注目のUMPCをいろいろリリースしているGPD社が2019年2月にIndiegogo上で出すと言われている6インチの小型パソコン「GPD MicroPC」について、下記のエントリーでまとめました。
またその翌日、GPD公式Twitterアカウントが、この噂を認めるツイートをしたことで、ほぼ確定の情報になりました。
公式が出している諸々のスペックやデザイン、開発背景などは、下記にまとめました。
そして今回、この「GPD MicroPC」のCPUについて明らかになりましたので、お伝えしたいと思います。
上記で出ていた情報としては、
Intel Celeron N4100 processor
というものでした。
これは、どの程度のCPUなのでしょうか?
下記で書いたように、ATOMというのは、ミニPC好きがワクワクするような小さい筐体でパソコンが作れる一方、その処理速度は不満が残るものが多く、結局は使わなくなることが多いです。
さて、「GPD MicroPC」に搭載されている Intel Celeron N4100 processorですが、これについてGPDより、下記の通りのアナウンスがありました。
Z8750と同じくらいのパフォーマンスだと言っています。
そして、Core-mの7y30とのベンチマーク比較を、下記のように提示しています。
Z8750というのは、ATOMプロセッサです。
世代が新しいので、昔のATOMよりはいいと言われます。たしかに改善はしています。それでもやはりATOM。
マルチタスクで普通にパソコンを使っていても、速度に不満がたまって使わなくなる可能性大のプロセッサです。
現に上記のベンチマークでも、Core m3 7Y30よりも1000スコアほど低いものとなっています。
そして、インテルはこれ以上のATOMの開発終了を正式にアナウンスしています。
Core m3は、普段使いでPCを使うために最低限のパフォーマンスだと筆者は考えます。
ユーザーエクスペリエンスを重視するAppleが、軽量化やバッテリの持ちを伸ばすというプレッシャーの中でも採用している最低ランクのCPUがCore mであり、ATOMやCeleronなどこれ以上落としたものはユーザー満足度が低いと考えているのだと思います。
おわりに
というわけで、「GPD MicroPC」ですが、CPUに関しては残念な結果となってしまいました。ただ、この価格ではこれ以上のCPUは難しいのでしょう。
ただそもそも本モデルはオーダー上限が2000台になっており、想定ユーザーもシステムアドミニストレータやサーバ管理者などのIT専門職とされています。
彼らが業務上、限られた用途のためにササッと使えることを目指した小型端末なのでしょう。
GPDは意欲的に新モデルやバージョンアップを行なっていますので、今後の動きに期待したいと思います。
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おわり