18,892円でタッチ対応・バッテリー内蔵のモバイルモニター「T-bao」レビュー!

モバイルモニター、あるいはモバイルディスプレイは、昨今かなり一般的な商品になってきました。

極薄ノートパソコンくらいの大きさで、自室や外出先でどこでもデュアルスクリーン環境を実現したり、Nintendo Switchなどの携帯ゲーム機を大画面で楽しみたい時などに便利なアイテムです。

このジャンルは、ディスプレイパネルというコモディティ化の権化のような部品がメインのため、ほぼ相場が固まってきています。

アマゾンでは、サイズが13.3インチ、15.6インチ、17.3インチの3パターン、解像度はほとんどがFullHD、たまに2kや4kがあって、1万円台後半~3万円弱くらいです。多くは2万円前後ですね。1万円台半ばだと安めです。

そんなカテゴリの中、今回レビューするT-baoブランドのモバイルモニターは、バッテリー内蔵でタッチ対応という珍しい商品です。

タッチ対応はそこそこあるのですが、バッテリー内蔵は少なく、両方搭載はけっこう希少です。

しかもそれで1万円台となると、これはチェックせずにはいられませんな!

というわけでレビューです。

販売は大手ガジェット系通販サイトTOMTOPのこちらのページで、18,892円です。(クーポンコード「TTCUPC」)日本へは送料無料で発送してくれます。

どんなもんなのか!さっそく見ていきましょう。

外観とスペック

同梱物は、本体のほかにケーブルが3本、充電アダプタ、ユーザーマニュアルです。

スペックは下記の通り。

  • スクリーンサイズ:15.6インチ
  • 解像度:1920×1080
  • アスペクト比:16:9
  • パネルタイプ:IPS All Sight
  • バックライト:W-LED
  • サイズ:35.6 x 22.4 x 0.9cm
  • 同梱物:本体、レザーカバー、HDMIケーブル、USB Type-C to Cケーブル、USB Type-A to Cケーブル、電源アダプタ(USB Type-C)、ユーザーマニュアル

タッチ対応やバッテリー内蔵である点以外は、一般的なモバイルモニターと同等です。15.6インチでFullHDです。また、スピーカー内蔵ですので、このディスプレイから音を出すことができます。(音質は「一応スピーカーがある」程度です)

ケーブルは、1本目がおなじみUSB Type-C to Cです。

2本目が、HDMIですね。

3本目は、USB Type-C to A。

充電アダプタはUSB Type-Cプラグになっています。

ポート類ですが、micro USB、給電用USB Type-C、映像入力用USB Type-C、そして映像入力用HDMIです。このあたりの並びは、ほとんどのモバイルモニターで共通しています。

左下には、メニューと+・ーボタンがついています。輝度や音量を調整できます。

背面はメタルです。T-baoロゴがついています。

左右に1つずつスピーカーがついています。↓

布地のスタンドカバーがついており、角度は3段階に調整できるようになっています。↓

カバーと本体はマグネットではなく、ネジでとまっています。ネジを外せば、もちろんカバーなしで使えます。

本体重量は実測で約1.16kg。バッテリー内蔵ですが、一般的なモバイルディスプレイと比べて、そこまで重くなっていません。

15.6インチなので、むしろ持った印象はけっこう軽く感じます。布地で手触りもよいです。

気になるバッテリー&タッチ性能は?

まずは通常のディスプレイ性能から見ていきましょう。

パネルは、15.6インチでFullHDということで、13インチ以下よりはきめ細かさは劣ります。また、映像の鮮明さや視野角、明るさも、昨今のスマホやタブレットの鮮やかディスプレイと比較すると若干見劣りします。

画面が汚くてひどいとかいうレベルではありません。輝度や色味は調整できます。

バッテリー残量は、MENUボタンを押して出てくるダイアログの右上に表示されます。↓

音ありで動画を流し続けて、2時間ちょっとといったところです。

タッチの感度も問題ありません。

いくつかの注意点

ここまで読むと、1万円台でこの内容なら即買いかと思うのですが、いろいろと使ってみて分かった注意点がいくつかあります。

まず1つ目ですが、タッチに対応するのはUSB Type-Cケーブルで接続したときだけです。

それもそのはずで、HDMIはそもそも入力機器側からデータを戻せませんので、タッチ情報を送れないのです。昨今のデバイスにはType-C搭載が一般的なので、この点は大きな問題にはならないかもしれませんが。

注意点の2つ目ですが、タッチに対応するのはWindowsだけです。Macは検証していませんが、Androidでは何機種か試しましたが対応していませんでした。

理由は、タッチに”multi-touch by g2tsp”というWindowsのドライバを利用しているためです。

3つ目は、これは使い方によっては良い点でもあるのですが、USB Type-Cケーブル1本で接続する場合も、バッテリー駆動になる点です。

通常、PD対応モバイルディスプレイはUSB Type-Cケーブル1本で、映像出力デバイスから電源も同時に供給されますが、本機は本体にバッテリーを内蔵しており、Type-Cケーブル1本の場合はディスプレイのバッテリーで駆動します。もちろん、同時にアダプタで給電もできます。

これは裏を返せば、良い点でもあります。

まず、USB Type-Cケーブル1本でつなげた場合、母艦のバッテリーをあまり消費しません。また、HDMIケーブル1本でも使えるということにもなります。

通常のモバイルモニターは、USB Type-Cケーブル1本でつなげると母艦のバッテリーを消費します。またHDMIケーブルでつなげる場合は別ケーブルで給電が必須なのですが、本機は給電無しでHDMIケーブル1本だけで映像表示してくれます。

外出先で使うのに最適

以上、バッテリー内蔵&タッチ対応で1万円台というT-baoのご紹介でした。

本機の強みは、外出先利用で活きてきます。

モバイルディスプレイのバッテリーで動いてくれますので、外出先でHDMIケーブルやUSB Type-Cケーブル1本で、母艦のバッテリーを(外部ディスプレイ用に)ほとんど消費することなくマルチモニタができます。

また、Windowsでタッチ操作できるのも強みです。

一方で自室で使うだけであれば、通常は母艦側も給電しているでしょうから、本機の強みは活きないかもしれません。

ユニークな商品なので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

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