デイリーガジェットといえばUMPC(超小型ノートパソコン)です(断言)。
7~8インチクラスの、とにかく小さいノートパソコンが好きで好きでたまらない集団がデイリーガジェットなわけですが、今回はそんなUMPCを収納するポーチについてです。
13インチのノートパソコンや10インチのタブレットなど、マスで広く受容されているサイズであれば、ポーチも豊富にあります。
一方でUMPCは、一部のオタクが騒いでいるだけの超ニッチな商品であるがゆえに、ピッタリのポーチというものがほぼ存在しません。
「無いのであれば作ってしまおう」ということで、今回フルオーダーメイドかつ予算上限なしで、あらゆる妄想をレザークラフトのプロに伝えて、本革のすごいのを作っていただきました。
それが↓
サイズは、UMPCの王道である7~8インチを想定した設計です。
お値段は7万円ちょっとと、本体よりも高いんじゃないかという高級品。
たとえば、最新モデルでいえばデイリーガジェットの編集長が毎日撫で回している↓のGPD Pocket 3や、
同じ機構を備えた↓の7インチOne-Netbook A1、
はたまた↓のMagic-Ben MAG1や、OneMix3シリーズなどに合うポーチです。
では、この完全オリジナルな本革ポーチができるまでの前史と、できあがったポーチをレビューしていきます。
その前に、UMPC用ポーチがなぜ悩ましいのか、簡単に触れておきます。
UMPC用ポーチの悩み
使い勝手が良く編集長が日々愛用しているGPD Pocket 3は8インチサイズで、フットプリントでいえば↓のようにiPad miniとほぼ同じくらい。
「だったらiPad mini用のポーチで良いのでは?」と思うかもしれません。
ですが、iPad miniと大きく違うのが、その厚みです。クラムシェル形状なので、↓のようにiPad miniの3倍くらいあります。
そうなると、iPad mini用のポーチを使おうとすると、本体だけであればギリギリ入っても、↓のようにチャージャーなど周辺機器を一緒に入れると分厚すぎて厳しくなってきます。
なので今回、UMPC本体のほか、チャージャー、ケーブル、USBメモリ、完全ワイヤレスイヤホンあたりを一緒にコンパクトに入れられるようなポーチが欲しい!となって作ってもらいました。
バッグインバッグとしても使えて、休日などはそれ単体でカフェに持って行ったりもできるような、そんなポーチです。
理想のUMPCポーチができるまで<前史>
上記のようなことを考えながら色々な場所をほっつき歩いていると、たまたま海が見たくて訪れたお台場のヴィーナスフォートで、なにやら革やシルバーアクセサリーがたくさん置かれているカッコいいお店を発見しました。
LEGALISS(レガリス)というお店(webサイトはこちら)で、本店は名古屋にあるようです。
なんとなく店員のお兄さんに、「理想のポーチを作りたいんですよ」と話しかけてGPD Pocket 3を取り出すと、「なんすかこれ!これパソコン?むちゃくちゃいいじゃないですか!どこで売ってるんですか?」とかなり食い気味だったので、「この人になら、理想のUMPCポーチ作りを任せられる!」と直感が走り、冒頭の妄想を語り始めました。
そこから2時間ほど、お兄さんと二人でみっちりと、机の上にUMPCやチャージャー、レザー素材などを並べ、紙にペンで色々な絵を描きながら、冒頭の妄想を本革ポーチに具体化するべく話し合いを続けました。
あれこれ詰め込みすぎて、最終的に7万円ほどになってしまいましたが、そこから1ヶ月ほど首を長くして、ワクワクする期間を過ごしました。
1ヶ月後、完成!こだわりのギミック
そして1ヶ月後、ついに到着しました。
それがこちら!
か、カッコいい!
大きさとしては、ちょうど昔のモバイルギアくらいです。
どの革にするかも悩んだのですが、最終的にエイジングも楽しめるというバッファローレザーというものにしました。バッファローとか!なんかカッコいい!強そう!
開くと↓のようになっています。
ここに、↓のようにUMPCのほか、UMPCを充電するためのUSB充電器やケーブル、完全ワイヤレスイヤホン(ソニーのWF-1000XM4)を詰め込みます。スマホも入ります。
チャージャーやイヤホンを入れた場合の「厚み問題」については、↓のようにUMPCのサイドを広めに取る作戦です。
これで、UMPCとイヤホン、チャージャーを、厚みを抑えながら収納できます。マチがあるので、薄めから厚めまで様々なサイズのUMPCに対応できます。これだよこれ!求めていたのは!
ケーブルやUSBメモリなんかは、蓋の部分にある↓のポケットに入れます。このチャックの色をどうするかとか、縫い糸の色をどうするかとか、お兄さんとあれこれ話し合うの楽しかったなあ(遠い目)
裏側にも、↓のようにポケットがついています。ここに、書類やスマホなんかも入れられます。
そして、上記を詰め込んでも↓の通り非常にスリム!コンパクト!蓋はマグネットでパチンとはまります。
ポーチ自体は、318gとなっています。このサイズでフル本革にしてはかなり軽量です。
次回作に向けての改善点
さて、この初号機。すでにかなりの完成度に達しているのですが、実物を見てみて、改善したいポイントも出てきました。
それが↓のポケット(上側)です。
チャックで閉める下の方のポケットは良いのですが、その内側にもう一つ、マグネットでとめるタイプの半開きのポケットがついています。
これは「なんか蓋を開けずとも簡単に取り出すことができるポケットみたいのがあったら最高ですよねー」とか言いながら作っていただき、ポーチを閉じた状態でも↓のように開いて使えるのですが、これはない方が良かったと思っています。
使ってみると、チャックのポケットで十分ですし、厚みも少し出てきてしまいます。
半開きなので中身を落としてしまうリスクもあるわけです。
というわけで、弐号機に向けては、さらなる改良をほどこしていきたいと思っています。
とはいえ、これまでどのブランドにも店にもなかった、UMPCにピッタリの本革ポーチができたので、まずは大満足です!
同じようにフルカスタムなレザーアイテムを作りたい方、LEGALISS(レガリス)さんオススメですよ!(webサイトはこちら)
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