下記の記事でLinuxスマートフォン「PinePhone」をご紹介しましたが、同じ会社が約2万円(199ドル)でLinuxノートパソコンを予約開始しました。
このアメリカの会社「PINE Microsystems, Inc」は、Linux搭載端末や周辺機器を多数販売しています。
Linux搭載のPC自体は、DELLなども出していますが、同社の特徴は安さです。
上記「PinePhone」も約16,000円と安価です。
ただ、この会社のユニークな点は、安さだけではありません。
ユーザーフォーラムを前面に押し出している
通常のメーカーであれば、メーカーのウェブサイトが存在します。
ただ「PINE Microsystems, Inc」は、掲示板やチャットからなるユーザーフォーラム「PINE64」をむしろ前面に出しています。
ウェブサイトも、タイトルは「PINE64」、グローバルナビゲーションも「News Blog」や「Community」など、フォーラム系を主としています。
同社の説明にもあるのですが、「PINE Microsystems, Inc」は、ユーザーフォーラム「PINE64」と密接不可分で、フォーラムからのフィードバックをもとに製品をリリースしていくという理念を持っているようです。
そのため、フォーラム「PINE64」と、オンライン販売サイトをメインに打ち出しているのです。
元々は2015年に、Raspberry Piに競合するシングルボードコンピューターであるPINE A64のクラウドファンディングからスタートしました。
その後、現在ではLinux搭載のノートPCであるPinebookシリーズなどをリリースしています。
↓は、11インチのLinux搭載PC「11.6″ PINEBOOK LINUX LAPTOP」で、価格はなんと99.99ドル(約10,800円)です。
下記14インチの「14″ PINEBOOK LINUX LAPTOP」もあり、これも99.99ドルです。
いずれも、「PINE64」ストアから購入できます。
現在予約受付中の「PINEBOOK Pro」
そして現在、14インチLinuxノートPCの「PINEBOOK Pro」(正式には14″ PINEBOOK Pro LINUX LAPTOP)の予約を受付中です。
こちら、価格は依然として199.99ドル(約21,000円)と格安ですが、スペックを高めています。
スペックは下記の通りです。
- CPU:64bit Dual-Core ARM 1.8GHz Cortex A72 and Quad-Core ARM 1.4GHz Cortex A53
- GPU:Quad-Core MALI T-860
- RAM:4GB LPDDR4 Dual Channel System DRAM Memory
- ストレージ64 GB eMMC 5.0
- ワイヤレス:WiFi 802.11AC + Bluetooth 5.0
- インターフェース:USB 3.0、USB 2.0、USB 3.0 Type-C、MicroSD、3.5mmジャック
- バッテリー容量:10,000mAh
- ディスプレイ:14.1インチ IPS LCD (1920 x 1080)
- フロントカメラ:2MP
- サイズ:329mm x 220mm x 12mm
- 重量:1.26 kg
Pinebook ProはDebianが搭載された状態で出荷されますが、それ以外にも他のGNU/Linuxディストリビューションをサポートしており、それにはChromium OSやAndroidも含まれます。
また、カメラ・マイク・ワイヤレス通信をオフにできるプライバシースイッチが搭載されており、F1/F2/F3のいずれかを10秒押します。
PINEのマシンを購入し、遊び倒して、フォーラムに参加するのも楽しそうですね。
おわり
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