると、もう一つの面白いコーナーがあります。

それが↓の「ビーコンショーケース」です。

ご覧の通り、こちらはガチャガチャが並べられています。

そしてこれらガチャガチャのラインナップがユニークです。

一つずつ見ていきますと、まず「Arduino Gacha」ということで、300円で基板が売られています。

その下には、これは既製品かもしれませんが、「夏の大三角形」という、クリスタルライトボールに入った光る星座のシリーズです。↓

インテリアに持って来いですね。

こちら↓は知育ブロックの「PBLOCK」全5種類です。

こちら↓は「MDFブロック」という、ミニオブジェのブロックガチャです。

知育ブロックとMDFブロックは実物が展示してありましたが、細かくてよくできています。

さて、これらのガチャ、実はよくあるプラスチック製のカプセルではありません。

↓にあるように、使い捨てプラスチックを再生した段ボールを、障がい者支援施設でカプセル型に作成しているようです。

環境にいいですし、障がい者支援施設の一助にもなっている、とても前向きな取り組みです。

さてこのダンボールケースをフル活用したガチャが、最後にご紹介するこちら↓の「何の変哲もない八角形LED基板」です!

300円で、八角形のLED基板が一つ入っています。

こちらは、ダンボールのカプセルを、使い捨てでなくさらにアイテムの一部に組み込んでいるということで、さらなるエコ製品です。

さっそく購入してみました。↓

300円を入れて、レバーを回します。

何歳になっても、ワクワクする瞬間ですね。

出てきたダンボールカプセルがこちら。↓

物としてはとてもよくできたカプセルです。

開いてみると、↓の通り、八角形のLED基板、CR2032ボタン電池、説明書が同封されています。

説明書を読むと、ボタン電池を装着し、カプセルの半球に入れてインテリアや工作に活用することを想定しているようです。

ボタン電池を装着しました。↓

スイッチは組み込まれていないため、LEDを消灯するにはボタン電池を外します。

カプセルに入れた様子がこちら。↓

うん、小さく光る八角形基板のLEDが、とてもいい味を出しています。

カプセルの素材がダンボールであるため、色を塗ったり、加工したりして遊びたくなってきます。

そういう知的好奇心や創作意欲が沸いてくる、素晴らしいアイテムでした。

おわりに

いかがでしたか?

LEDや回路、電子パーツに詳しい人はもちろんのこと、全く分からない人でも、今回ご紹介したように「ラジオデパート」を存分に楽しむことができます。

そこは、知的好奇心や創作欲をかき立てられる、とてもすばらしいアイテムや仕掛け、試みに充ちています。

ジャンクPCや中古スマホだけでなく、こういう楽しみ方もあるラジオデパートに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

おわり